
こんにちは、ハッサンです。
今回はゼンハイザーの有線イヤホン「IE 200」をレビューします。
IE200は2023年に発売されたリスニング向けの有線イヤホンですが、FPS用途でも名前が挙がることがあります。
最近ではセールになることもあり、タイミング次第ではかなり手に取りやすい価格になります。自然な音でFPSと音楽を兼用したい人なら、満足度は高いと思います。
動画では音の可視化ツールを見ながら、FPS向けの評価を中心に解説しています。この記事では、音楽用途での印象や帯域ごとの評価もあわせて補足します。
今回レビューしたイヤホンはこちらです。
付属品
| カテゴリ | 内容物 |
|---|---|
| イヤホンケース | 専用ポーチ |
| イヤーピース | シリコンイヤーピース S/M/L、フォームイヤーピース S/M/L |
| ケーブル | 1.2m ブレードケーブル |
| プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ L字型 |
| その他 | セーフティガイド、マニュアル |
付属品はシンプルという印象です。
必要なものは揃っていますが、イヤーピースの種類が豊富という感じではありません。IE 200は装着で音が変わりやすいので、純正イヤーピースでしっくり来ない場合は、別途イヤーピースを試す価値があります。
製品スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 参考価格 | 17,747 円 (Amazon 2026年6月13日時点) |
| ドライバー構成 | 7mm TrueResponse ダイナミックドライバー 1基 |
| インピーダンス | 18Ω |
| 感度 | 119dB 1kHz / 1Vrms |
| 再生周波数帯域 | 6Hz〜20,000Hz |
| THD+N | <0.08% |
| コネクタ | MMCX |
駆動しやすさ
インピーダンスは18Ω、感度も119dBと高めなので、音量はかなり取りやすいです。
PC直挿しやドングルDACでも普通に鳴らしやすいタイプですね。もちろん上流を整えれば音の見通しや粒立ちは良くなりますが、「鳴らしにくいからアンプ必須」というイヤホンではありません。
ビルドクオリティと装着感
金属筐体のような高級感はありませんが、IEシリーズらしい小型シェルで、耳への収まりはかなり良好です。片側約4gと軽いため、長時間使っても耳への負担は少なめ。
この装着感の軽さは普通に良いです。
ただし、ノズル形状とイヤーピース位置によって音が変わるので、装着が浅い・深いで印象がズレやすいです。さらにケーブル端子は独自の溝付きMMCXなので、リケーブル前提の人は注意しましょう。
「MMCXなら何でも使えるでしょ?」と思っていると、ちょっと困る可能性があります。
イヤホン属性プロファイル

帯域バランス
フラット基調で、中域の芯が自然に前へ出るタイプです。色味はニュートラル寄り。
全体のバランスはかなり自然です。
低域・中域・高域のどこかを極端に持ち上げるというより、全体を大きく崩さずにまとめています。いわゆる「分かりやすく派手な音」ではありません。
その中で目立つのは、600〜2000Hz付近の中域です。声の中心やスネアの芯が見えやすく、ボーカルが自然に前へ出てきます。
ここで大事なのは、サ行や子音を強く立てて前に出すタイプではないことです。2000〜5000Hzは控えめなので、エッジで押すというより、声の中心がスッと浮かぶ感じですね。
低域は量で押すタイプではありません。ただ、下側の残り方によって土台感はあります。低音がスカッと軽く抜けるというより、控えめながら足元に少し支えが残る印象です。
高域は刺さりやすい帯域を抑えつつ、上の空気感で抜けを作ります。ギラギラ系ではなく、スッと開く方向です。
形としては、フラット基調に2000〜5000Hzの谷が入る少し独特なバランスです。
音の硬さ
全体としては普通寄りです。
低域は125〜500Hz付近に少し丸さがあります。キックやベースの入りが角張らず、少しふっくら入る感じですね。
中域は芯が短めにまとまりやすく、音の中心は締まって見えます。ただ、1kHz付近に少し揺れがあるため、完全にカチッと固まるというより、少し柔らかさも混じります。
高域は輪郭が比較的はっきり届きます。とはいえ、5000〜10000Hzに少し揺れがあるので、硬いというより粒子感やザラつきとして出る場面があります。
「柔らかいイヤホン」とも「硬質なイヤホン」とも言い切りにくい、ちょうど中間くらいの質感です。
音の立ち上がり
立ち上がりは普通〜少し鋭い寄りです。
低域は200〜500Hzを中心に出だしの丸さがあります。キックは「ドンッ」と鋭く叩くより、「ボンッ」と少し丸く入る方向です。
中域の初動は平均的。声や足音の芯は見えやすいですが、1kHz付近の揺れによって、場面によっては少し曖昧に感じることもあります。
高域は全体の中では一番スッと入ってきます。4kHz付近は比較的安定しているので、この帯域の音は形を保って届きやすいです。
ただし、IE 200は鋭い輪郭で勝負するイヤホンではありません。出だしの速さよりも、音の芯を自然に掴ませるタイプです。
実体感の強さ
実体感は普通からやや繊細寄りです。
音の芯は比較的短くまとまりやすく、打撃後にズドンと残る感じは強くありません。ただ、芯の密度はあるので、スカスカに抜ける印象でもないです。
中域の核が前に立ちやすいため、実体感は「音が大きく太い」というより「中心のピントが見える」方向で出ます。
低域の下支えもあるので、細くなりすぎることはありません。とはいえ、迫力や厚みを強く求める人には、少し大人しく感じるかもしれません。
音の抜け
音の抜けは普通からやや良好です。
低域は超低域〜中低域に少し残りがあります。爆発音や低い環境音が消えたあと、下側の気配が少し残る感じですね。
中域は比較的整理されやすく、音が消えた後の背景は空きやすいです。ただし1kHz付近の揺れがあるので、完全にクリアに切れるというより、少し丸くつながる場面もあります。
高域は超高域の空気感が強く、上方向の抜けはかなり出やすいです。
ただ、5000〜10000Hzに揺れがあるため、スカッと澄み切った抜けというより、少し粒子感を伴う開き方です。
音場
音場はやや広めです。
ただし、広大な空間がバーンと広がるタイプではありません。音が詰まりにくく、上方向に開いて聴こえるタイプです。
超高域の空気感があり、背景も比較的整理されるので、閉塞感は少なめ。開放側の装着にすると、この抜け感はより分かりやすくなります。
一方で、前後の距離差を大きく作るタイプではありません。奥行きの立体感というより、自然に空間が開く印象です。
声の聞き取りやすさ
声はかなり聴き取りやすいです。
IE 200の一番おいしい部分はここかもしれません。
声の中心になる中域が前に出やすく、芯の残り方も安定しています。そのため、ボーカルやセリフの中心がスッと見えやすいです。
サ行を強く立てて声を目立たせるタイプではないので、刺さりは出にくいです。声の核が自然に浮かぶため、長く聴いていても疲れにくい方向ですね。
女性ボーカル、アコースティック、ボーカルジャズあたりとは相性が良いと思います。
耳への刺激
耳への刺激はかなり穏やかです。
刺さりを作りやすい2000〜5000Hzが控えめなので、高音が耳に突き刺さる感じは出にくいです。サ行も滑らかで、歯擦音が目立ちにくいタイプ。
このあたりはIE 200の長所です。
ただし、高域が完全に滑らかというわけではありません。5000〜10000Hzには少し揺れがあり、曲によっては粒子感やザラつきとして出ることがあります。
なので、「刺さらないけど、完全にシルキーではない」という表現がしっくり来ます。
帯域評価

低域
タイプ:自然型。控えめな量感に、少し土台感が乗る低域です。
低域は迫力重視ではありません。
量としては標準付近で、強い沈み込みや大きなパンチで押してくるタイプではないです。低音好きからすると、少し物足りないと感じる可能性はあります。
ただ、超低域〜中低域に少し残りがあり、見た目の量以上に足元の支えは出ます。軽すぎず、自然な土台が残る感じですね。
125〜500Hz付近には出だしの丸さもあります。タイトに弾むというより、少し柔らかく入る低域です。
収束自体は比較的速いので、低音が膨らみっぱなしになる感じは少なめ。ただし、爆発音や環境音の後には下側の気配が残る場面があります。
中域
タイプ:芯重視型。ボーカル中心の中域です。
中域はIE 200の主役です。
600〜2000Hzが前に出やすく、声の核や楽器の中心がかなり見えやすいです。ボーカルが楽器に埋もれにくく、自然に前へ出てきます。
一方で、2000〜5000Hzは控えめ。つまり、声のエッジや子音を強調して近く見せるタイプではありません。
このため、ボーカルは目立つけど刺さりにくいです。個人的には、このバランスがIE 200の良さだと思います。
注意点として、1kHz付近に少し揺れがあるため、中域の輪郭が完全にカチッと固定されるわけではありません。500Hz付近の残りもあり、多音時には音と音の境界が少し丸くつながることがあります。
高域
タイプ:描き込み型。刺さりにくく、上方向の空気感が出る高域です。
高域の入口にあたる2000〜5000Hzはかなり控えめです。
そのため、サ行や金属音が耳に突き刺さる感じは出にくいです。ここは長時間聴くうえでかなり助かります。
一方で、5000Hz以上は少し前に出ます。超高域も高めなので、抜け感や空気感はしっかりあります。
ただし、5000〜10000Hzには少しザラつきにつながる動きがあります。シンバルやブラシ系の音が、曲によっては少し粗い粒子感を持つことがあります。
刺さらずクリアに聴きやすいですが、完全に滑らかな高域を求める人は少し気になるかもしれません。
音質まとめ
IE 200は、低域の迫力や高域の派手さで分かりやすく聴かせるイヤホンではありません。
主役は中域です。
ボーカルの芯が自然に前へ出て、声や楽器の中心が見えやすい。そこに控えめな低域の土台感と、刺さりにくい高域の抜けが加わります。
解像感もあります。ただし、輪郭をバキバキに立てて細部を見せる方向ではなく、芯の安定と背景の整理で細部を見せるタイプです。
このあたりは好みが分かれるところでしょう。
派手な音や低音の迫力を求める人には少し物足りないかもしれません。逆に、自然なボーカル、刺さらない高域、長時間聴ける落ち着いた音が好きなら、かなりアリです。
FPSでの聞こえ方
FPS総合評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★★☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★☆☆ |
| 遠距離索敵 | ★★★☆☆ |
IE200は、FPS向けに音を派手に作るイヤホンではありません。
足音を高域で鋭く浮かせたり、低域で太く押し出したりするタイプではなく、音の中心が自然に見えやすいタイプです。
そのため、近距離〜中距離の足音や接触音は比較的掴みやすいです。
分離・音種判別も良好です。
足音・銃声・環境音を派手に色分けするタイプではありませんが、帯域のバランスに無理が少なく、音の芯も残りやすいので、聞き分けやすい場面があります。
定位感・方向感は普通くらいです。
音像が一点に細く固まるタイプではないため、細かい角度を詰める競技的な定位は得意ではありません。
遠距離索敵も普通くらい。
高域の細い輪郭で遠くの足音を強く拾うタイプではありませんが、低域が過度に膨らまず、音場にも少し余裕があるため、遠くの音が完全に埋もれる感じも少ないです。
IE200は、遠くの細い音を強く拾いに行くイヤホンというより、近〜中距離の音の中心を自然に掴むイヤホンです。
足音の存在感:太さではなく、芯で掴むタイプ
IE200の足音は、太く重く出るタイプではありません。
低域で足音を押し出して、「敵がいる」と分かりやすく教えてくれるイヤホンではないです。
それよりも、音の中心が自然に残ることで、足音の位置や動きを掴みやすくするタイプです。
近距離〜中距離では、この特徴がかなり効きます。
足音や接触音が鳴ったときに、音の輪郭を強く尖らせるのではなく、中心のある音として聞こえやすいです。
なので、「どこかで鳴った」だけで終わらず、「このあたりで鳴った」という感覚を持ちやすいですね。
低域は強すぎません。
爆発音や銃声の下側が過度に膨らむタイプではないので、足音の中心が低音に埋もれにくいです。
一方で、低域がスカスカなイヤホンでもありません。
量で押すわけではありませんが、下側の支えは少し残るため、足音が軽くなりすぎる感じも少ないです。
IE200は、足音を太らせるイヤホンではなく、自然なバランスの中で足音の芯を見せるイヤホンです。
分離・音種判別:派手ではないが、芯と帯域で聞き分けやすい
| 分離項目 | 説明 | 評価 |
|---|---|---|
| 空間 | 音像が小さくまとまるか | ★★★☆☆ |
| 時間 | 前の音が早く消えるか | ★★★☆☆ |
| 帯域 | 足音・銃声・環境音が帯域で分かれるか | ★★★★☆ |
| 芯 | 重なった後も中心線が残るか | ★★★★☆ |
| 音量階層 | 大きい音の裏の小さい音が分かるか | ★★★☆☆ |
IE200の分離感は、派手に音をバラバラにするタイプではありません。
得意なのは、帯域の住み分けと音の芯の残り方です。
足音・銃声・環境音が極端に色分けされるわけではありませんが、全体のバランスに無理が少ないため、音の種類を聞き分けやすい場面があります。
特に近距離〜中距離では、足音の中心が潰れにくいです。
複数の音が鳴ったときも、音の塊として混ざるより、中心のある音として残りやすいです。
ここはIE200の良いところです。
ただし、空間的な分離と時間的な分離は普通くらいです。
音像がとても小さくまとまるタイプではありません。
前後の足音をスパッと短く切り分けるタイプでもないです。
足音は鋭く点で分かれるというより、少しなめらかにつながって聞こえます。
なので、混戦で細かい音を全部分解したい人には、少し物足りないかもしれません。
一方で、低域が過度に膨らまないため、音が重なっても強く濁る感じは少なめです。
IE200は、音が重なりにくいイヤホンというより、重なっても強く濁りにくいイヤホンです。
空間の分離:詰まりにくいが、点で切るタイプではない
IE200の空間分離は普通くらいです。
音場はやや広めに感じやすく、耳元に音が詰まりすぎる感じは少ないです。
そのため、近距離〜中距離の音が窮屈に重なる印象は控えめです。
ただし、音像が細かい点として固まるタイプではありません。
競技特化イヤホンのように、音と音の間を細かく切り分ける方向ではないです。
空間に少し余裕があり、音が詰まりにくいという評価が近いと思います。
FPSでは、近〜中距離の音を自然に把握しやすいです。
ただ、複数人の足音を小さな点として分けたい場面では、もう少し鋭いイヤホンの方が向いています。
時間の分離:普通。鋭く切るより、なめらかにつながる
時間の分離も普通くらいです。
IE200は、前の音が一瞬で消えるタイプではありません。
ただ、低域〜中域の余韻が強く居座るイヤホンでもないです。
足音が鳴るたびに、スパッと切れるというより、少しなめらかにつながります。
このあたりはリスニング向けイヤホンらしい自然さがあります。
FPSでは、前後の足音を細かく点で切り分ける能力は強くありません。
ただし、余韻が重く残りすぎないので、前の音が次の音を大きく邪魔する感じも少ないです。
つまり、時間方向の整理は普通。
競技特化の短い音ではないけれど、過度に響いて邪魔になるタイプでもありません。
音の芯の分離:IE200の一番良いところ
IE200で一番良いところは、音の芯の見えやすさです。
輪郭を強く尖らせて分けるのではなく、音の中心がスッと残ります。
近距離〜中距離の足音や接触音では、「音の塊」ではなく、「中心のある音」として掴みやすいです。
この芯の見え方があるので、IE200は自然な音でもFPSで使いやすいです。
ただし、競技特化イヤホンのように、細い中心線でピンポイントに分けるタイプではありません。
あくまで誇張の少ない、自然な芯の残り方です。
ここは派手ではありません。
でも、長く使うと良さが分かりやすい部分だと思います。
音の中心が変に崩れにくいので、近〜中距離で「今どこで鳴ったか」を落ち着いて掴みやすいです。
芯の分離は星4くらいにしています。
帯域の分離:クセの少ないバランスで音種を分ける
帯域の分離も比較的良いです。
IE200は、低域が過度に膨らまず、中域の芯が見えやすく、高域も刺さりすぎない範囲で抜けを作ります。
そのため、足音・銃声・環境音の帯域的な住み分けは分かりやすい場面があります。
ただし、これはゲーミングイヤホンのように、足音帯域だけを強く浮かせる星4ではありません。
IE200は、音を派手に色分けするというより、クセの少ないバランスの中で音の種類を分けやすいタイプです。
足音や銃声の違いは掴みやすいです。
一方で、イヤホン側が「これは足音です」と強く前に出してくれる感じではありません。
最初は少し地味に感じるかもしれません。
ただ、音のバランスに無理が少ないので、長時間でも疲れにくいです。
音量階層の分離:小さい音を強く浮かせるタイプではない
音量階層の分離は普通くらいです。
これは、近くで大きく鳴っている音と、その奥にある小さい足音や環境音を分けて聞けるかという話ですね。
IE200は、大きい音の裏にある小さい音を強く前に出してくれるタイプではありません。
遠くの細かい音まで全部拾うというより、聞こえる範囲で必要な音を自然に残す聞こえ方です。
ただし、低域が過度に膨らむタイプではないので、小さい音が完全に潰れる感じも少ないです。
混戦で全ての音を分解したい人には少し物足りないかもしれません。
一方で、情報量が多すぎて疲れる感じは少なめです。
音量階層の分離は星3くらいです。
定位感・方向感:細い点ではなく、音の中心で掴む
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 定位感 | ★★★☆☆ |
| 方向感 | ★★★☆☆ |
定位感と方向感は普通くらいです。
IE200は、音の中心が見えやすいので、近距離〜中距離では「このあたりにいる」という位置は掴みやすいです。
ただし、音像が一点に細く固まるタイプではありません。
高域の輪郭を強く立てて、位置をピンポイントで示すイヤホンではないです。
そのため、細かい角度を競技的に切る定位というより、音の中心を手がかりに位置を掴むタイプです。
右から来たのか。
左から来たのか。
近くで動いたのか。
少し離れているのか。
このくらいの把握はしやすいです。
ただ、斜め前・斜め後ろ・細かい角度差を厳密に詰めるなら、もっと競技寄りのイヤホンの方が向いていると思います。
方向感も同じです。
IE200は、足音の出だしや高域のエッジで方向を一瞬で決めるタイプではありません。
中域の芯を中心に、右か左か、近くで動いたかを落ち着いて掴む方向です。
これは聴き疲れしにくい反面、反応速度を最優先する人には少し大人しく感じる可能性があります。
IE200は、音の位置を細い点で追うイヤホンではなく、音の中心を手がかりに方向を掴むイヤホンです。
距離感・遠距離音:完全に埋もれないが、強く浮き上がるタイプではない
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 遠距離の微音検出 | ★★★☆☆ |
| 距離感 | ★★★☆☆ |
遠距離音は普通くらいです。
IE200は、高域を強く立てて遠距離の足音を前に出すタイプではありません。
遠くの小さい音を点として鋭く拾うイヤホンではないです。
ただ、遠距離音が苦手というほどでもありません。
音場に少し余裕があり、低域も強すぎないため、遠くの音が完全に埋もれる感じは少ないです。
聞こえる範囲の音を、無理に強調せず自然に拾うタイプですね。
遠距離索敵を最優先するなら、IE200よりも高域の輪郭が分かりやすいイヤホンの方が合うと思います。
距離感も普通くらいです。
近い音と遠い音の差はあります。
ただし、奥行きを大きく広げるイヤホンではありません。
遠くまで広く見渡すというより、ほどよく開いた空間の中で、近距離〜中距離の音を中心に掴むタイプです。
大まかな距離感は掴めます。
ただ、遠距離の位置を細かく測るような聞こえ方ではありません。
移動音:点ではなく、中心の流れを追うタイプ
IE200の移動音は、細かい点で追うタイプではありません。
足音が右から左へ動くときに、ひとつひとつの足音を鋭く分解するというより、音の中心がなめらかに動いていく感覚です。
余韻が強く居座るタイプではないので、移動音が大きく濁る感じは少ないです。
ただし、足音同士がスパッと短く切れるタイプでもありません。
そのため、移動音は「点で追う」というより、「中心の流れで追う」方向です。
細い足音を一瞬で拾って反応する人には、少し物足りないかもしれません。
一方で、近距離〜中距離の動きを落ち着いて追いたい人には扱いやすいです。
IE200は、移動音を競技的に細かく切り分けるイヤホンではありません。
自然な音のつながりの中で、足音の中心を追うイヤホンです。
FPSイヤホン最終結論

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★★☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★☆☆ |
| 遠距離索敵 | ★★★☆☆ |
IE200が向いているのは、自然な音のまま、近距離〜中距離の足音を安定して掴みたい人です。
FPS専用の分かりやすいイヤホンではありません。
足音を高域で強調して、細い輪郭を前に出すタイプではないです。
ただ、音の芯が見えやすく、低域も高域も強く出すぎません。
そのため、近距離〜中距離の足音や接触音を落ち着いて掴みやすいです。
分離・音種判別は比較的良いです。
帯域ごとに派手に色分けするタイプではありませんが、帯域の住み分けと音の芯の見えやすさがあるので、近〜中距離では足音・銃声・環境音を聞き分けやすいです。
定位と方向感は普通くらい。
細かい角度をピンポイントで切るというより、音の中心を手がかりに方向を掴むイヤホンです。
遠距離の微音を強く拾うタイプではありません。
でも、低域が過度に膨らまず、音場にも少し余裕があるので、遠くの音が完全に埋もれる感じも少ないです。
IE200は、遠くの細い音を拾いにいくイヤホンではなく、誇張の少ない音で、近〜中距離の中心を掴むイヤホンです。
向いている人
- 足音の強調感より、自然な聞こえ方を重視する人
- 近距離〜中距離の足音を落ち着いて聞きたい人
- 長時間プレイで耳が疲れにくいイヤホンが欲しい人
- 高域が鋭いイヤホンが苦手な人
- ボーカルや普段聴きも重視したい人
- FPSと音楽を兼用したい人
向いていない人
- FPS専用の分かりやすい競技イヤホンが欲しい人
- 遠距離の微音を最優先で拾いたい人
- 定位をピンポイントで詰めたい人
- 足音を高域で強く強調してほしい人
- 低音の迫力を求める人
- 細かい音を点で切り分けたい人
音楽用途
FPSの自然さが音楽でも活きるタイプ
IE200は、音楽用途でもかなり使いやすいイヤホンです。
低域は強く押し出すタイプではありません。
ただ、下側の支えは少し残るため、音が軽くなりすぎる感じは少ないです。
中域はIE200の良さが出やすい部分です。
ボーカルの芯が自然に見えやすく、声が楽器に埋もれにくいです。
子音を強く立てて前に出すのではなく、声の中心が自然に浮かび上がるタイプですね。
女性ボーカルやアコースティック系では、派手な輪郭よりも、声の芯や余韻のつながりで聴かせてくれます。
高域は刺さりにくく、上方向の抜けがあります。
ただし、完全に滑らかな高域というより、曲によっては少し粒子感やザラつきが出る場面があります。
IE200は、低音の迫力や高域の派手さで楽しませるイヤホンではありません。
自然なバランス、ボーカルの聞きやすさ、長時間の聴きやすさを重視する人に合いやすいです。
FPSでのまとめ
IE200は、初心者〜中級者が自然な音でFPSを遊びたいときに使いやすいイヤホンです。
足音の芯は見えやすく、近距離〜中距離の音を落ち着いて掴みやすいです。
低域が過度に膨らまず、高域も刺さりにくいので、長時間でも疲れにくい方向ですね。
一方で、競技特化の鋭さはありません。
遠距離の微音を高域で細く拾うタイプではなく、定位をピンポイントで詰めるタイプでもないです。
足音をイヤホン側が強く前に出してくれるわけでもありません。
FPS専用で足音を強く浮かせたい人には、もっと分かりやすいイヤホンがあります。
ただ、自然な音のまま足音の芯を掴みたい人、音楽もゲームも1本で楽しみたい人には、IE200はかなり扱いやすい選択肢だと思います。


コメント