
こんにちは、ハッサンです。
今回はDUNUの「TITAN S2」のレビューです。
TITAN S2は、2024年に発売したリスニング用のイヤホンです。価格帯としてはミドルクラスで「ちょっと良い有線イヤホンが欲しい」という人が候補に入れやすいラインですね。
音楽用としてもかなり使えますが、FPS用途でも面白い立ち位置だと思います。足音を太く誇張するのではなく、音の入口と芯を見せてくれるタイプです。
動画では音の可視化ツールを見ながら、FPS向けの評価を中心に解説しています。この記事では、音楽用途での印象や帯域ごとの評価もあわせて補足します。
今回レビューしたイヤホンはこちらです。
付属品(パッケージ内容)
| カテゴリ | 内容物 |
|---|---|
| イヤホンケース | 収納ポーチ |
| イヤーピース | 4種のシリコンイヤーピース(S&Sチップ、Candyチップ、Atmosphere Enhancementチップ、Balancedチップ) |
| ケーブル | 4芯OCC銅&銀メッキOCC混合ケーブル(ナイロンメッシュ被膜付き) |
| プラグ | Q-Lock Mini 交換可能プラグシステム(3.5mm / 4.4mm) |
| その他 | ケーブルクリップ |
付属品はなかなか豪華です。
イヤーピースが複数種類付属し、ケースも大型。ケーブルも3.5mmと4.4mmを交換できる仕様なので、この価格帯としては満足度が高い内容だと思います。
特に4.4mmバランス接続を試したい人にとって、最初から交換プラグが付いているのはありがたいですね。
製品スペック
| 項目 | 仕様詳細 |
|---|---|
| 参考価格 | 12,650円 (Amazon 2026年6月11日時点) |
| ドライバー構成 | 1DD(デュアル磁気回路・デュアルチャンバー構造) |
| インピーダンス | 16Ω at 1 kHz |
| 感度 | 107 dB / mW (@1 kHz) |
| 再生周波数帯域 | 5 Hz – 40 kHz |
| THD+N | <0.3% @ 1 kHz |
| コネクタ | 0.78mm 2Pin |
駆動のしやすさ
インピーダンスは16Ω、感度は107dB/mWです。
この数字を見る限り、かなり鳴らしやすいイヤホンですね。PC直挿しや小型ドングルDACでも、音量不足で困る可能性は低いと思います。
もちろん上流を良くすれば音の締まりや背景の見通しは変わりますが、「ちゃんとした据え置きアンプがないと厳しい」というタイプではありません。
ビルドクオリティと装着感
筐体は亜鉛合金ベースのオールメタル。鏡面シルバーのクロムメッキ仕上げで、赤い金属パーツがアクセントになっています。
装着感は良好です。
金属筐体ですがサイズが小さめで、耳への収まりが良いです。重さで下に引っ張られる感じも少なく、長時間の使用でもかなり扱いやすいですね。FPS用途でマウスを大きく振るような場面でも、ズレにくい部類だと思います。
遮音性も標準以上。外の音を強く遮断するタイプではありませんが、ゲームや音楽に集中するには十分な印象です。
イヤホン属性プロファイル

帯域バランス
聴感上のバランスは、フラット基調をベースにしつつ、中高域の輪郭と低域の下支えがどちらも見えやすいタイプです。
低域の量そのものは多くありません。ただし鳴った後の支えが少し残るため、数字で見るよりも厚みや弾力を感じやすいです。
ここがTITAN S2の面白いところですね。
「低音たっぷり」というイヤホンではないのに、音が軽くスカスカになりにくい。タイトに締まりながら、下側の土台はちゃんと残ります。
中高域は声や楽器の線を少し前に出しやすく、輪郭が見えやすい方向。全体としては少しU字寄りの元気さがありますが、明確なドンシャリというほど強くはありません。
色味はやや寒色寄りです。音の後ろ姿が締まって見えやすく、輪郭もスッと立つため、少しクールな印象になります。
ただ、低域の下支えがあるので冷たすぎる感じはありません。カリカリの寒色というより、少し締まったフラット系と考えると分かりやすいでしょう。
音の硬さ
低域はやや丸めです。
爆発音やキックは「ドン!」と角を立てるというより、「ヌン」と少し面で出る感覚があります。アタックのキレだけを求めると、少し柔らかく感じるかもしれません。
中域はかなり中立寄り。芯は見えますが、硬すぎる感じはありません。声や楽器の中心がスッと出る一方で、過度にカチカチした印象にはなりにくいです。
高域は少し硬質寄りです。
輪郭のまとまりが速く、音の形がカチッと決まりやすいタイプですね。金属音や細かい打撃音ではキレが出やすい反面、2.5kHz付近と8kHz付近の癖で、少しザラつきを感じる場面もあります。
全体としては、低域は少し丸く、高域は少し硬い。ちょうどその間を中域がつないでいるようなバランスです。
音の立ち上がり
立ち上がりは、帯域によって印象が少し変わります。
低域はややマイルド。低音が一瞬ためてから出てくるような感覚で、打撃の角より厚みが先に来ます。
中域は速めです。足音の芯や声の立ち上がりが比較的スッと見えやすく、音の入口をつかみやすいですね。
高域はかなり鋭い方向です。輪郭の定着が速く、音が鳴った瞬間に「ここで鳴った」と認識しやすいタイプ。FPSで小さい音の入口を拾うとき、この高域側の速さが効いてきます。
ただし、2.5kHz付近の癖によって、一部の音では芯が少しにじむ場面があります。全体としては鋭い寄りですが、完璧に一直線で立つタイプではありません。
実体感の強さ
実体感は普通寄りです。
ズシンと重いイヤホンではありません。ただ、音像がスカスカになるわけでもなく、芯と密度でほどよい存在感を作ります。
低域量で重くするのではなく、音の中心と下支えで充実感を出すタイプですね。
そのため、爆発音の重みや重低音の圧を求めると少し物足りないかもしれません。一方で、声や足音、楽器の中心は見えやすく、音が細すぎて不安になる感じは少ないです。
迫力で押すというより、整った密度で聞かせるイヤホンだと思います。
音の抜け
音の抜けはやや良い方向です。
低域は長く居座りにくく、鳴った後の戻りが比較的速いです。爆発音の後に低音が残り続けるタイプではないので、次の音へ意識を戻しやすいですね。
中域もすっきりしています。余韻が変に膨らみにくく、声や足音の後ろが詰まりにくい印象です。
高域は少しだけ尾を引く場面があります。特に6kHz付近の余韻が少し残りやすく、上側が完全にドライに消えるタイプではありません。
全体としては、テンポの速い曲でも低域や中域がもたつきにくいです。ただし、完全に乾いたモニター系ではなく、低域の下支えは少し残ります。薄くなりすぎない抜け感、といったところでしょう。
音場
音場は普通からやや狭いくらいです。
広大な空間を作るタイプではありません。左右方向は自然に広がりますが、奥行きや上下方向を大きく描くイヤホンではないですね。
ただ、音と音の間が詰まりにくいので、窮屈な印象は少なめです。
「広い」というより、見通しが良いタイプ。背景が整理されやすく、前後の手がかりもそれなりに追えます。
音が居座らずスッと引くため、圧迫感は少なめです。広い音場を期待するより、普通の広さの中で音を見やすく配置するイヤホンと考える方がしっくり来ます。
声の聞き取りやすさ
声はかなり聞き取りやすいです。
中域の芯が見えやすく、声の中心が自然に前へ出ます。声が鳴り終わるまでの印象も崩れにくく、途中でぼやけにくいですね。
中高域の輪郭も少し前に出るため、子音や言葉の境界も分かりやすいです。
FPSではキャラクターボイスやナレーション、ボイスチャットの聞き取りで強みが出やすいと思います。
ただし、輪郭が少し前に出るぶん、長時間では中高域の主張が気になる人もいるかもしれません。声が埋もれにくい代わりに、少し強めに見える場面はあります。
耳への刺激
刺さりは強く出にくいです。
5〜10kHz帯域は控えめで、耳にチクッと来るような高域の刺さりは少なめ。2〜5kHzは前に出るので候補にはなりますが、痛い方向までは行きにくい印象です。
サ行や歯擦音は少し立ちます。ボーカルのサ行を細かく聴くと、やや前に出て感じる場面があります。
高域は明瞭ですが、上までキラキラ伸び切るタイプではありません。中高域の輪郭で明るさを作るタイプです。
一部の金属音や打撃音では、2.5kHzと8kHz付近の癖によって少しザラつきが乗ることがあります。繊細さよりキレを優先した聞こえ方、と考えると分かりやすいです。
長時間使用では、基本的には疲れにくい方向。ただし中高域の押し出しとサ行の立ちやすさが重なると、少し疲れが溜まる可能性はあります。
帯域評価(低・中・高)

低域
タイプ:軽めのタイト型(下支えあり)
低域は量で押すタイプではありません。
沈み込みもパンチも突出しているわけではなく、重心が大きく下へ寄る感じは少なめです。
ただし、量が少ないだけの低域ではありません。鳴った後の支えが残りやすく、聴感上は量以上に下側の存在感があります。
初動は少し丸めです。「ドン!」と鋭く叩くというより、ひと塊で少し太く出る感覚。そこからの収束は速めで、低音が長く居座りにくいのは良いところです。
重低音をしっかり浴びたい人には物足りないかもしれませんが、FPSで低音が邪魔になりにくいという意味では扱いやすい低域です。
中域
タイプ:芯重視型(密度を補助)
中域はTITAN S2の分かりやすい強みです。
声や楽器の骨格が見えやすく、中心がスッと立ちます。音が鳴り終わるまでの印象も安定しており、声が途中で崩れにくいですね。
厚みで押す中域というより、芯が見える中域です。
ボーカルは近すぎず、適度な距離感で聞こえます。声を前に出しすぎるタイプではありませんが、輪郭と芯があるので聞き取りやすいです。
弱点としては、2.5kHz付近に少し揺れの癖があるところ。足音の芯や声の輪郭が、その帯域でわずかに滲む場面があります。
とはいえ全体としては、かなり整った中域だと思います。
高域
タイプ:エッジ型(やや鮮明寄り・局所ザラつきあり)
高域は、2〜5kHzあたりの輪郭が主役です。
上まで細かくキラキラ伸びるというより、中高域の線で明瞭さを作るタイプですね。
輪郭のまとまりは速く、音が鳴り始めた瞬間に形をつかみやすいです。FPSで足音や接触音の入口を拾うとき、この速さはかなり効きます。
一方で、8kHz付近に少し癖があり、金属音や細かい打撃音でザラつきが乗る場面があります。
刺さりは強くありませんが、繊細で滑らかに伸びる高域ではありません。キレと明瞭さを優先した高域です。
音質まとめ
TITAN S2は、フラット基調をベースにしながら、中高域の輪郭と低域の下支えで少し元気さを作るイヤホンです。
低域は量より実在感。中域は芯重視。高域はエッジ型。
この3つが合わさることで、1DDらしい自然なまとまりを残しつつ、音の出だしと引きが見えやすい音になっています。
低音で押す迫力ではありません。音の芯、輪郭、タイトな支えで厚みを出すタイプです。
弱点は、2.5kHzと8kHz付近の局所的な癖。ここで輪郭が少し荒れたり、ザラついたりする場面があります。
とはいえ、全体としてはかなり堅実。派手な個性より、バランスと扱いやすさを重視した1DDという印象です。
FPSでの聞こえ方
FPS総合評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★☆☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★★☆ |
| 遠距離索敵 | ★★★☆☆ |
TITAN S2は、足音を太く大きく鳴らして分かりやすくするイヤホンではありません。
どちらかというと、足音の出だし、音の中心、移動音の流れを見て判断するタイプです。
音にほどよい厚みはあります。
近距離の足音や接触音が、細く軽くなりすぎる感じは少ないです。
ただし、その厚みで足音を大きく誇張するタイプではありません。
足音の存在感だけで押すというより、音の入口、中域の芯、中高域の輪郭を使って位置や方向を読むイヤホンですね。
FPS向けの分類で言うと、バランス型寄りの競技型だと思います。
強い競技特化型ではありません。
ただ、音の入口、芯、輪郭、方向感を使って判断しやすいので、FPS用としてはかなり競技寄りの聞こえ方です。
足音の存在感:太く誇張せず、厚みと芯で拾うタイプ
TITAN S2の足音は、太く大きく強調されるタイプではありません。
ただ、足音が細く軽く消えるタイプでもありません。
低音は普通〜やや強めに感じやすく、足音や接触音にある程度の厚みがあります。
ここは、いわゆる競技特化型の細い音とは少し違うところです。
足音が鳴ったときに、低音でドンと大きく押し出すというより、
ほどよい厚みがありつつ、芯と輪郭も見える
という聞こえ方になります。
近距離〜中距離では、足音の存在を掴みやすいです。
ただし、イヤホン側が「ここに敵がいる」と太さだけで教えてくれるタイプではありません。
足音の鳴り始めに気づく。
その後の芯を追う。
移動音の流れを見る。
こういう聞き方と相性が良いです。
FPS初心者の最初の1本として、足音を分かりやすく大きく出してほしい人には、少し違うかもしれません。
ただ、足音の聞き方を練習したい人には、かなり使いやすいと思います。
分離・音種判別:帯域だけでなく、時間整理と芯で分ける
| 分離項目 | 説明 | 評価 |
|---|---|---|
| 空間 | 音像が小さくまとまるか | ★★★☆☆ |
| 時間 | 前の音が早く消えるか | ★★★★☆ |
| 帯域 | 足音・銃声・環境音が帯域で分かれるか | ★★★☆☆ |
| 芯 | 重なった後も中心線が残るか | ★★★★☆ |
| 音量階層 | 大きい音の裏の小さい音が分かるか | ★★★☆☆ |
分離感は、TITAN S2の良いところです。
ただし、ここは少し分けて考えた方がいいです。
帯域の住み分けだけを見ると、普通より少し良いくらいです。
足音、銃声、環境音を、イヤホン側がはっきり色分けしてくれるタイプではありません。
それでも、総合的な分離・音種判別はやや良いと感じやすいです。
理由は、音の後ろが長く濁りにくく、音の芯も残りやすいからです。
前の音が残りすぎず、次の音へ意識を戻しやすい。
さらに、音が重なった後も中心線が見えやすい。
この2つがあるので、FPSでは足音や銃声、リロード音の違いを掴みやすい場面があります。
空間分離は普通くらいです。
音像が極端に小さく、点として固定されるタイプではありません。
足音や接触音にほどよい厚みがあるため、少し面で見える場面があります。
時間の分離は良い方です。
完全にドライにスパッと消えるタイプではありませんが、厚みと芯を残しながら後ろが整理されます。
帯域分離は星3。
音種判別の総合は星4寄り。
このように分けて考えると、TITAN S2の分離感はかなり理解しやすいと思います。
定位感・方向感:細い点ではなく、厚みの中の芯で位置を掴む
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 定位感 | ★★★★☆ |
| 方向感 | ★★★★☆ |
定位感と方向感は良い方です。
TITAN S2は、中域の芯が見えやすく、音の中心が比較的ブレにくいです。
足音や接触音が鳴ったときに、音像の中心が見えやすいですね。
近距離〜中距離では、「このあたりで鳴った」という位置を掴みやすいです。
ただし、ピンポイントに一点で固定するような定位ではありません。
音像には少し面があり、自然な厚みも残っています。
なので、競技特化の細い点定位というより、厚みの中にある芯と輪郭で位置を掴む定位という感じです。
方向感も同じです。
足音の出だしと中高域の輪郭が見えやすいので、左右や斜め方向の手がかりを掴みやすいです。
さらに、音の芯が残りやすいので、気づいた後に方向を追いやすいです。
一瞬の入口だけで方向を決めるというより、
- 音の入り口を見る
- その後の芯を見る
- 移動の流れを見る
この3つを使って判断するタイプです。
細かい角度を完璧に切るイヤホンではありません。
ただ、FPS用途ではかなり扱いやすい方向感だと思います。
距離感・遠距離音:拾える場面はあるが、遠距離特化ではない
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 遠距離の微音検出 | ★★★☆☆ |
| 距離感 | ★★★☆☆ |
遠距離音は、まったく拾えないタイプではありません。
中高域の輪郭が見えやすく、音に厚みはありつつ前に出すぎないため、小さい足音や接触音が背景から出てくる場面があります。
ただし、遠距離索敵が強いイヤホンというより、条件が合えば拾いやすいタイプです。
理由は、音場がそこまで広くないからです。
TITAN S2は、左右方向は自然に広がります。
ただ、奥行きや上下方向を大きく描くイヤホンではありません。
遠くの音を、広い空間の中で点として拾うタイプではないですね。
普通の広さの中で、音の入口や輪郭を手がかりに拾う聞こえ方です。
遠距離の微音検出は星3。
距離感も星3です。
悪くはありません。
ただ、遠距離特化ではありません。
広いマップ全体を見渡すようなイヤホンではなく、近〜中距離を中心にしつつ、条件が合えば遠くの音も拾えるタイプだと思います。
移動音:点で切るより、芯と流れで追うタイプ
移動音は、かなり追いやすい方です。
ただし、以前レビューしたSIMGOT EM6Lのように音を小さく点で追うタイプとは少し違います。
TITAN S2は、厚みの中にある芯を見ながら、移動の流れを追うタイプです。
足音が右から左へ動くとき、細い点だけが移動するというより、足音の厚みと中心線が一緒に動いていく感覚に近いです。
このタイプは、近〜中距離の移動音と相性が良いです。
敵が走っている方向、近づいているのか離れているのか、そういった流れを掴みやすいですね。
一方で、音像が極端に小さいわけではありません。
複数の音を細かく点で分解したい人には、少し丸く感じる可能性があります。
TITAN S2は、足音を点で細かく切るイヤホンではありません。
自然な厚みを残しながら、音の芯と移動の流れを追うイヤホンです。
FPSイヤホン最終結論

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★☆☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★★☆ |
| 遠距離索敵 | ★★★☆☆ |
TITAN S2が一番合いやすいのは、初心者後半〜中級者だと思います。
FPSを始めたばかりで、足音をとにかく太く、大きく、分かりやすく出してほしい人には、少し違うかもしれません。
TITAN S2は、自然な厚みを残しつつ、音の入口、中域の芯、中高域の輪郭を見せてくるタイプです。
なので、
- 足音が鳴った瞬間に気づく
- その後の芯を追う
- 移動音の流れを読む
- 近〜中距離の方向を掴む
こういう聞き方ができる人に合いやすいです。
音場は普通からやや狭め。
広大な空間を作って、遠くの音まで大きく見渡すイヤホンではありません。
ただし、音場が広がりすぎないぶん、近〜中距離の音は散りにくく、方向や位置は掴みやすいです。
遠距離索敵も悪くはありません。
ただ、遠くの小さい音を強く前に出すタイプではないので、遠距離特化というより、近〜中距離を中心にしつつ、条件が合えば遠くの音も拾えるタイプです。
カテゴリとしては、バランス型寄りの競技型です。
競技特化の鋭さだけに振り切ったイヤホンではありません。
それでも、FPSで必要な音の入口、芯、方向感は見えやすいです。
向いている人
- FPSに少し慣れてきた人
- 近〜中距離の足音を重視する人
- 足音が細すぎるイヤホンが苦手な人
- 自然な厚みと音の見通しを両方ほしい人
向いていない人
- 広い音場で遠距離まで見渡したい人
- 金属音や細かい高音のザラつきに敏感な人
- 細かい点定位や遠距離特化を求める人
TITAN S2は、初心者でも使えます。
ただし、最初から足音を分かりやすく大きく出してくれるタイプではありません。
足音の聞き方を練習したい人、音の出だしや芯を意識して聞きたい人に向いています。
一番合いやすいのは中級者です。
足音の大きさだけでなく、
- どこで鳴ったか
- どの方向に動いているか
- 他の音とどう重なっているか
を聞く場面が増えてきた人には、かなり扱いやすいイヤホンだと思います。
上級者でも使えます。
ただし、ガチガチの競技特化イヤホンとして見ると、少し丸いです。
細かい点定位や遠距離特化を期待すると、少し物足りない可能性があります。
自然な厚みと足音の芯を重視する人には合いやすいでしょう。
音楽用途
FPSでの自然な厚みが、音楽でも聴きやすさにつながるタイプ
TITAN S2は、音楽でもバランス良く聴きやすいイヤホンです。
低音は過度に膨らみませんが、軽すぎる感じも少ないです。
ベースやドラムにほどよい厚みがあり、音楽を細くしすぎません。
中域は芯が見えやすく、ボーカルや楽器の中心が掴みやすいです。
声が極端に太く前に出るタイプではありませんが、薄く消える感じも少ないですね。
高域は輪郭が見えやすいです。
一方で、中高域から高域にかけて少し硬さやザラつきが出る場面があります。
金属音や細かい打撃音が見えやすい反面、音源によっては少し荒れて聞こえることがあります。
ここは好みが分かれそうです。
ジャンルとしては、ロック、ポップス、ゲーム音楽、打ち込み系とは相性が良いと思います。
音の厚みと輪郭のバランスがあり、リズムや細かい音も追いやすいです。
一方で、広いホール感や、ゆったりした余韻を重視するクラシック、しっとりしたボーカルを求める人には、少し硬く感じる場面があるかもしれません。
TITAN S2は、リスニング用としても使いやすいですが、濃厚な低音や広大な音場を楽しむタイプではありません。
自然な厚みと見通しの良さを両立した、扱いやすい1DDイヤホンだと思います。
FPSでのまとめ
TITAN S2は、細い音だけで勝負する競技イヤホンではありません。
足音や接触音にほどよい厚みがあります。
ただ、音の厚みだけで全体を押し切るタイプではなく、音の入口、中域の芯、中高域の輪郭が見えやすいです。
足音を存在感だけで掴むというより、厚み、輪郭、芯で追うタイプですね。
初心者の最初の1本というより、少しFPSの音に慣れてきた人に向いています。
足音の出だし、方向感、音の見通しを重視したい人には、かなり面白い選択肢だと思います。


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