
FPS向けイヤホンを選ぶとき、よく出てくるのが「足音が聞こえやすいイヤホンはどれ?」という話です。
ただ、実際には一言で足音が聞こえるといっても、聞こえ方にはいくつかタイプがあります。
遠くの小さい音を拾いやすいタイプ。
方向や位置関係を掴みやすいタイプ。
近くの足音に気づきやすいタイプ。
音が多い場面で聞き分けしやすいタイプ。
どれか1つが絶対的に正解というより、プレイするゲームや、自分がどんな音を手がかりにしやすいかで選び方が変わります。
この記事では、これまでレビューしてきたFPS向けイヤホン8本を、次の3タイプに分けて整理します。
- 幅広く使いやすいランキング
- ハマれば強いランキング
- 近〜中距離存在ランキング
対象にするイヤホンは以下の8本です。
- final VR3000
- SIMGOT EM6L
- DUNU TITAN S2
- Sennheiser IE200
- PadSmith Gaming IEM
- ZiiGaat Arete
- ZiiGaat Arete2
- Binary Acoustics EP321 MEMS
なお、これは「FPS最強イヤホンランキング」ではありません。
どのイヤホンが強いかだけではなく、どんな聞き方に合いやすいかを重視して分類しています。
幅広く使いやすいランキング
まずは、幅広く使いやすいランキングです。
ここでいう「幅広く使いやすい」は、どのゲームでも必ず一番強いという意味ではありません。
Apex、VALORANT、タルコフ、シージ、OW、スプラ3など、ゲームごとに必要な音の種類は変わります。
その中でも、大きく外しにくく、いろいろなタイトルで使いやすいイヤホンを選びました。
3位:Sennheiser IE200

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★★☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★☆☆ |
| 遠距離索敵 | ★★★☆☆ |
IE200は、FPS専用というより、自然な音で使いやすいイヤホンです。
足音を強く前に出すタイプではありません。音を細く尖らせて索敵するというより、全体を自然に鳴らしながら、近くの敵の動きも無理なく掴む方向です。
長時間使っても音がきつくなりにくいので、疲れにくさを重視する人には合いやすいですね。
一方で、遠くの小さい音を拾う力や、音が多い場面での分離感は、EP321やTITAN S2のほうが上に感じやすいと思います。
IE200は、競技向けに強く尖ったイヤホンではありません。上振れを狙うというより、自然で快適に使いやすいタイプです。
IE200の特徴
- 自然で疲れにくい
- 近くの足音を不自然に細くしない
- FPS専用というより普段使いも含めて使いやすい
- 遠距離微音や混戦分離は上位機に譲る
2位:DUNU TITAN S2

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★☆☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★★☆ |
| 遠距離索敵 | ★★★☆☆ |
TITAN S2は、今回の8本の中でもバランスが取りやすいイヤホンです。
足音、方向感、分離感、長時間の使いやすさ。このあたりが大きく崩れにくい印象があります。
EP321ほど細かい音を拾うタイプではありません。Arete2ほど音の聞き分けに振り切ったタイプでもないです。
ただ、そのぶん扱いやすさがあります。
Apexやタルコフのように長時間プレイするゲームでも、音がきつくなりにくく、普段使いとのバランスも取りやすいですね。
強い個性で押すイヤホンではありませんが、失敗しにくい選択肢としてはかなり優秀です。
「FPSでも使いたいし、音楽も自然に聴きたい」という人には選びやすいと思います。
TITAN S2の特徴
- 足音・方向感・分離感のバランスが良い
- 長時間プレイでも使いやすい
- 強烈な個性よりも安定感重視
- FPSと普段使いを両立しやすい
1位:Binary Acoustics EP321 MEMS

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★★☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★★ |
| 定位感・方向感 | ★★★★☆ |
| 距離索敵 | ★★★★☆ |
| 移動音 | ★★★★☆ |
幅広く使いやすいランキングの1位は、EP321です。
EP321は、今回の中でも小さい音への反応や、音が多い場面での聞き分けに強いタイプです。
Apexのように銃声やスキル音が多いゲームでも、情報が埋もれにくい方向です。タルコフのように遠くの小さい音が重要なゲームでも使いやすいと思います。
ただし、足音を太く分かりやすく出すイヤホンではありません。
そのため、初心者向けに「近くの足音をイヤホン側で分かりやすく出してほしい」という用途では、合わないかもしれません。
EP321は、細かい音まで拾いたい人向け。全員にとって一番分かりやすいというより、慣れるとかなり頼りになるタイプですね。
EP321の特徴
- 小さい音に気づきやすい
- 多音時の聞き分けに強い
- 音が多い場面でも必要な音を拾いやすい
- 遠距離音も拾いやすい
- 足音の太さで助けるタイプではない
▶ Binary Acoustics EP321 MEMSの個別レビューはこちら
ハマれば強いランキング
次は、ハマれば強いランキングです。
ここは、誰にでもすぐ分かりやすいというより、聞き方やゲームとの相性が合うと強みが出やすいイヤホンをまとめています。
音を細かく分けて聞く人、移動音の流れを追う人、方向や音種の違いを手がかりにする人には面白い枠です。
3位:SIMGOT EM6L

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★☆☆☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★☆☆ |
| 遠距離索敵 | ★★★★☆ |
EM6Lは、FPS向けとして分かりやすいイヤホンです。
方向感や分離感を重視する人には扱いやすく、VALORANTやシージのように方向の把握が重要なゲームと相性が良いと思います。
一方で、近くの足音を分厚く出すタイプではありません。
小さめの音量で「敵が近くにいる感じ」をイヤホン側に助けてほしい人には、少しあっさり感じる可能性があります。
EM6Lは、足音の存在感で支えるタイプというより、方向感や分離感を使って聞くタイプです。
一般的なFPS向けとしては分かりやすいですが、近〜中距離の存在感で助ける方向ではないため、今回はハマれば強い枠に入れています。
EM6Lの特徴
- 方向感を掴みやすい
- 分離感を使って聞きやすい
- VALORANTやシージ系と相性が良い
- 近距離足音を太く出すタイプではない
2位:ZiiGaat Arete

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★★☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★★ |
| 定位感・方向感 | ★★★★☆ |
| 距離索敵 | ★★★★☆ |
Areteは、足音をただ大きく出すタイプではありません。
近くから中距離くらいの足音を、流れで掴みやすいイヤホンです。
敵が動いている感じ。どこからどこへ移動しているか。そういう足音の流れを読みやすい方向ですね。
ただし、遠くの小さい音を拾うタイプではありません。
広いマップで遠距離の微音を全部拾いたい人には、少し物足りなく感じる可能性があります。
Areteは、足音を点で拾うというより、動きの流れで読むタイプ。この聞き方が合う人にはかなり面白いイヤホンです。
Areteの特徴
- 近〜中距離の足音の流れを掴みやすい
- 敵の移動を線で追いやすい
- 遠距離微音特化ではない
- 聞き方が合うと強みが出やすい
1位:ZiiGaat Arete2

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★★☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★★★ |
| 定位感・方向感 | ★★★★☆ |
| 距離索敵 | ★★★★☆ |
ハマれば強いランキング1位は、Arete2です。
Arete2は、今回の中でもかなり個性的なイヤホンです。
強いのは、音の聞き分けや移動音の追いやすさ。足音だけではなく、スキル音、環境音、接近音などが混ざる場面で、音の種類を分けて把握しやすい方向です。
Apex、OW、スプラ3のように、足音以外の音も多いゲームと相性が良いと思います。
ただし、シンプルに足音を大きく聞きたい人には、少し分かりにくいかもしれません。
Arete2は、音を「存在感」で掴むというより、音の違い・層・流れを読むタイプです。
慣れるとかなり強いですが、誰にでもすぐ分かりやすいタイプではありません。だからこそ、ハマれば強いランキングでは1位にしています。
Arete2の特徴
- 音の聞き分けに強い
- 移動音を追いやすい
- 多音ゲームと相性が良い
- 足音を太く目立たせるタイプではない
近〜中距離存在ランキング
最後は、近〜中距離存在ランキングです。
ここでは、遠くの音を拾う力ではなく、近くから中距離くらいの敵に気づきやすいかを見ています。
FPS初心者や、小さめ音量で遊ぶ人には、このタイプが合いやすいです。
遠距離微音を拾うよりも、「近くで何か鳴った」「敵がこのあたりにいる」という認識を助けてくれるイヤホンですね。
2位:final VR3000

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★★☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★★☆ |
| 分離・音種判別 | ★★☆☆☆ |
| 距離索敵 | ★★☆☆☆ |
VR3000は、近〜中距離の足音は分かりやすいイヤホンです。
遠くの小さい音や、細かい分離感では、最近のイヤホンに譲る部分があります。
ただ、「近くに敵がいる」「何か足音が鳴った」という気づきやすさは残っています。
そのため、今から上級者向けの1本として選ぶかと言われると少し難しいですが、FPS初心者の練習用として良いと思います。
足音を聞く感覚を掴みたい人には、候補に入れてもよいイヤホンです。
VR3000の特徴
- 近〜中距離の足音に気づきやすい
- FPS初心者の練習用として使いやすい
- 遠距離微音や細かい分離は最新機に譲る
- 上級者向けの上振れ狙いではない
1位:PadSmith Gaming IEM

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 足音の存在感 | ★★★★☆ |
| 分離・音種判別 | ★★★☆☆ |
| 定位感・方向感 | ★★★☆☆ |
| 距離索敵 | ★★☆☆☆ |
近〜中距離存在ランキングの1位は、PadSmithです。
PadSmithは、近くの足音が分かりやすいイヤホンです。
敵の足音が細くなりすぎず、「そこにいる感じ」を掴みやすい方向ですね。
遠くの小さい音を拾う力では、EP321やArete2のほうが上です。
ただ、近〜中距離で敵の存在を掴むなら、PadSmithはかなり分かりやすいと思います。
特に、足音を聞くのが苦手な人や、小さめ音量で遊ぶ人には合いやすいです。
また音種判別もそれなりに優秀で、種類の異なる音の聞き分けにも優れています。
PadSmithは、上振れを狙うイヤホンというより、近くの敵に気づきやすいイヤホンです。
PadSmithの特徴
- 近くの足音に気づきやすい
- 足音が細くなりすぎない
- 小さめ音量でも存在を掴みやすい
- 音種判別がそこそこ良い
- 遠距離微音特化ではない
▶ PadSmith Gaming IEMの個別レビューはこちら
8本を一言でまとめる
ここまでの内容を、8本それぞれ一言でまとめます。
| イヤホン | 一言でいうと |
|---|---|
| EP321 | 小さい音と分離感に強い、幅広く使いやすいタイプ |
| TITAN S2 | 自然で長時間使いやすいバランス型 |
| IE200 | 疲れにくく自然に使える快適型 |
| Arete2 | 音の聞き分けと移動音に強いタイプ |
| Arete | 足音の流れを掴みやすいタイプ |
| EM6L | 定位感と分離感を重視するFPS向け |
| PadSmith | 近〜中距離の足音が分かりやすいタイプ |
| VR3000 | 初心者が足音に気づきやすい練習用 |
こうして見ると、同じFPS向けイヤホンでも方向性はかなり違います。
遠距離の小さい音を拾いたいのか。
近くの足音に気づきたいのか。
方向感を重視したいのか。
音の聞き分けを重視したいのか。
ここを分けて考えると、自分に合うイヤホンを選びやすくなります。
ゲーム別に選ぶなら
最後に、今回の8本からゲーム別にざっくり選ぶならこんな感じです。
Apex Legends
Apexなら、EP321かArete2が候補です。
小さい音や分離感を重視するならEP321。音の聞き分けや移動音の流れを重視するならArete2が合いやすいと思います。
VALORANT
VALORANTなら、EM6LかEP321。
方向感を重視するならEM6L。小さい音や細かい情報まで拾いたいならEP321です。
Overwatch
OWなら、Arete2かTITAN S2。
音の聞き分けを重視するならArete2。長時間の使いやすさやバランスを重視するならTITAN S2が選びやすいですね。
Escape from Tarkov
タルコフなら、EP321かTITAN S2。
遠くの小さい音を拾いたいならEP321。長時間プレイや自然な聞こえ方を重視するならTITAN S2です。
Rainbow Six Siege
シージなら、EM6LかEP321。
方向感を重視するならEM6L。小さい音や設置音まで拾いたいならEP321が合いやすいと思います。
スプラトゥーン3
スプラ3なら、Arete2かEP321。
音の聞き分けならArete2。接近音や小さい音まで拾いたいならEP321です。
まとめ:最強ではなく、自分の聞き方で選ぶ
今回の8本をまとめると、以下のようになります。
いろいろなゲームで使いやすいタイプ
- EP321
- TITAN S2
- IE200
聞き方やゲームにハマると強いタイプ
- Arete2
- Arete
- EM6L
近〜中距離の敵に気づきやすいタイプ
- PadSmith
- VR3000
迷ったら、まずはEP321かTITAN S2が選びやすいと思います。
細かい音や分離感を重視するならEP321。自然さや長時間の使いやすさを重視するならTITAN S2ですね。
音の聞き分けを重視するならArete2。近くの足音を分かりやすく聞きたいならPadSmith。FPS初心者の練習用ならVR3000も候補に入ります。
FPSイヤホンは、単純に「足音が聞こえるか」だけで選ぶと失敗しやすいです。
どの距離の音を聞きたいのか。
音を点で拾いたいのか、流れで読みたいのか。
小さい音を拾うのか、近くの存在感を重視するのか。
このあたりを分けて考えると、自分に合う1本を選びやすくなります。
幅広く使いやすいタイプ
特定のゲームだけに寄りすぎず、FPS全般で使いやすいタイプです。
迷ったときに最初の候補にしやすく、普段使いとのバランスも取りやすいイヤホンが中心です。
ハマれば強いタイプ
足音の流れ、音の聞き分け、定位感などを自分で読みにいくタイプです。
誰にでも分かりやすいというより、聞き方やゲームとの相性が合うと強みが出やすいイヤホンです。
近中距離の存在感タイプ
近くから中距離くらいの足音や接触音に気づきやすいタイプです。
遠距離の細かい音よりも、敵の存在感をイヤホン側に助けてほしい人に向いています。








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