【Razer BlackShark V2 X レビュー】軽量で音質良いゲーミングヘッドセットが良い感じです!

2020年9月24日

こんにちは、ハッサンです^ – ^

今回はRazerの新作ゲーミングヘッドセットである「Razer BlackShark V2 X」をレビューしていきます。Razer製品は過去にKraken Green と Hammerhead Pro V2 をレビューしました。どちらも人気ですが、BlackShark V2 X もRazerを代表する売れ筋商品になるでしょう。

Razer Kraken のレビュー記事はこちら▼

Hammerhead Pro V2 のレビュー記事はこちら▼

Razer BlackShark V2 Xとは

Razerはアメリカのゲーミングデバイスメーカーです。蛇のロゴとグリーンの色合いが特徴的です。

BlackShark V2 Xはeスポーツ向けに開発されたマイク付きのヘッドホンです。今までのグリーンを強調したデザインから黒を基調とした落ち着いたデザインに仕上がっています。

BlackShark V2 という上位機種があり、こちらはPCで使用できるUSBサウンドカードが付いていたり、ドライバーがチタン仕様で高音がクリアになっていたりとグレードアップしています。

Point

• TRIFORCE 50mmドライバーによる鮮明なサウンド

• HYPERCLEAR カーディオイドマイクによる高音質なマイク性能

• 高度パッシブノイズキャンセリングによる遮音性の強化

• 超軽量ヘッドセットで首や肩が疲れにくい

• 黒をベースにした落ち着いたデザイン

• 指紋がつきにくいコーティング仕様

スペック

メーカーRazer
価格7,480円
(Amazon 2020年8月22日時点)
ドライバーカスタムダイナミック 50mm ドライバー
周波数特性12Hz ~ 28KHz
インピーダンス32Ω @ 1KHz
感度 (1KHz)100dBSPL/mW、1KHz
イヤーカップ内径63 mm x 43 mm / 2.48 in x 1.69 in
マイク単一指向性
ケーブル長1.3m
接続3.5mm 端子
重量240g

開封

  1. ヘッドセット(3.5mm ミニプラグ)
  2. PC変換ケーブル
  3. 黒い袋
  4. クイックスタートガイド
  5. シール
  6. アクティベーションコード記載の紙

▼「7.1 surround sound software」のアクティベーションコードになります。Windows10 64bitのみインストール可能なのでPC専用のアプリケーションになります。

▼ヘッドセット本体になります。黒を基調としたデザインになっています。

▼イヤーカップになります。指紋がつきにくいコーティングなので汚れにくいです。またイヤーカップの真ん中にRazerのロゴがあります。針金のような物で繋がっていますが見た目以上に頑丈に作られています。音量調整ダイヤルとマイクミュートボタンがイヤーカップに付いているので、利便性も高いです。

▼イヤーパッドになります。厚さも十分あるため耳がドライバーに当たることもありませんでした。基本レザー製ですが肌に触れる部分はすべすべな素材になっています。

▼ヘッドバンド内側は結構深いので、頭頂部への負担は少ないです。

▼ヘッドバンド上側になります。Razerと印字されています。

▼マイクは単一指向性になります。曲げれるので好きな位置に移動できます。

▼4極 3.5mmミニプラグなのでPS4コントローラーやニンテンドースイッチに直接差し込んで使用できます。

▼PC変換ケーブルになります。

7.1 SURROUND SOUNDについて

Windows10 64bitのPCをお持ちの方であれば、Razer公式サイトから「7.1 SURROUND SOUND」をダウンロードできます。「7.1 SURROUND SOUND」はPCにて7.1バーチャルサラウンド効果を得るアプリケーションです。インストールと使用方法を記載します。

▼まず事前にRazer公式サイトにてアカウントを作成しておきましょう。既にアカウントをお持ちの場合は作成する必要はありません。

▼ダウンロードした「SurroundSoundInstaller_V***.exe」ファイルを実行すると以下の画面が表示されます。

▼インストールをクリックし、ダウンロードとインストールが完了するまで待ちます。

▼インストールした「7.1 SURROUND SOUND」を実行するとログインを求められるので、作成したアカウントでログインします。次にアクティベーションコードを求められるので製品に付属しているコードを入力します。

▼音声出力先のデバイスを選択します。

▼サラウンドサウンドの有効化をONにするとバーチャルサラウンド効果を得られます。有効/無効以外の機能は無いシンプルなアプリケーションになります。

7.1バーチャルサラウンド効果について

PCのApexLegendsでバーチャルサラウンド効果を確認しました。

サラウンドサウンドを有効化することで定位感(敵の位置)がかなり良くなります。バーチャルサラウンドでよく言われるお風呂場感も少ないので普通に使用できます。

ゲーミングブランドのRazerが製作したアプリケーションだけあって優秀な性能になります。PCをお持ちの方は簡単にインストールできるのでおすすめです。

ApexLegendsやフォートナイトで使用した感想

ApexLegendsでもフォートナイトでも足音は普通に聞こえますし、定位感もそこそこに良いです。FPSでの敵の位置把握性能に関しては、この価格帯で考えればかなり上の印象になります。

同価格帯と比べ優位になる理由としては、このヘッドフォン特有の音の傾向にあります。あえて高域を控えめなチューニングにすることで、ゲーミングとして重要度の低い音域を排除し音全体の情報量がスリム化されています。結果として音全体から受ける印象が、よりクリアなものとなっています

高域が弱い点についても、ゲームプレイ中にある甲高い効果音の緩和という意味で、人によってはプラスとなりえます

更にPS4の場合、MixAmpProTRやGameDACなどのアンプを用いることで、上記の利点に対し相乗効果が生まれます。高域の不得手さはあるものの、低中域においては音域に対する反応が良いため、イコライザやバーチャルサラウンドを用いたFPS向けのチューニングと相性が良いです

上記の理由からFPS/TPS用途であれば、コストパフォーマンスに優れたヘッドセット です。

また、BlackShark V2 X の最大の利点一つは軽量なことです。ゲームの長時間プレイでは軽量であることがめちゃくちゃ重要なので、普段から長時間ゲームプレイされる方には特におすすめできます。時折付けているのを忘れるほど負担がないので付け心地も抜群です。

側圧はちょうど良い感じで痛くなりません。

高さ調整は針金のような部分で調整しますが、しっかりと固定されるので使用中や持ち運んだ際にずれることはありませんでした。軽量化の一助を担っている針金ですが、思っていたより違和感がなく頑丈です。

頭頂部のクッションには十分な深さがあり、圧迫感をかなり軽減してくれます。

デザインも黒をベースにケーブルのみ緑としたことで、シンプルかつシックにまとまっている印象です。

マイク性能はこの価格帯ではかなり良い方だと感じます。またマイクは自由に位置を変えることができます。ただしヘッドセットからマイクを外すことはできません。私の場合、マイクを使用しない時は上に曲げていますが、左端の視界ギリギリにマイクが見えてしまいます。

音質について

【検証環境】
・galaxy note 9(Android 10)
 →使用再生アプリ:jet audio+
  イコライザ設定:フラット&可変
・AP80pro(DAP)
 →設定フラット&MSEB可変

【評価参考】
高音 :★★★☆☆
中音 :★★★★☆
低音 :★★★★☆
遮音性:★★★★☆
※音楽鑑賞+同価格帯(KrakenやGSP300など)の観点での評価

はじめに

上記の★評価だけではやや微妙な印象を受けるかもしれません。
ただ、その点は後述するように「全体的に派手過ぎない音の結果」から来ています。
なので、むしろ『万遍なく良い』という意味合いで捉えて頂ければ幸いです。

低音〜中音について

低音は音量としては強めですが、圧はやや軽く控えめな印象も受けます。
500Hz周辺を下げて、音を引き締めると低音の重量感が増し、調整前よりは良い感じになります
低音寄りの中音も音量はよく出ています。
この辺が「如何にもゲーミングヘッドセット」な音色といったところでしょうか。

未調整の音色では、低音〜中音で全体の音がこもりがちになります。
このヘッドセットを利用して音楽向けにチューニングをする場合は、「ヴォーカルを薄めすぎない程度に中域の音を下げて、低音を引き締めつつ音全体をクリアにする」という点が一番のポイントになります。

高音について

高音寄りの中音から上は、適当に滑らかに上げていく設定で問題無いです。
注意点としては、高域はどれだけ上げようとしても限界があり、十分に上がりきる前に少々シャリシャリ感が残った音が鳴り始めます。
そのため、高音についてはイコライザ等で調整をしても表現に限界があります

ただ、この価格帯のゲーミング用途のヘッドセットという点を考慮すると、イコライザを活用すれば通常の音楽鑑賞に耐えうるレベルです。

解像度について

同価格帯で考えれば平均的なレベルです。
低音〜中音の情報量の比重が多めであるため、音色を調整しない時点での音楽鑑賞では音がこもってしまいます。
ただ、上記についてもゲーミングヘッドセットでは良くあることなので、過度に警戒する必要は無いです。

Razer Krakenとの比較

同社の別機種であるKrakenとの比較では、明確に音色のタイプが異なります。

別機種のKrakenは典型的なゲーミングのチューニングタイプである低中音を上げたものです。
なのでイコライザでの調整をしていない『素の状態』の音色を比較した場合は、V2Xの方がややドンシャリ寄りと感じるほどです。

しかし、イコライザで音色を調整して改めて比較をすると状況が一変します。
別機種のKrakenは、調整した音域は調整した分だけボリュームが上がっていきます。
対するV2Xは、前述したように高音を上げようと調整をしてもボリュームの伸びが緩やかな印象です。

上記のような例からも
Krakenは音がやや粗目でも派手な音が好きな人向け
BlackShark V2 Xは派手過ぎず、Krakenに比べ聴き疲れがしにくい

良くいえば、KrakenはV2Xよりはメリハリのある音、悪く言えば粗目のドンシャリ色が濃い音色です。
このように、イコライザで音色を調整する前とは真逆の評価に変わります。

チューニングの奇抜さが減った分、KrakenよりもV2Xはよりおすすめしやすい機種になりました。

EPOS|SENNHEISER GSP300との比較

V2Xと比較するとGSP300は全体的にスッキリした音となります。
GSP300はイコライザなどの設定次第では、高音や低音も一定以上は出すことも出来ます。
ただ非常にピーキーなのか、音色を色々弄ってみても中音がなかなか良い感じにキマってくれません。

比べてV2Xは、音楽鑑賞における一定水準をみたす音色の調整が容易です。
そういった音楽鑑賞という意味では、V2Xの方がおすすめしやすいと言えます。

苦手とする楽曲のタイプ

・高域を多用する楽曲
・電子音系を多用する楽曲

これまでの話題にも上がった通り、高域にめっぽう弱いです。
特にテクノ系の楽曲との相性は良くありません。
上記のような楽曲を良く聞く方は、可能であれば別途音楽鑑賞向けのヘッドフォンを推奨したいです。

このヘッドセットで音楽を聴くのはアリか?

『アリ』か『ナシ』かで言えば『アリ』です。
イコライザでの調整は必須ですが、数あるゲーミングヘッドセットの中では音楽を『聴く』事ができる部類です
また、音色の設定についてもV2Xは設定が容易です。
多少大味目に設定を行ったとしても、音色が極端に破綻するようなことは無いです。

ゲーミングヘッドセットとしての用途をこなしつつ、イコライザ調整で音楽鑑賞も無難なラインで実現してくれるため、「比較的安価にヘッドセット1つで全て済ませたい」という方におすすめです。
 

最後に

ヘッドバンドとイヤーカップ部分を針金で繋ぐことで軽量化に成功し、デザインとしても違和感なく仕上がっています。

Razerの別機種であるKrakenとは傾向が異なるものの、音質は良くなっている印象なので、Krakenの愛用者が次に購入するヘッドセットの選択肢に入ってきます。

とにかく軽いので長時間ゲームプレイされる方や、そこそこの音色で音楽鑑賞したい方にはおすすめできる製品です。