【Razer Hammerhead Pro V2 レビュー】ゲーミングイヤホンの大定番!定位感良くお手頃価格の良製品

2020年9月5日

ゲーミングイヤホンと言えば、まず名前が上がるのがHammerhead Pro V2です。発売されたのが4年以上前ですが今だに人気が高く、ゲーミングイヤホンランキングでも上位に食い込んでいます。中古でお安く購入できたので使用感などレビューしたいと思います。

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Razer Hammerhead Pro V2について

ゲーミングブランドのRazerが手掛けるFPSゲーマー向けのゲーミングイヤホンです。Razerはゲーミングブランドとしてトップに君臨しており、プロゲーマーから熱い支持を受けています。

ケーブル色がモスグリーンしかないため、ゲーマー感が半端ないことも特徴です。

  • Razerブランドの安心感
  • 定位感のあるサウンド
  • ケーブルに音量調整機能
  • マイク付き

スペック

メーカーRazer
発売日2016/5/12 (Amazonでの取り扱い開始日)
重量18.4g
周波数応答20 HZ – 20 KHZ
インピーダンス32 Ω ± 15%
感度(@ 1 kHz)102 ± 3 DB AT 1 KHZ MAX
入力電力5 MW MAX
ドライバー10 MM, WITH NEODYMIUM MAGNETS
コネクター3.5 mm ステレオミニ (4極) 端子 ANGLED GOLD-PLATED
ケーブル長1.3m
マイク性能50 – 10,000 HZ
≥ 55 DB
-45 ± 3 DB
ボリューム調整ケーブルに音量調整スイッチ有り

開封

  1. イヤホン (Hammerhead Pro V2)
  2. 説明書
  3. イヤーチップ (4種類)
  4. 変換ケーブル (4極メス -> 3極オス)
  5. 箱 (19.9 x 12.1 x 5.7 cm)
  6. 小物入れ

イヤホンのステレオミニプラグ4極をパソコンなどで使えるように3極オスに変換するケーブルです。

イヤーチップ(イヤホン装着時に耳に触れる部分)が4種類(イヤホン装着分含み)あるので、自分の耳の大きさに合ったイヤーチップを使用しましょう。自分の耳に合っていないイヤーチップだと長時間使用した際に耳が痛くなり、音も聞こえにくくなります。イヤーチップは付け替えるだけで付けごごちがかなり変わるので、一通り試してみましょう。私の場合は、中サイズのイヤーチップが程よくフィットしています。

ちなみにイヤーチップはカナル型イヤホン(密閉性の高いイヤホン)のステム部分(音が出る部分)に取り付けるチップを指しています。イヤーピース、イヤーパッド、イヤーキャップなど様々な呼び名がありますが基本的に同じものです。

イヤーチップは別売の新品に交換できるので潔癖症の方でも中古のイヤホン購入ができるのではないでしょうか。

Hammerhead Pro V2はケーブル長が1.3mと少し短めですが、PS4のコントローラーに直刺しする分にはちょうどいい長さです。ニンテンドースイッチやMixAmp、液晶テレビなどに直接差し込む場合は別途延長ケーブルが必要になるでしょう。

ケーブルに音量調整のスイッチもあり地味に便利です。

実際に使用した感想

PS4コントローラー直刺しでApex Legendsを30時間程遊んでみました。音質はなかなか良く半径5mから10m程度の足音や回復音、ジップライン音など把握できます定位感もそこそこ良く周囲8方向程度のやんわりとした敵位置は把握できました。

音質はゲーミングイヤホン定番の1つである中域寄りになっており、人によると思いますが高音だと耳に刺さることもあります(音の詳細は後述します)。長時間プレイする時は適度に休憩を挟むのが良いでしょう。

▼ケーブルが服に擦れるとダイレクトに伝わるので耳にケーブルを掛ける「シェア掛け」が必須ですね。

シェア掛けすると多少顔を動かしてもポロっと取れることがないのでプレイに集中できて良かです。

マイクに関してはおまけ程度と思いましょう。普通にボイスチャットする分には問題ありませんがYoutube配信などには難しいマイク音質です。ただこの価格帯のイヤホンやヘッドセットのマイクはどれも同じような音質なのでしかたないですね。配信や実況する場合は別途コンデンサーマイクを購入しましょう。

おまけ比較

iPhone付属のイヤホンでもApex Legendsをプレイしてみました。音質に関してはHammerhead Pro V2と大きな差はありませんが、定位感に関しては周囲4方向(前後左右)程度の把握しかできない感じでした。値段と用途が違うので当たり前ですが、FPSをプレイするなら値段分(iPhoneのイヤホンは3000円)の差以上のものはあると思います。

音楽鑑賞について

再生デバイスAP80PRO(ハイレゾ対応DAP,搭載チップセット:ES9218P×2)
試聴音源フォーマット※1ハイレゾ系:DSD(11.2MHz,5.6MHz) Flac(96KHz 24bit)
非ハイレゾ系:Mp3(320kbps)
試聴設定パターン※2フラット(無設定)
MSEB各種(ハイレゾ)
イコライザ10band各種設定(ハイレゾ以外)
※1:イコライザはハイレゾ以外のみ使用、MSEBはDSDのみ未使用
※2:試聴楽曲に対し、『フラット』『MSEB(or イコライザ)』の2パターンで試聴し、検証

音色の特徴自体は、ゲーミング系のイヤホン・ヘッドセットでの定番の一つである『中域寄り』になっています。最初は低域~中域寄りかと思いましたが、後述する黄色調整時に『実は低域もメーカー側のチューニング段階では中域に比べるとまだ弱い』と気付きました。
上記の理由から、音楽鑑賞においてどうしても重要な音域の出力が足りず「華が無い」といった印象を受けます。

この辺りの音色のチューニングは『FPSで足音を聴きやすくする為』という意図が露骨に表れていますね。
少なくとも音色未調整時の状態は『正攻法で音楽鑑賞をさせる気は無い』と言わざるを得ません。
ただ、この音色については上記にも書いたように『同価格帯のゲーミング系イヤホンとしてはありがちな、王道の設定の一つ』なので、悲観する要素ではありません。むしろ本来の用途としては非常に正しいチューニングといえます。

また、音楽鑑賞において幸いな点があるとすれば、音の全域を無理やり上げているようなチューニングでは無いため、極端にこもったような音にはなっていない点です。
ですので、やや低域寄りの音が好きな方であれば『人によっては素の状態の音色でもそこそこ音楽が聴けてしまう』という可能性は秘めています。
中域が上げ気味のチューニングについても、良い解釈をすれば「ヴォーカルが際立っている」と言えなくもない……かもしれません。

上記のような理由からも、DSDのような音色の調整が困難な音楽鑑賞にはおすすめ出来ないです。
高品質なハイレゾ系音源を聴く際には、素直に音楽用イヤホンやヘッドフォンを購入する方が幸せになれます

アンプなどで音色を調整した感想

調整前の評価では、割と辛辣な評価になっていました。
ただ、イコライザなどを利用して音色を調整してみると意外な結果になりました。
そこそこ音楽用途でも使えそうかな?」というのが本音です。

どうしても高域の音の伸びには限界が出てきてしまう点が欠点ですが、全体の音を聴きながら中域の音を下げていくと、意外と『聴ける』音になっていきます。
高域が極端に出過ぎない件については、良い解釈をすると「聴き疲れしそうなラインでストッパーが掛かる」ともいえます。

今回のV2の調整の際の肝もやはり中域の『250Hz~1kHz帯』です。
音楽を聴きながらイコライザを設定しだすと、自ずと中心の500Hz帯を一番下げるチューニングに行きつきます。
この500Hz帯については、イコライザ上の見た目で大きめの谷が出来るぐらいに思い切って下げてみても良いです。両サイド(250Hz帯, 1kHz帯)の調整についても、音楽を聴きながらイコライザで傾斜を自分好みに決めて行きましょう。
中域を上記のように下げるだけでも、一気に音全体がクリアになり、更に低域と高域の音に輪郭が出てきます
音楽鑑賞を目的としたミドル帯のイヤホンのクオリティには及びませんが、調整前の音からは一変して『ちょっと上品気味な音の音楽鑑賞用イヤホン』として使えると思います。
人によってはチューニング自体で好ましい音になります。

また、このイヤホンが他のゲーミングイヤホンの場合と少々チューニングが異なる点があります。
通常、私は良くゲーミングイヤホンやヘッドセットを音楽用途に利用する際『低域もちょっと下げる』ことをおすすめしています。
しかし、このイヤホンに限っては「低域は殆ど下げなくても良い」と感じました。

あとは、何度も書いた通り高域の限界値が低めです。上げ気味に調整しだすと、割とすぐに音がシャリシャリしだします。
この「シャリシャリ具合をどこまで自分が許容できるか?」を基準に高域を上げていくと良い感じです。

最後に

ゲーミングイヤホンとしては音質、定位感共に良いため長い間人気があるのもわかります。欠点もありますが、この価格帯でこの性能は魅力的だと感じました。

音楽用途として過剰な期待をするとガッカリしますが、FPS用途のついでに音楽もそれなりに聴けたらいいな」程度の期待感であれば、想像以上の満足感が得られます。

現在ゲーミングイヤホンを検討していて、FPSやTPSで敵の位置を知りたいという方にはおすすめのイヤホンです。