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【GSP500 レビュー】開放型ゲーミングヘッドセットの音質比較や足音を検証してみました!

2021年10月27日

こんにちは、ハッサンです^ – ^

以前最高級の密閉型ゲーミングヘッドセットであるゼンハイザー GSP600のレビューをしました。今回は同じGSPシリーズの開放型ゲーミングヘッドセットであるGSP500に関してレビューしていきます。

EPOS | Sennheiser GSP500とは

Sennheiser(ゼンハイザー)は老舗の音響機器メーカーであり、プロ・アマ問わず長く愛されてきました。

過去にSennheiserはDemantとの合併会社「Sennheiser Communications」としてゲーミング製品を販売してきました。この度Demantがゲーミング製品を引き継いだため、新しいゲーミングブランドとして「EPOS」が設立しました。

EPOSが設立したことにより従来のゼンハイザー製品がEPOSのロゴに変更され、新モデルとして発売されています今回レビューしているGSP500は旧モデルに該当しますが、ロゴが違うだけで新モデルと性能に差はありません

GSP500はSennheiserが製作した開放型のゲーミングヘッドセットです。

開放型とはハウジング(イヤーカップ構造)が密閉されていないタイプになります。聴き疲れしにくく音場が広いのが特徴です。また高音はクリアですが、一般的に低音が弱いデメリットもあります(GSP500に関しては後述します)。音漏れするので室内での使用が望ましいです。また遮音性はなく外の音が聞こえます。

逆に密閉型はハウジング(イヤーカップ構造)が密閉されているタイプになります。低音が得意ですが、開放型より音場が狭いデメリットがあります。音漏れすることなく、遮音性が高いので外の音が聞こえません。

スペック

メーカーEPOS | Sennheiser
価格21,927円
(Amazon 2020年7月30日時点)
ドライバーダイナミック
周波数特性10–30,000 Hz
インピーダンス28 Ω
音圧レベル107 dB SPL @ 1 kHz, 1V RMS
ケーブル長2.5 m PCケーブル
1.5 m コンソールケーブル
接続端子4極 3.5mm ミニプラグ
対応プラットフォームPC, Mac, PS4, Xbox One & その他のコンソール
マイク周波数特性10–18,000 Hz
マイク指向双方向
マイク感度-47 dBV/PA
重量約363g

用語解説はこちら

開封

  1. ヘッドセット
  2. 着脱式ケーブル(4極3.5mmミニプラグ)
  3. PC変換ケーブル
  4. 取り扱い説明書

▼ヘッドセット本体になります。質感が良く高級感がありますが、デザインはややゲーマー感があります。

▼着脱式ケーブルを装着するとこんな感じです。

▼ケーブルは4極3.5mmミニプラグになるためPS4コントローラーやニンテンドースイッチに直接差し込んで使用できます。

▼イヤーパッドは布地のメッシュ素材なので肌触りが良く快適です。メモリーフォームもふかふかなので装着時に痛くなることはありません。

▼左側のイヤーカップにはマイクが付いています。上にあげると自動的にマイクミュートになります。

▼下におろすとマイクがONになります。

▼右側のイヤーカップには音量調整ダイヤルが付いています。

▼ヘッドバンド内側もメッシュ素材になっており、深さも十分あります。真ん中が空いているので通気性も良いです。

▼ヘッドバンド上側はこんな感じです。真ん中の黒い部分をスライドさせることで側圧を調整できます。

ApexLegendsをプレイした感想

ApexLegendsでGSP500を使用してみました。密閉型であるGSP600との比較を交えて説明します。

500は600と比較して、より自然な音のように聞こえます。言い換えれば現実空間にゲーム音が鳴っているような印象です。結果として定位感が良くなり、敵の位置を細かく把握できます

また500は開放型なので音抜けが良く、音が混ざりにくいので一つ一つの音を把握しやすいです。銃声音と足音が同時に鳴ってもそれぞれの音として認識できます。

上記の『音の混ざりにくさ』の恩恵を非常に受けるものの一つにバーチャルサラウンドが当てはまります。バーチャルサラウンド効果を利用するとどうしても『音の鮮明さ』という点においては影響を受けるのが一般的です。

それが500の場合においては「バーチャルサラウンドを使用しない場合の『ピンポイントの座標』としての音情報を明瞭に保ちつつ、バーチャルサラウンド効果による『空間の把握』も兼ね備える」という理想的な環境を手に入れることができます。

「バーチャルサラウンドの利点は知っているけれど、バーチャルサラウンドの音自体がどうも苦手だ」という方であっても、500を利用した場合には快適に利用できる、といった可能性を十二分に秘めた音を出してくれます

ただし開放型であるがゆえに周りの環境音が聞こえてしまうため、ゲーム機の冷却音やエアコンの音、扇風機などそのまま聞こえてしまいます。そのため足音を聞くには静かな環境を整えるか、音量をある程度上げる必要があります。

側圧を調整できますが、きちんと自分用に合わせないと頭頂部に負荷がかかってしまします。自分用に合わせるとやや側圧が強めになりますが、イヤーパッドが柔らかいので痛くなることはありません。ただしイヤーパッドの耐久性には期待しない方が良いので、できるだけ擦れないように大事に使用するのが良いです。イヤーパッドの交換方法はGSP600のレビュー記事に載せているので、参考にしてください。

デザインはゲーマー感があるので、もう少しシンプルな方が好みでしたね。

クイックアップミュート機能はマイクを上げるだけでミュートにできるので便利です。音量調整ダイヤルもヘッドセットのイヤーカップに付いているので利便性が高いです。

ただ有線ゲーミングヘッドセットとしてはやや重いので、長時間プレイでは首や肩が疲れるかもしれません。

マイク音質は600と同じく高品質なので、YouTube配信なども問題ないレベルです。

MixAmpProTRやGameDACなどのアンプと相性は抜群で、足音と定位感がかなり良くなるので併用をおすすめします。アンプなしだと性能を活かしきれないので、出来れば何かしらのアンプを使用しましょう。

GSP600との音質比較

同じGSPシリーズである密閉型のGSP600と比較してみました。

まず最初に印象的だったのは500の方が600より低音が出ていたことです。一般的に『開放型』は『密閉型』より低音が弱いと言われていますが、少なくとも500と600を実際に聞き比べて比較すると「500(開放型)」の方が低音が出ています。

安物の開放型ヘッドセットは大抵「スカスカでシャリシャリ音」です。ただ高価なヘッドセットである500と600にはあてはまりません。

600は密閉型でありながらフラット寄りにスッキリとした音という印象です。高価なヘッドセット程、密閉型の欠点である「こもりが発生する」ことを意識した上での音作りがされています。

その結果として、必然的に「密閉では上げ過ぎるとこもってしまう低音」の出力を下げているのが600です。そういう意味では、600のチューニングは500よりも更に繊細にされていると推測できます。

極端に低音を重視しないのであれば、遮音性という意味でも600はおすすめです。600は迫力のある低音とは言えませんが、繊細かつ丁寧に鳴らせている低音を楽しむことができます。
長期間使用して耳が600の音質に慣れてくると、低音も十分に満足できるレベルです。

また、600は密閉型なので音漏れが少なく、上記でも説明しましたが周りの環境音を遮断してくれるメリットがあります。そのため足音そのものが500より聞こえやすいので、いち早く敵の接近に気づくことができます。

しかし密閉型は、いろんな音が同時に鳴ると音の逃げ場がないので混ざってしまうデメリットもあります。結果的に音がこもってしまい一つ一つの音を把握しずらくなります。ただ600は密閉型でありながら、音が混ざりにくいようにチューニングされており、開放型の500には及ばないものの他の密閉型ヘッドセットよりかなり優秀な音の分離感に仕上がっています。

対する500は開放型の利点である音の抜けを活用して、高音の伸びだけで無く引き締まった低音も鳴らしてくれます
低音は600に比べても明らかに鮮明で、かつ迫力という面でも上です。
まさに『開放型の良いとこ取りをしたヘッドフォンがGSP500』と考えると良いと思います。

その他の高価な密閉型ヘッドフォンでも『少し音がこもっている』と感じるタイプのものがあります。
そういったヘッドフォンも密閉型のデメリットである『こもり』を意識して低音をフラット寄りにチューニングしているものが多いです。

600との比較まとめ

GSP500低音好きにおすすめ
音漏れ気にしない方用
周りの環境音が聞こえる
より現実に近い自然な感覚で聴けるので定位感が良い
音の分離感が良く、同時に音がなっても個別に聞き取りやすい
GSP600どちらかというと低音は少な目でも良い人向け
音漏れ気にする人用
遮音性が高いので足音が良く聞こえる

どちらのヘッドセットも使い始めると音は十分に良いので、どちらを購入するかは低音の重視具合と遮音性で判断しましょう

GSP300との比較

同じGSPシリーズであるGSP300と比較してみました。

300は密閉型なので開放型である500と音質はかなり異なります。また価格差が大きいので当然の結果かもしれませんが、500の方が音質、定位感、音の分離感など優っています

コストパフォーマンスの観点では300に軍配が上がりますが、一度でも500を使用すると300を使用する気にはなれないくらいには音質に差があります。

Astro A40TRとの比較

A40TRとGSP500では同じ開放型であるがゆえに、音の傾向はかなり近いです。
基本的には「A40TRをよりクリアで高音質にしたものがGSP500」ということになります。
A40TRとGSP500を比較すると、A40TRの方がゲーミング寄りのチューニングが為されており、低音もA40TRの方が出ています。

開放型の利点を生かした音のクリアさと、全体的な音の締まり具合はGSP500の方が上になります
そのため、音楽鑑賞の場合にはGSP500がおすすめです。

ただ、A40TRは一般的な密閉型と比較すると「こもらない強い低音」を実現しているので、手軽に低音も利いた音楽を聴く場合にはA40TRが良いです。
A40TRは中域の音も強めなので、音楽鑑賞をする際には、中域を多少下げた方が良いです。

A40TRを気に入っておられる方がさらに上のヘッドセットを欲しい場合、GSP500は最適解になり得ます

GSP500については、イコライザーで音質を調整しなくても、そのまま音楽鑑賞用として十分に使えます

最後に

開放型ゲーミングヘッドセットの最高峰であるGSP500のレビューをしました。高価なゲーミングヘッドセットですが、プロゲーマーやYoutubeで人気があり、それだけの性能を備えたヘッドセットになります。

GSP600とどちらを購入するか迷われている方も多いと思いますが、普段からヘッドホン・イヤホンで音楽を聞いており細かい音の違いが分かる方はGSP500、そうでない方は単純に足音が良く聞こえるGSP600が良い気がします。

どちらを購入してもそれぞれの良さがあるため後悔しないと思いますが、参考にしていただけば幸いです。

密閉型のGSP600はこちら▼

密閉型ゲーミングヘッドセットである「EPOS H3」のレビュー記事はこちら▼