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【Creative BT-W5 レビュー】BT-W4との比較や違い、注意点など書きました!!

2023年5月14日

今回は、USB接続で使用可能なトランスミッターである『BT-W5』についてレビューします。

本製品を活用することで、様々な製品で『apt-X adaptiveが使用可能になる』というメリットがあります。

apt-X adaptive対応製品自体は以前から安価なものが多数存在しましたが、そういった製品を実際に使ってみるとadaptiveのモードが選択(固定)できなかったり音質自体が低品質だったりと、「実際に使ってみると不満点が多い」という状況です。

そういった状況下で、以前から同メーカーからも『BT-W4』を初めとする既存製品も存在していました。

そういった既存製品との差も考えつつレビューしております。

スペック

製品名BT-W5(レビュー機)BT-W4BT-W3XBT-W3
対応コーデックaptX Adaptive、aptX HD、aptX、SBCaptX Adaptive、aptX、SBCaptX HD、aptX、SBCaptX LL、aptX HD、aptX、SBC
USBオーディオ解像度最大24bit/96kHz最大24bit/96kHz最大24bit/96kHz最大16bit/48kHz
ワイヤレス オーディオ解像度最大24bit/96kHz最大24bit/48kHz最大24bit/48kHz最大16bit/48kHz
接続デバイス切り替え可能(最大4つまで)可能(最大4つまで)可能(最大4つまで)
対応プラットフォームPC、Mac、PS5、PS4(USB C-A変換アダプター利用)、Nintendo Switch ドック モード(USB C-A変換アダプター利用)/携帯モードPC、Mac、PS5/PS4、Nintendo Switch ドック モード/携帯モードPC、Mac、PS5、PS4(USB C-A変換アダプター利用)、Nintendo Switch ドック モード(USB C-A変換アダプター利用)/携帯モードPC、Mac、PS5/PS4、Nintendo Switch ドック モード/携帯モード
通信距離最大約50m最大約50m最大約50m最大約30m
Bluetooth バージョン5.35.25.35.2
コーデック表示LED、CreativeアプリLED、CreativeアプリLED、CreativeアプリLED
コーデック切り替え自動(最適コーデック)自動(最適コーデック)自動(最適コーデック)手動(ボタン切り替え)
アプリ対応Creative アプリ(Windows/Mac)Creative アプリ(Windows/Mac)Creative アプリ(Windows/Mac)
USB ポートUSB-CUSB-C(USB-A変換付属)USB-CUSB-C(USB-A変換付属)
アナログ マイク付属付属
メーカーCreative
価格6,800円
Creative公式サイト 2023年5月13日時点

今回のBT-W5』は、基本的に「『BT-W4』の上位互換」という認識で問題無いです。

アナログマイクやUSB-A変換が付属品から無くなった点は若干気になりますが、マイナーチェンジ程度にデバイス自体の機能が強化されています。

この後で詳しく説明はしていますが、「『BT-W4』所持者であれば、あえて買い足すレベルでは無い」程度の変更なので、現状で「apt-X adaptive対応の高品質トランスミッターを手頃な価格で欲しい」という方にはおススメです。下手に数千円安い怪しいメーカーのものよりも対応コーデックの詳細がしっかりしていて安定したクオリティ・安心感があります。

接続デバイスの切り替えはボタン操作で可能

ペアリングしたデバイスは最大4台まで記憶可能です。

本体の物理ボタンを押すことで、ペアリング済みのどのデバイスに接続をするか切り替えが可能になっています。

使い方に慣れるまではこの機能が逆に仇となって「以前ペアリングしたはずのデバイスに繋がらない!」と困る場合もあると思いますが、使い慣れてくると結構便利です。

付属品は無し

過去機種には標準で付属していた『アナログマイク』と『USB-A変換』が付属しません。

販売初期には『USB-A変換』はオマケとして付属しているようなので、付属キャンペーンが終わっていないか調べてみてください。

専用アプリに対応

『BT-W5』は、パソコンで利用可能な『creativeアプリ』に対応しています。

イコライザ機能は好きな名前を付けて保存が可能なため、使用するイヤホンやヘッドホンなど毎に設定を作成することも可能です。

ただ、このアプリで設定したイコライザや音響効果設定は、あくまで『パソコンでの使用時』のみに有効な点に注意しましょう。

本製品自体に記憶される設定は、後述している『apt-X adaptiveのモード設定』のみです。

apt-X adaptiveは2種類のモードに対応!

今回の『BT-W5』の最大のポイント……というか「この製品の存在価値そのもの」と言っても過言でも無い点がapt-X adaptiveの2種類のモード選択に対応していることです。

adaptiveを利用する際には、2種類のモードが機能として明確に分かれているという特徴は「今はこっちのモードで動いているのだな」という安心感に繋がります。

ちなみに旧製品である『BT-W4』の場合は、adaptiveに対応はしていましたが、どのようなモードで動作をしているのか、ユーザーが確認する手段がありませんでした。(ただ、非公式な情報によると、BT-W4はadaptive使用時には常に『ローレイテンシー(低遅延)モード』で動作していたようです)。

そもそも『apt-X adaptive』って何?

apt-X adaptiveについてこれから環境の導入を検討している場合、「そもそもadaptiveってどんな性能? モードって何? ぶっちゃけ音質とかどうなの?」と疑問点も多数あるかと思います。

そこで、2種類存在する『adaptiveのモード』について説明します。

apt-X adaptiveは、使用するモードや使用環境によって音質や遅延時間が可変する無線技術(bluetoothのコーデックのひとつ)です。

動作(と環境)次第では24bit/96kHzでのオーディオデータ、つまりハイレゾ品質を無線環境で実現可能だったり、音の遅延についても、動作次第では50msec(android上のシステムレイテンシーを含んだ遅延時間 )という低遅延での動作が可能になっています。

しばし比較対象として挙げられるapt-X LLが『16bit/44.1kHz,遅延40msec』が理論値であることからも、「遅延差が1/100秒違うだけで、ハイレゾにも完全対応しているなんてスゲェ!!」という全体的に優秀なスペックになっています。

という事で、現状のBluetoothを利用する際に、遅延を気にしつつ音質も気になるなら『apt-X adaptive』を使おう!という感じに理解していると無難でシンプルで良いです。

ただ、実際のところ上記で語ったようなシンプルな判断をし過ぎると「adaptive……こんなものだとは思っていなかった……」という状況になりかねない罠要素も存在します。

そこで、正しく便利にapt-X adaptiveを使用するためにも、以下の2つのモードを理解しておきましょう。

今回のモード説明では『BT-W5』の製品にて使用されている呼び名で説明します。

apt-X adaptive ローレイテンシーモード

apt-X adaptive』に対し世間一般が持っている『低遅延かつ高音質』のイメージはこのモードに相当します。

このモードは『24bit/48kHzで低遅延』 がウリです。

モードの名称通り、あくまで低遅延を重視しているモードのため、ハイレゾの規格を完全には満たしていません

とはいえ、規格上はapt-X LLよりも高音質かつ、理論値の遅延差も10msecほどしか無いため、全体的にバランスの良いモードといえます。

今回の『BT-W5』を使用する際には、この水色系色っぽい色(シアン点灯)していればOK(apt-X adaptiveのローレイテンシーモードで接続されている)だと考えて良いです。

apt-X adaptive ハイクオリティモード

今回のBT-W5』で使用可能な音質重視のモードです。『BT-W4』ではこのモードの音質はハードウェアのスペック的に見ても対応していません。

ハイクオリティモードは、24bit/96kHzのハイレゾ規格に対応した『低遅延より音質を重視』の動作をします。数ある無線技術の中でも最高品質レベルな音質を得られる代わりに、遅延性能がローレイテンシーモードより劣る挙動をします。

上記の説明の通り『音質重視』か『低遅延重視』か、用途に合わせてユーザーが仕様を理解し選択・活用する必要があります。

余談ですが、『BT-W5』の場合はLED部が紫点灯時が『音質重視(遅延が多い)』となりますが、『BT-W4』の場合は紫点灯が実質『低遅延重視』のモードになっているため、注意が必要です。

ぶっちゃけ……『ハイクオリティモード』、……コレ必要?

『BT-W4』に対する『BT-W5』の存在理由と言うべき『apt-X adaptive ハイクオリティモード』ですが、コーデックの仕様を理解し、実際に比較し、冷静に考えれば考えるほど……、こう考えてしまいます。

「ハイクオリティモード……、コレっていつ使うの?」

という疑問です。

確かに『ハイレゾにしっかり対応したモード!』なので、使用する選択肢が生まれたこと自体については喜ばしいことです。

が……いざ実際に使用できる状態になってみると、その取り扱いに戸惑い、そして正気に戻ります。

「コレって必要なのか?」と……。

『ハイクオリティモード』の恩恵を受ける為の敷居は……限りなく高い!

無線環境化でハイレゾ音質を視聴する」という行為は、想像以上に敷居が高く、効果を感じにくいです。

『BT-W5』で最高品質のハイレゾ音質を使用する場合、少なくとも以下3つの要素について検討する必要があります。

・24bit/96kHzの音源(最高品質の音楽データ)
・24bit/96kHzの音を正しく受信する装置(レシーバーや、無線イヤホン等)
・24bit/96kHzの音データを効果的に出力可能な音響機材(無線イヤホン・ヘッドホン・その他音響機器……)

大多数の方は1つ目の『24bit/96kHzの音源』の時点で脱落するはずです。

自発的にハイレゾ音源をハイレゾ音源専用のオンラインストアで購入していない限り、手元に『再生可能なハイレゾ品質の音楽データ』はほぼ存在しません。

最近はオンラインのストリーミングサービスでも、高品質な音質の提供が増加してきてはいます。

とはいえ、その殆どがCD(16bit/44.1kHz)音質やapt-X HD(24bit/48kHz)音質相当に留まっています。そういった現状を考えると、96kHzという対応スペックは多くの方にとって過剰になりがちです。

そして2つ目の『受信する装置』についてですが、これは正直私は明確に判断できる自信がありません。

まず、adaptive対応のレシーバーの内部上の詳細な動作を開示しているメーカー・製品が大変少ない点と、大抵のadaptive対象機器はローレイテンシーモード固定であることが殆どという印象です。

ただ、利用者目線で考えても『ローレイテンシーモード固定』の方が都合が良い場合が多いため、その点についてはこの後の説明で少し触れていきます。

そして3つめの『音データを出力可能な機器』ですが……これについては判断が微妙です。

そもそも「『一般的な人間の聴覚では明確に知覚できない(はず)の高域(20kHz以上)』の音にカタログスペック上対応している『A』というイヤホンよりも、ハイレゾには全然対応していない『B』というイヤホンの方が音楽の聴き心地が良かった」という状況はいくらでも発生します。

『出力可能な機器』かどうかについては、もう完全に「メーカーのスペックを鵜呑みにするしかない」レベルのため、「そんな『ハイレゾ対応しているか?』なんて気にする余裕があるのなら、もっと純粋に『自分の好みの音質か?』でイヤホンやヘッドホンを選べ」と言わざるをえません。

更に言うと、実際にハイレゾに相当する音が出力されていたとしても、その音の品質が悪ければ意味がありません。

そのような実情もあるため、例えば「5千円前後の『ハイレゾ対応!』と書かれた有名メーカーの最新製品か、同社が8年前ぐらいに2万円ぐらいで発売していた型落ちの実売価格の安い製品、どっちかあげるよ?」と言われたら、私は迷わず型落ちを選びます。

もし上の例を読んで「いや、5000円とはいえ最新機種でハイレゾ対応しているなら……、昔は高価でも8年も前でしかもハイレゾ対応してないような旧機種なんて要らないような……、うーん……」などと悩んだ人は『ハイレゾ対応』という言葉の暗示に掛かっています。早く目を覚ましましょう

『手頃価格なイヤホンのハイレゾ対応表示』ほど音質の判断基準として当てにならないものは、なかなかこの世に存在しません。

『ハイクオリティモード』の遅延は……

とはいえ「とりあえずハイレゾで音情報が多いなら、気分的にも『ハイクオリティモード』で使えたら幸せでは?」と思いたい気持ちはよくわかります。しかし、実際はそういう考える訳にもいかない致命的デメリットが存在します。

ハイクオリティモード』は遅延が相当激しいです。

apt-X adaptiveの遅延は公式スペック上ではおおよそ『50msec~80msec(androidOS自体のシステムレイテンシーも加味)』です。

「ということは『ハイクオリティモード』の場合は80msecぐらい? それでも1/10秒以下じゃん! スゲェ!」

と思いたいところですが、実際に使用して体感するとメチャクチャ遅延します。ヤバいぐらいに遅延します。あらゆるゲームをする気が失せるレベルで遅延します。

apt-X adaptive の『ハイクオリティモード』を使用してリズムゲームなどもっての他で、アクションゲームももちろん無理(攻撃ボタンを押して攻撃モーションが終わってから攻撃音が聴こえるレベル)、アドベンチャーゲームすら遅延が気になるレベルで、個人的には『とてもじゃないけど音楽鑑賞以外では使えないシロモノ』というのが率直な感想です。

『ローレイテンシーモード』が優等生過ぎて困る

なんだか割とボロカスに説明をした『ハイクオリティモード』ですが、そうなってしまった事にはちゃんとした理由があります。もう片方のローレイテンシーモード』が使い勝手が良過ぎで優秀過ぎる点にあります。

『CD以上ハイレゾ未満』の絶妙な音質

『ローレイテンシーモード』の場合の最大音質は『24bit/48kHz』です。つまり、スペック的には『ハイレゾ未対応』(『ハイレゾ対応』のロゴ使用が認められているスペックは『24bit/96kHz以上』)といえます。

とはいえ24bitにはしっかり対応してくれています。

実際のところ『ハイレゾ音源における体感が容易な要素』は24bitから生まれるの恩恵が絶大です。

24bit/48kHzの音楽データを『adaptive ローレイテンシー(24bit/48kHz)』と『通常のapt-X (24bit/44.1kHz)』で聴き比べると、明らかに音の聴こえ方が異なります。

この差は44.1kHzと48kHzの差では無く、16bitと24bitの差による『ダイナミックレンジ(簡単に言うと、綺麗な音として聞き取れる最大音量から最小音量の範囲)』の差によるところが大きいです。

24bitに対応した音楽データを24bitに対応した環境で再生すると、16bitまでの対応デバイスに比べて「細かな音がちゃんとクリアに聴こえる」という現象が発生します。

この現象はそこまで厳密に聴き比べるまでも無く、16bitに比べて24bit音源は『1枚薄いフィルターが取れた分、籠っていた音が鮮明になった』程度の明確な効果があります。

上記の効果は対応周波数の狭いタイプのイヤホンでも体感可能なため、24bitにしっかり対応している『ローレイテンシーモード』の時点で音質向上には効果絶大です。

低遅延なのでゲーム用途や動画鑑賞にも良い

『ローレイテンシーモード』は一般的なapt-X adaptive のイメージ通り『低遅延』な動作を実現しています。

そのため、アクションゲームや動画鑑賞において違和感が発生するような遅延が存在しません

また、リズムゲームでの使用においても「この程度の遅延なら、まぁアリかな?」と思えるレベルで使用可能です。

確かに厳密に有線と比べると、打鍵感に指の吸い付きが足りないというか……完全で無いことは確かです。しかし、バリバリにハイスコアを狙ったプレイをするようなガチ音ゲーマーでなければ、無線環境でリズムゲームを十分楽しめるレベルの遅延になっています。

コーデック関連の公式情報的にはapt-X LLよりも若干(10msec)遅延があるのですが、かなり反復して聴き比べをしなければわからないレベルです。というか、adaptive(ローレイテンシー)の遅延で満足できない方の場合、LLの遅延でも満足できないと思います。それぐらいには似た遅延感です。

また音質面についてもここまでの説明の通り、当然問題はありません。

『ハイクオリティモード』の存在価値が……少ない……

ここまで読んで「いやいや、自分はハイレゾ対応したハイクオリティモードを十分に活用できる音源と高価なオーディオ機器とかも持ってるぞ! ハイクオリティモードの音質最高だぞ!?」と反論したい方、居ると思います。

しかしそういうオーディオ系に強い方達の場合、そもそも既に良質のハイレゾ環境を持っているんですよね……。

わざわざ(オーディオマニアな人達からしたら)安価なBT-W5を使用してまで、音楽を聴く必要性がありません。

何より重要な点は『ハイクオリティモード』と『ローレイテンシーモード』を聴き比べても、一般的なユーザーの持つ環境では全く音質の差が分りません

音質の差が分らないという条件下で『遅延が激しいハイクオリティモード』と『低遅延でゲームもできるローレイテンシーモード』、果たしてどちらを使いますか?

……『ハイクオリティモード』、要らないのでは……

とはいえ、選択可能な機能はあるに越したことは無い

『BT-W5』は幸いなことに旧機種の『BT-W4』と比較をしても価格が殆ど変わりません(BT-W4にはアナログマイクやUSB変換の付属の差はありますが……)。

そのため、『せっかくadaptive対応のデバイスを購入するなら、最近出たBT-W5で良いかな』という軽いノリで選んでも良いと思います。実際の体感効果はともかく、『ハイクオリティモード』にもしっかり対応していると(実益はともかく……)何となく「新しい製品を買ったぞ!」という満足感と安心感も得られます。

またBluetoothのバージョンも5.3なため、LE Audio対応の機器との接続時の消費電力節約効果も(体感できるかはさておき)得られます。

モバイル系デバイスで接続して使用する際には、長期的な利用で考えて僅かですが気持ち的にお得感がある……かもしれません。

パソコン専用のアプリについて

今回の『BT-W5』は『creativeアプリ』に対応しています▼

『BT-W4』のレビューの際にも紹介しましたが、このアプリを使用することで、パソコンの音をイコライザや各種エフェクトによって自分の好みに設定することが可能です。

今回も主要な機能を簡単に紹介していきます。

音調整のツールとして一番一般的(なはず)なイコライザ機能です▼

イコライザでの音調整は可能な限り『もっとも強調したい音域を0の基準にし、残り音域をマイナス気味に調整する』方法が音質を保つ上では良い(はず)です。

そのため、イコライザの基本設定項目で一番高い音域で値を上げた分だけ、右の『プリアンプ』項目を下げることをお薦めします。

もっとも『プリアンプ』項目を下げると十分な音量を確保できない場合もあるため、状況によって工夫しましょう。右項目を『バス』『トレブル』は独立項目のように見えて、実は左側のイコライザの値と連動しています。

イコライザの設定に慣れていない方は『バス』『トレブル』値の調整の方が調整し易いかもしれません。

各種エフェクト系の設定も可能です▼

イコライザよりは『雰囲気』で調整し易いかもしれませんが、音域ごとの微調整まではできません。

そのため、細かい調整をしたい場合には、こちらのエフェクト系の設定とイコライザを、それぞれ弱めに設定して調整する方法もアリだと思います。

こちらは『再生』項目の設定▼

あまり詳細に調整する機会は無いかもしれませんが、テスト項目でちゃんと左右が無線接続できているか確認も可能です。

この項目にて、今回の『BT-W5』がUSBオーディオ性能として『24bit/96kHz』に対応していることもわかります。

ペアリング済のデバイスの状態を確認する画面はこんな感じ▼

ペアリング済デバイスの一覧や、接続関連の操作・管理が可能です。特に、複数のデバイスを持っている場合はこの画面で接続の確認や変更を行う機会が多いかもしれません。

『BT-W5』の場合はこの画面の下部にて『モード変更』が可能です。

注意点:モード変更にはパソコンが必要

『BT-W5』の注意点としては、『adaptiveの接続モード切替にはパソコン接続が必要』という点です▼

より厳密にモード切替が可能な条件を説明すると、「公式アプリをパソコンにインストールして起動し、そのパソコンにBT-W5を接続。そしてBT-W5経由でadaptiveでデバイスを接続した状態において、パソコンからの操作でadaptiveのモード切替が可能」になっています。

購入直後のモードについては、製品箱内の取り扱い説明書(英語)では『デフォルトでローレイテンシーモード』と記入があるにもかかわらず、公式ページで確認可能なマニュアル(日本語表記)では『ハイクオリティ』と記述があったりします。

今回レビューで実際に使用した際には開封時は『ローレイテンシーモード』だったような気がしますが、記憶が曖昧です。

もし使いたいモードに設定されていなくて手持ちのパソコンが無い場合には、パソコンを持っている人に頼んでモードを切り替えて貰うか、ネットカフェ等を活用してモードを切り替えるなどの工夫が必要になってきます。

「モード切替が出先で手軽に出来ないのは不便だなぁ……」

と一瞬思いましたが、これまでの内容の通り「そもそもローレイテンシーモードでも十分」の為、一度ローレイテンシーモードに設定さえできれば、後は特に困ることもなさそうで安心です!

我ながら、良いのかそれで……。

結局BT-W4との違いは?

正直なところ「BT-W4を持っているなら、無理してBT-W5を買う必要は無いかな……」という程度の違いです。

以下の画像は『左がW4、右がW5』です。見た目があまりにも同じです▼

見た目が似ているとか、そういう次元ではなく、同じなんですね。裏側に印字されている製品情報まで全く同一だったりします。

よく見たら印字の線の太さに差があるかもしれませんが「この2つのうち、どちらかが別製品だ」というわれで、動作させずに見た目だけで判別することは不可能です。

それぐらい全く見た目が同一です。既に『BT-W4』を持っている方の場合、『BT‐W5』との見分け方は「昔から使ってて細かい傷がついている方がW4」とか、そういう状況になります。

『BT-W4』と『BT-W5』との仕様の違いは大きく以下4点です。

・Bluetoothのバージョン
・付属品の差(アナログマイク、USB-A変換機付属)
・apt-X adaptive(ハイクオリティモード)対応有無
apt-X HD対応有無

上記3点についてはこれまでの説明の通りですが、何気にBT-W5』はapt-X HDのコーデックにも対応しています。

apt-X系の中でもマイナーなapt-X HDですが、音質面ではadaptiveのローレイテンシーモードと同様に24bit/48kHzなため、音質面では良いコーデックの一つです。

欠点があるとすれば、対応する機器が絶妙なレベルであまり存在しない(全く無いわけでは無いのですが、意図的に意識しないと見つからない)コーデックになっています。

また、遅延においては特に優位性も無いため『adaptiveが使えるのならわざわざ使わない』程度のコーデックとも言えます。

既存でapt-X HDに対応したデバイスを所持している事が無ければ、今から積極的に環境を整える必要性は無いコーデックの為、このコーデックを目的に『BT-W5』を購入する可能性はほぼ無いでしょう。

上記の理由からも、「明確に特殊な事情が無い限り、BT-W4所持者がBT-W5を購入する意義は無い」と言えます。

実際に『BT-W4』と『BT-W5』の両方を使用してリズムゲームを試してみましたが、差を感じるかはかなり微妙なラインです。「もしかしたら僅かに『BT-W5』の方が遅延少な……い……?」という気がしなくもなかったのですが、思い込みかどうかを判断できる気がしなかったです……。

BT-W3XやBT-W3との違いは?

同じく最近発売された『BT-W3X』と旧機種『BT-W3』ですが、この2機種と『BT-W5』は明確に性能が異なります。

まず、apt-X LLを使用したい場合は、現状でも旧機種の『BT-W3』以外の選択肢がありません

そして、一見上位機種に見える『BT-W3X』ですが、BT-W3X』はapt-X LLにもapt-X adaptiveにも対応していません

辛うじてapt-X HDには対応していますが、USBデバイスを増設してまでapt-X HDを利用したいという層は、現状ではかなり希少だと思います。

手持ちのイヤホンやヘッドホンなどがapt-X LLに対応している場合のみ、旧機種の『BT-W3』が選択肢に入る可能性が高いので、その際は『BT-W3』もお薦めになりえます。

まとめ

『BT-W5』は旧機種の『BT-W4』と比べて大きな機能追加は無いものの、「お値段ほぼ一緒でマイナーチェンジされてるなら、まぁアリかな?」という感じの製品です。

モード切替の方法が限られている点についても「そもそもモード切替が必要無い」という方が大多数だと思いますので、問題にならないと思います。

まだ既に『BT-W4』をお持ちで無い方であれば十分にお勧めとなるため、『BT-W5』を検討してみるのも良いと思います。『BT-W3X』は……アプリ対応したとはいえ、価格に対して少々仕様がニッチ過ぎませんかねぇ……。

大多数の方には『BT-W5』をお薦めしたいところです。

執筆時点では公式サイトのみで販売しているようです。

Creative BT-W4はこちら▼