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【JBL QUANTUM400 レビュー】軽量で音楽も聴ける高音質ゲーミングヘッドセットです!

こんにちは、ハッサンです。

今まで「JBL QUANTUM」シリーズは「50」「100」「800」とレビューしてきましたが、今回は「400」を購入してみました。

「QUANTUM」シリーズは価格の割に質感が良く、高音質なので詳細にレビューしていきます。

他の「JBL QUANTUM」シリーズのレビューはこちら▼

JBL QUANTUM400について

JBLは世界最大規模の音響機器メーカーになります。高品質スピーカーのブランドとして有名で、ヘッドホンやネックスピーカーなども販売しています。

QUANTUMシリーズはJBLが手掛ける初めてのゲーミングヘッドセットになります。今回紹介する「JBL QUANTUM 400」はシリーズの中でも比較的安いモデルになります。

  • JBL QUANTUM ONE
  • JBL QUANTUM 800
  • JBL QUANTUM 600
  • JBL QUANTUM 400
  • JBL QUANTUM 100
  • JBL QUANTUM 50
  • JBL QUANTUM Duo

QuantumSOUNDと呼ばれるJBL独自の音響技術により、高い臨場感と定位感を実現しています。

Point

• 大手音響機器メーカーが開発したゲーミングヘッドセット

• 約274gと軽量

• 音楽も聴ける高音質

スペック

メーカーJBL
価格7,164円
Amazon 2021年6月12日時点
ドライバー50mm
再生周波数帯域20 Hz – 20 kHz
インピーダンス32Ω
感度98dB
重量274g

開封

QUANTUM400になります▼

  1. QUANTUM400
  2. 4極3.5mmプラグケーブル
  3. USBケーブル(USB Type-C to Type-A)
  4. マイク用風防フォームカバー付
  5. 取扱説明書

▼イヤーパッドはPUレザー製です。値段の割にはもちもちした良い素材が使われています。長時間使用しても痛くなりにくいです。

左のイヤーカップには「ゲーム音、ボイスチャットのバランス調整」「音量調整」「マイクミュート」があります。

▼PS4/PS5やニンテンドースイッチなどに接続する際の3.5mmプラグ接続と、PCなどに接続するUSB接続の2系統用意されています。

▼マイクを下ろすとこんな感じです。マイクを上げるとマイクミュートになります。マイクの取り外しはできません。

▼イヤーカップはLEDになっています。PCと接続した時に光る仕様になっています。

▼高さ調整は一メモリずつ調整するタイプです。メモリ毎にしっかりと調整できます。

▼ヘッドバンドもPUレザー製になっています。クッションの厚みはもう少しほしかったという印象です。

▼ヘッドバンド上側にはJBLとあります。

▼USBケーブルになります。PCとの接続に使用します。

▼4極3.5mmプラグのケーブルになります。PS4/PS5、ニンテンドースイッチなどに使用できます。

使用した感想

約270gと軽いので着け心地はとても良いです。

側圧はやや強めですが、軽いので長時間使用しても痛くなりませんでした。

軽いことも幸いして、頭頂部への負担はそれほど感じませんでした

イヤーカップが90度回転するので頭の形にフィットさせやすいです。

マイクに関しては、ボイスチャット程度なら問題なく使えるレベルの音質です。また3.5mm接続よりUSB接続の方が音質は良いです。ただ感度は低いので、少し大きめに話すか、マイクを口に近づけて使用しましょう。

タッチノイズは聞こえやすい気がします。使用時はなるべくケーブルと服がこすれないように配慮する必要があります。

PCで使用する場合は「JBL Quantum ENGINE」アプリを使用して、イコライジングやサラウンドを使用できますが、PS4/PS5/ニンテンドースイッチなどでは使用できません。

音質について

【音質(最大5)】
高域:3.5
中域:4.0
低域:4.5
解像度:4.0
クリアさ:4.0
※評価については、ゲーミングヘッドセットとしての実売価格も加味しています

QUANTUM 400は「音抜けが良くバランスの取れたクリアな音質」です

ヘッドセットのドライバ上部の穴から音抜けをさせています。その為、一見密閉型ですが音のこもりが無く、開放型のようなクリアな音質を実現しています。

低域についても凄く強いという事はないのですが、音抜けの良さが影響して十分に存在感のある低音が響いてくれています。低音の輪郭についても、ぼやけ過ぎた感じも無く好印象です。お腹に響くような重低音が響くタイプでは無いですが、聞き取りやすくて適度な質感を持って鳴っています。

中域についても過剰な強調やこもりも無く、聞き取りやすい音質だと感じました。中域の音が不自然過ぎるバランスの場合、音全体からの印象も不自然になってしまいますが、JBL QUANTUM 400ではそういった事も感じませんでした。特筆するようなものは無いですが、逆に言うと欠点も感じませんでした。

高域についても、ゲーミングヘッドセットにしては十分な音質だと感じました。出力自体は抑えられている筈なのですが、ゲーミングヘッドセットでよくある「高域の音表現が極端に弱い」といった印象をあまり感じませんでした。また、下位機種で感じたシャリシャリしたような質感も無くなり、全体的に好印象でした。

音楽鑑賞用途にも使える

どちらかというとゲーミングヘッドセットっぽくない音質のため、音楽鑑賞用途にも十分に使える印象です。

特にイコライザなどで調整をせずとも、クリアさと低域の程よいアクセントを活かした音質で音楽鑑賞が可能です。ゲーミングヘッドセットという分類で、かつ価格を考慮すると十分満足できるレベルです。

ゲーミングヘッドセットで音楽鑑賞を行う場合、安っぽい音質になってしまうケースも多いのですが、今回のQUANTUM 400はそういった感想はありませんでした。手軽にスマホと接続して使用したり、室内での普段使いのヘッドセットとして活用するのもアリだと思います。

イコライザでの極端な調整をしなければ、音が大きく破綻することも無いでしょう。イコライザでの音調整も比較的しやすいヘッドセットだと感じました。

リズムゲーム(音ゲー)でも問題無し

リズムゲームに関しても、通常の音楽鑑賞と同様に、音のバランスに破綻も感じず快適にプレイが可能です。

タップ音や他の高域の音についても耳に刺さるような事も無く、クリアな音質と程よい低域のアクセントも相まって『良い』という印象を感じました。低域の音もぼやけ過ぎず輪郭を持った音を出してくれるため、クリアな音質と相まってゲームプレイでのリズムも取りやすいと感じました。

ドライバ上部の穴が最大のポイント

QUANTUM 400はヘッドセットのドライバ上部に存在する穴のおかげで、全体的な音質のクリアさと低域の出力を実現しています。音抜け用の穴の大きさとしては、比較的大きめな印象を受けます。その為、一見は密閉型に見えるにも関わらず、まるで開放型のような空気感のある音質になっています。

反面、少しですが穴からの音漏れが発生しています。一般的な開放型と比較すると大した量では無いのですが「音漏れは出来るだけ無いものが良い!」と考えている場合は注意してください。なお、QUANTUMシリーズのヘッドセットはデザインも共通している為、大体は同様の穴が存在するようです。

ApexLegendsで使用した感想

PS5を使用してApexLegendsを実際にプレイしてみました。

コントローラ直挿し+3Dオーディオ無し

音質のクリアさが活かされて方向がとらえやすい音質となっていました。足音自体についてもぼやけずにハッキリと聞こえました。

やはり密閉型というよりは開放型に近い足音の聴こえ方で、低音の響き方も足音表現に大きく貢献していると感じました。スナイパーライフルの発砲音などの高音については耳に刺さるような感覚は無く、長時間プレイでも聞き疲れしにくい印象をうけました。

コントローラ直挿し+3Dオーディオ有り

3Dオーディオのクリアな音質と低域~中域の音質が活かされ、空間的表現は優秀に感じました。

QUANTUM 400はどちらかというとフラット寄りな音質のため、音響効果で少し定位がぼやけてしまうと思いましたが、前後左右の定位は自然な表現で違和感も無くわかりやすかったです。音の抜けの良さが良い影響を及ぼしているのだと思います。

低域~中域がしっかり出ているため、移動しながらでも相手の足音に気付きやすく存在感の強い足音を聞かせてくれました。下記のようにMixAmpを使用するとより理想的ですが、コントローラ挿しでの3Dオーディオ活用も効果的だと感じました。

MixAmpProTR + Dolby無し

純粋にコントローラへの直挿しよりも音質が向上し、よりクリアに聞き取りやすくなっています。音にも癖が無い為、不満や違和感も無くプレイできる印象です。イコライザの活用次第では、より足音を強調したり聞き取りやすさを重視するチューニングも可能だと思います。

MixAmpProTR + Dolby有り

お風呂場感はあるものの、Dolbyを有効にした状態でも音が極端にぼやけ過ぎる事は無いという印象です。QUANTUM 400が完全な密閉型であれば、もう少し定位が掴みにくくぼやけた音になっていたかもしれません。

しかし、音抜けの効果でDolby有効の状態でも音がぼやけ過ぎず、十分に定位が掴めておすすめです。更にイコライザも活用をすれば、より聞き取りやすく自然な音に調整ができると思います。やはり定位の分かりやすさ、表現力の豊かさを突き詰めると『音響効果+イコライザ調整』が可能なMixAmpは優秀だと感じました。

QUANTUM 400はアンプがあればそれに見合ったより良い効果をしっかり感じさせてくれる良い製品です。コストパフォーマンス重視な方はもちろん、将来的に更にアンプを購入したいと考えている方にも良いと思います。

QUANTUM 100との比較

下位機種である「QUANTUM 100」と比較した場合、音質は全く異なります。「FPS以外には使わないし、しかもできるだけ節約をしたい」という方でなければQUANTUM 400をおすすめします。

ヘッドセットやイヤホンの音質は一定の価格帯を超えると、上位機種と下位機種の違いを『どちらが良いというよりは、それぞれの個性として捉える』必要があります。

しかし今回のQUANTUM 400とQUANTUM 100を音質比較をすると、QUANTUM 100の方が「全体的に音の質感の足りない、シャリシャリで安っぽい音」です。

対するQUANTUM 400は100と比較すると音の全体的なバランスが向上し、音質の安っぽさが一気に消えています

ApexLegendsでの比較

FPSでQUANTUM100を使用すると「音は全体的に軽いものの、足音はちゃんと鳴っている」のに対し、QUANTUM 400は「音域での表現の幅が広がり、足音に存在感が増した結果、更に聞きとりやすく、定位の把握もしやすくなった」という印象です。

またQUANTUM100ではスナイパーライフ系の高域の発砲音がやや刺さり耳障りが良くなかったのですが、QUANTUM 400ではそういったことも一切無くマイルドに仕上がっています。誤解されるといけないのは、QUANTUM 100を単体で評価をするとコストパフォーマンスの優れた良機であることは確かです。

しかし、QUANTUM 400も同等・むしろそれ以上にコストパフォーマンスに優れており、『コストパフォーマンス+安定した音質』という観点ではQUANTUM 400一択と言わざるをえません。

・音楽とかは聴かない人:100
・FPSは楽しみたいけど音質は拘らない人:100
・せっかくならいろんな用途に使って満足したい人:400
・シャリシャリした安っぽい音は苦手な人:400
・低音もしっかり欲しい人:400

個人的には「100はあくまでFPSのみ目的の格安機、400は多目的用途もOKな万能機」といった印象です・QUANTUMシリーズ自体がどれもコストパフォーマンスに優れているのですが、予算が許すのであれば400を積極的におすすめしたいのが本音ですね。

最後に

全体的にコストパフォーマンスの高いQUANTUMシリーズの中でも『できるだけ安くして、それでいて色々なことにも使える』という位置づけがQUANTUM 400です。

特に、現状でこの製品よりも安価なものを使用している方には、おすすめできるヘッドセットです。