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【EPOS GSX300 レビュー】小型でスマートなゲーミングアンプを使ってみました!

2020年10月10日

こんにちは、ハッサンです^ – ^

これまでゲームで使えるアンプは、MixAmpProTRやGameDAC、Sound Blaster G3をを紹介しました。今回はEPOS | Sennheiser のGSX300をレビューしていきます。

アンプとは音量や音質を調整するオーディオ機器になります。FPSやTPSゲームでは、足音を強調させることで敵の位置を把握しやすくなります。

EPOS | Sennheiser GSX300とは

Sennheiser(ゼンハイザー)とはプロアマ問わず長く愛されてきた音響機器メーカーになります。

過去にSennheiserはDemantとの合併会社「Sennheiser Communications」としてゲーミング製品を販売してきました。この度Demantがゲーミング製品を引き継いだため、新しいゲーミングブランドとして「EPOS」が設立しました。

GSX300はエントリーモデルに位置するアンプであり、上位機種としてGSX1000があります。

PS4やニンテンドースイッチではほとんどの機能を使用できないため、主にPCユーザー向けの製品になります。

Point

• ハイレゾ音源対応で高音質

• マイク音質を大幅に強化

• シンプルで使い勝手抜群

• 7.1chバーチャルサラウンドに対応

スペック

メーカーEPOS | Sennheiser
価格10,200円
(Amazon 2020年9月29日時点)
サイズ91 mm + 81 mm + 41 mm
ケーブルの長さ1200 mm
重量160g
付属品USBケーブル

開封

  1. GSX300本体
  2. 説明書
  3. USBケーブル(マイクロ USB)

▼本体前面になります。本体サイズが91 mm + 81 mm + 41 mmとコンパクトな大きさなので置く場所を選びません。

前面にはスマートボタンと音量調整ダイヤルがあります。スマートボタンには「ステレオ/バーチャルサラウンド」、「イコライザーのプリセット」切り替えのいずれかを割り当てできます。

また音量調整ダイヤルの周りにはLEDが付いており青と赤の2種類に点灯します。スマートボタンを押すと色が青赤青…と順番に変化します。スマートボタンが「ステレオ/バーチャルサラウンド」に割り当てされていると、色で現在の設定を判別できます。

▼横から見ると斜めに傾いています。前面が上を向くので操作しやすくなっています。

▼背面にはマイクロUSB、ヘッドホンジャック、マイク入力があります。

▼底面にはゴムの滑り止めがあります。それなりに強力な滑り止めなので、軽く押した程度では動きません。

▼USBケーブルになります。PS4やPCに直接差し込んで使用します。1.2mと若干物足りない長さであることと、背面に差込口があるので環境によっては、別売の長いマイクロUSBケーブルが必要かもしれません。

ApexLegendsで使用した感想

PC版のApexLegendsで音質や足音、定位感を試してみました。ヘッドセットはGSP500/600を使用しました。

WindowsノートPC直差しとGSX300差し込みで音質を比較したところ、明らかに音質の向上がみられました原音はそのままに一つ一つの音がスッキリとしており、クリアな音質になっています

GSP500/600でイコライジングすることで足音が強調され、いち早く敵の接近に気づくことができました

「EPOS Gaming Suite」のデフォルトプリセット設定である「ESPORT(TREBLE)」を設定してバーチャルサラウンドを有効にすると、足音が強調され定位感が良くなります。

音質自体はバーチャルサラウンドを無効にした方がこもらない明瞭な音になるので、音楽鑑賞や動画鑑賞などによって使い分けましょう。

マイク性能に関しては、MixAmpProTRよりクリアで自然な音になります。マイクの拡張機能として、「音声強化機能、ゲイン、サイドトーン、ノイズゲート、ノイズキャンセリング」があります。マイクに関しては文句の付け所がないくらい素晴らしいです▼

ただシンプルなのは良いのですが(スマート)ボタンが一つしかないため、「バーチャルサラウンドON/OFF」と「イコライジング変更」をソフトウェアから切り替える必要があります。ただイコライジング設定時にバーチャルサラウンドのON/OFFを予め設定できるので、基本的にボタンには「プリセット切替」を設定しておけば良いです。

また全ての機能を使用できるのは「EPOS Gaming Suite」をインストールできるPCに限られます

PCとPS4などでは使える機能や仕様が異なるので、以下にまとめました。

PC・FPSやTPSで敵の位置を知りたい方
・マザーボードの音源で満足できない方
・PCにサウンドカードを増設できない方
・比較的安価に音質を向上させたい方
音量調整ダイヤルはWindwosの音量を直接変更する仕様
PS4、ニンテンドースイッチ、AndroidなどPC以外・対人ゲームではなく、音ゲーやRPG、アクションゲームなどをリッチな音で楽しみたい方
・今後PC購入を考えておられる方
音量調整ダイヤルはGSX300内部で変更

EPOS Gaming Suiteのインストール

公式サイトから「EPOS Gaming Suite」をダウンロードしてインストールします。

下の画面でスマートボタンの切り替えが可能です。

EPOS Gaming Suiteの機能について

7.1chバーチャルサラウンド

GSP300/500/600をApexLegendsやWindows標準のサウンドテストを用いて、7.1chバーチャルサラウンドを試してみました。

結果としては、バーチャルサラウンドを有効にすることで明確に定位が良くなったので少なくともGSPシリーズをお持ちの方は、有効にした方が良いです。

ちなみに500>600>>>300くらいの感じで定位感に違いがありました。特に500と300は明確に違いが出たので、さすが高級ゲーミングヘッドセットといったところです。

バーチャルサラウンドに関しては、音がぼやけるので無効にした方が良いとの意見もありますが、これはプレイするゲームや人、ヘッドセットによると個人的に思います。私とフレンドの2人がGSP300/500/600を使用して、ApexLegendsで検証しましたが、有効にした方が位置関係を把握しやすいとの意見で一致しました。

ただしGSP300に関してはバーチャルサラウンドの音の変化に対応しきれないのか、音のぼやけ方が比較的大きいので、無効もありだと感じました。このあたりはヘッドセットの性能が関係していると思われます。

イコライザ利用なし(FLAT利用)

GSP500/600を使用してWindowsノートPCのオンボードサウンドと比較すると、明らかに全体的な音質がクリアになっています

低音の音の鳴り方についてもオンボードの場合に比べ、残響のぼやけた音が減り、引き締まった音が出ています。また、低音に混ざってバックで高音が流れる楽曲についても、オンボードで聴く場合よりも鮮明になっています。その為、楽曲によっては明らかに曲の印象が変わります。

特に高音のソロ演奏のようなシーンでは、オンボードで聴いていた時には多少の「お風呂場感」を感じた箇所についても、GSX300を利用した場合にはお風呂場感では無く「意図的なリバーブ効果としての、違和感の無いクリアな残響」として聴きとることが出来ました。

もう少し解りやすい例を挙げると、ピアノのソロ演奏で「過剰な残響(オンボード)」と「ピアノとしての自然な打鍵音(GSX300)」との差が明確に表れます。重低音ベースがソロ等で強調されたような場所でも、音の鮮明さ(余計な残響の無さと音の輪郭の存在感)の差が露骨に表れます

この上記の2点がはっきり判る時点で、それぞれの各音に対してGSX300を用いた方が音が全体的にクリアになっていることは明白です

オンボードに比べて外付けのDACの方が音が優れているのは当然とはいえます。ただ、この価格帯の「ゲーミング用」という位置づけのGSX300であっても、音楽鑑賞において十分な効果は得られていると考えて良いです。

イコライザ利用について

「EPOS Gaming Suite」で利用できるイコライザには注意点があります。まず、プリセットにある「MUSIC」のチューニングが良くないです。私が聴いた限り音が歪んで再生される為、「MUSIC」プリセットのイコライザ利用はお勧めしません。

手動のイコライザ設定についても、品質があまり良くない印象を受けます。具体的に言うと、イコライザ設定を自分で行った場合も、音の歪みが現れる度合が早い(多少強めなチューニングをすると音が歪みだす)です。

ただし、この結果は使用しているPC環境や音源が影響している可能性もあります。あくまで参考程度に捉えてください。

FPSで足音を聞く程度の調整は問題ありませんが、音楽鑑賞する場合、あまり極端な設定はせず音が歪まないように少しずつ各音域の強弱を調整していきましょう

あえて『EPOS Gaming Suite』を利用しない

▼2020年9月26日時点の「EPOS Gaming Suite」(=専用のドライバーがインストールされている)状態ではハイレゾ音源を利用できません。今後のバージョンアップで対応予定のようです。

▼つまり上記日付時点では『EPOS Gaming Suite』を利用しない(=インストールしない)ことで『2チャンネル、24ビット、96000Hz(一般的にいえるハイレゾ)』を利用可能になります。

ちなみに、「EPOS Gaming Suite」を利用しない場合は、PCやAndroidのハイレゾ対応アプリを利用して、『WASAPI(排他)』を用いた接続で利用する必要があります。この『WASAPI(排他)』の設定は「EPOS Gaming Suite」をインストールしている状態でもアプリ上は選択可能ですが、選択し再生をしようとした際にエラーが発生し利用できません。

なお、24ビット、96000Hzでの接続をして音楽再生を行ったところ、明らかに「EPOS Gaming Suite」をインストールしていないときの音質よりクリアで引き締まった音に向上していました。

Android

Androidに接続し、ハイレゾ対応のアプリを利用することで、『24ビット、96000Hz』の性能の恩恵を受けることが出来ます

上記の内容からも、もしPCで『GamingSuite』を利用する(ハイレゾが利用できない)場合も、「音楽鑑賞をする場合にはスマホにGSX300を接続して楽しむ」といった使い分けも可能です。

最後に

主にPC用のオーディオアンプになります。またPS4やニンテンドースイッチ、Androidデバイスではほとんどの機能を使用できませんが、音質に関しては向上するので音ゲーやノベルゲー、RPGなどで使えます。

GSPシリーズをお持ちの方や現状のPC音質に満足していない方、サウンドカードを内蔵していないマザーボードをお持ちの方にはおすすめできる製品です。