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【ゼンハイザー IE40 PRO レビュー】FPSで足音聞こえるかPS4のApexLegendsで試しました!

2021年12月18日

こんにちは、ハッサンです^ – ^

FPSで足音を聞くイヤホンを調べるとIE40 PROをよく目にします。実際にどの程度の性能なのかApexLegendsで検証していきます。

ネット界隈ではSHURE SE215SPEとの比較が多いので、本記事も足音で比較していきます。

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ゼンハイザー IE40 PROについて

ゼンハイザーはドイツの音響機器メーカーです。長い歴史を持ち音響関連のプロに長く愛される老舗メーカーになります。

IE40 PROはモニターイヤホンという音楽のプロが音をチェックする際に使用するイヤホンになります。

ゼンハイザーのイヤホンとしてはエントリーモデルになりますが、ワンランク上のモデルと比較しても音質、付け心地など引けをとらない性能になります。

スペック

メーカーゼンハイザー
価格12,218円
(Amazon 2020年5月16日時点)
イヤホンタイプカナル型
ドライバーダイナミック型
周波数特性20 Hz -18,000 Hz
インピーダンス20Ω
音圧レベル(SPL)115 dB(1 kHz / 1 V rms)
全高調波歪(THD)< 0.1 %(1 kHz, 94 dB)
ノイズ減衰< 26 dB
磁場強度3.5 mT
重量18 g
ケーブル長1.3 m
同梱品ソフトポーチ
クリーニングツール
シリコンイヤーアダプタ(S/M/L)
フォームイヤーアダプタ(M)

用語解説はこちら

開封

  1. 説明書
  2. ソフトポーチ
  3. イヤーピース(シリコンSML, フォームM)
  4. イヤホン

SHURE掛け(ケーブルを耳に掛ける)して装着するのが前提のイヤホンになっています。ケーブルは着脱式ですが、独自規格になるため交換できるケーブルは限られています

カナル型になっており、耳穴に差し込んで使用します。左右のイヤホンでケーブル付け根の色が違うため、LRが分かりやすくなっています

マイクはついていないので、3.5mm 3極プラグになります。PS4コントローラーやニンテンドースイッチに直接差し込んで使用できます。

イヤーピースはシリコンタイプがSMLの3種類、フォームタイプが1種類付属しています。またイヤホンを掃除するクリーニングツールも入っています▼

使用した感想

音の傾向は全体的にやや高音寄りになります。詳しくは「音楽鑑賞について」に記載しています。

音の分離感に優れているので、ApexLegendsで足音や回復音など聞き分けがしやすいです。

とにかく装着感が良く聴き疲れもしにくいため、長時間のゲームプレイも可能です。

またイヤーピースの位置を2段階で調整可能です。位置によって音質が若干変わるそうですが、個人的にはあまり変化が感じられなかったので付け心地で判断しても良さそうです。

ただ使用前にあらかじめ100時間程度エージングすることをおすすめします。高音の刺さりがかなり軽減されます。

以下にIE40Pro vs SE215について記載していきます。

IE40Pro vs SE215 音質比較

音質面でIE40 PROはSE215SPEに勝っていると言えますこの価格帯のイヤホンで音楽観賞するのであれば、IE40 PROは最適解になり得ます

SE215SPEも素晴らしい音ですが、IE40 PROの方がクリアな音質だと感じます。

IE40Pro vs SE215 遮音性比較

遮音性に関してはSE215SPEの方が優れています

ただしIE40Proも平均的なカナル型としての遮音性は十分にあるため、周囲の環境音を気にせず音に没入できます。場合によっては別途自分の耳に合ったイヤーチップを用意すると良いでしょう。好みにもよりますが、個人的にはウレタン系のイヤーチップをおすすめします。

IE40Pro vs SE215 足音比較

ApexLegendsにてSE215SPEと足音比較してみました。比較はPS4コントローラー直刺しで行いました。

結論から言うと2つとも同じ距離まで足音が聞こえました。1mも違わず同じ距離まで聞こえたので、ひょっとしたらApexLegendsで聞こえる足音の最大距離まで聞こえたのかもしれません。

また定位感に関しても両機種共どの方向に敵がいるか細かく把握できます。この点についても差はないと思います。

この2つの比較で良く言われるのが「好きな方を使えば良い」なのですが、足音に関して言えば正にその通りですね

比較まとめ

FPSプレイで重要な項目をまとめるとこんな感じです▼

IE40 PROSE215SPE
音質
装着感
遮音性
マイク有○※
足音性能
※付属ケーブルにマイクが付いていない製品もあるので注意

2020年5月17日時点では価格もほとんど変わらないので、自身の環境を踏まえてどちらが良いか判断するのが良いでしょう。

音楽鑑賞について

再生デバイスAP80PRO(ハイレゾ対応DAP,搭載チップセット:ES9218P×2)
試聴音源フォーマット※1ハイレゾ系:DSD(11.2MHz,5.6MHz) Flac(96KHz 24bit)
非ハイレゾ系:Mp3(320kbps)
試聴設定パターン※2フラット(無設定)
MSEB各種(ハイレゾ)
イコライザ10band各種設定(ハイレゾ以外)
※1:イコライザはハイレゾ以外のみ使用、MSEBはDSDのみ未使用
※2:試聴楽曲に対し、『フラット』『MSEB(or イコライザ)』の2パターンで試聴し、検証

未調整の状態であっても『全体的にやや高音寄り』の音色となります。
同様の価格帯では他に人気機種として、上記でも比較したSE215SPEがあります。
IE40PROとSE215SPEはどちらもダイナミックドライバーを利用していますが、構造上の違いからか、音色にも明確な違いが生まれています。
その為、音の好みの違いによって上記2機種からどちらがおすすめのイヤホンかは非常に選びやすいです。

IE40PROはSE215SPEに比べて全体的に『音抜け』をするような構造になっています。
そのため、音漏れの少なさという観点ではSE215SPEに軍配が上がります(※とはいえIE40PROもカナル型イヤホン全体の中でいえば並み以上です)。
その分、IE40PROは音抜けによって生まれるクリアさを武器にした、高域をメインとした楽曲が得意といえます。

よくIE40PROも「モニター型である」という話を聞きます。
デバイスのポテンシャルは確かにモニター型であることは同意できますが、正直なところ数あるフラット系のイヤホンを基準にした場合、むしろ音色未調整の場合はドンシャリ寄りに思えます。
特に前述したようにフレット系の代表格の一つのSE215SPEと比較した場合には、上記のような印象を顕著に受けます。

とはいえ世間的な分類上でいえば十分に「モニター型」であることは確かです。実際、低中高、どれもバランス良く一定以上は出ています。
それでいて音質は非常にクリアです。その為「極端なドンシャリは嫌だけど、どちらかというと高音が好き」といった方には非常におすすめです。
イコライザなどでの音色調整をしていない状態でも通常のフラット系と比べて音がスッキリしている為、高音寄りの音が好きな方がスマホで音楽鑑賞やゲームに利用する場合にも相性が良いです。
ドンシャリ系の好きな大多数な方であっても、未調整状態のフラットな音で十分に満足できます。
価格面考えても、上記のような普段使いを手軽に出来る点は非常に評価できます。

注意点があるとすれば、SHURE系のイヤホンに慣れている方の場合、フラットな状態でも「高音がやや刺さる」と感じる方がいます。
とはいえ高音寄りのイヤホンで考えるとむしろ高音は柔らかい分類です。

上記のような特徴からも、スッキリとした音を好む大多数の人にはおすすめし易い、癖の少な目な音色と言えます。
もし、高音が刺さると感じた場合、イヤーピースの付け替えも検討しましょう
シリコン系では無くウレタン系のイヤーピースの利用をおすすめします。高音の刺さり具合が幾分和らぎます。

また、中域や低域も価格帯を考えると丁寧に慣らしてくれるので、ボーカルが他の音に埋もれにくいです。
重低音についても、十分な重さと質量を持った音を響かせることができています。

アンプなどで音色調整した感想

イコライザでの各バンドを調整する際、どのバンドを変動させても同等に近い音の変化が得られることからも、一般的な評価である『モニター向け』という特徴が見受けられます。
その為「音域で極端に不得意なものは無い」という印象です。

参考程度に個人的に利用する場合の、イコライザ設定について例を上げます。

イコライザの設定の際には、250Hz帯を軸に、前後の音域を少しずつ微増させて行くと、よりクリアな音質が体験できます
注意としては、あまり過剰な角度で高域を上げ過ぎないことです。
ドンシャリ系が好きな方が一般的なフラット系のイヤホンと同じ感覚で調整してしまうと、思っている以上に高域の音が刺さるようになってしまったり、クリアを通り越してスカスカな音になってしまう可能性が高いです。その点は注意して調整しましょう。
むしろ未調整のまま利用しても十分に好みを満たしている可能性も非常に高いです。

低域~中域の更なる調整についてはやや好みが分かれると思います。
250Hz帯を少し下げて低域を更に引き締めたり、1K帯を軸に調整し女性ボーカルの質量のバランスを実際に音楽を聴きながら行うと良いでしょう
特に中域の調整はデリケートなので慎重に調整する、或いは逆に無理に調整せずに無難に250Hz帯から階段上に微増させたまま放置してしまうのも手です。
最低域(よくあるイコライザでの一番左側の値)についても、ドンシャリ好きの方によっては軽く下げた設定をすると程よく低域の重みが減り、聴きやすい好みの音になる場合があります。ぜひ一度試して頂くと良いです。

上記で色々細かなことを書きましたが、基本的には250Hz近辺の調整さえすれば、ドンシャリ系が好みな方にとっては無難なバランスになっていきます

ただ、あまり極端な調整をしすぎてしまうと、このイヤホンの旨みを消してしまいます。
イコライザを利用する場合は「よりクリアな音質を求めつつ、低中高全体の音を楽しめる範囲」でのチューニングをおすすめします。

最後に音に関する注意点としては、フラット系のイヤホンの中では低音を主役として扱うにはやや設定が難しいことです。
イコライザ等で調整するには「低域は音楽の中においての重要なファクターの一つ」という範囲に留めて、クリアな音質を楽しむ方が向いています。
「パンチの効いた低音」といったものを求める場合は、度々名前が挙がっている同価格帯のSE215SPE等をおすすめします

音漏れについて

既に軽く触れましたが、致命的ではないものの、やや音漏れがある印象です。

ドライバの外側に大きめのベント(穴)が1つありますが、その割には音漏れは少な目です。ベントの影響というよりは、寧ろドライバ全体から軽く漏れているような印象があります。
とはいえ極端な音量で無ければ音漏れはあまり気にする必要は無いでしょう

むしろ、『この漏れがあってこその音色』と考えるべきなので、この音漏れを否定することは、即ちこの機種の持ち味である『クリアな音色』を否定することとほぼ同義です。

注意点(ケーブルについて)

リケーブルは可能なもののMMCX端子とは異なる独自規格なので、その点だけは注意です。

ただ、元々の値段自体がリーズナブルなので、わざわざ別途のコストを掛けてリケーブルを検討する方は少ないと思います。

もし何らかの理由でケーブルの変更を余儀なくされた場合は、思い切ってより上位の機種へ買い替えるのも良いと思います。

最後に

IE40PROは音ゲー好きのフレンドも絶賛しており、高音が好きな人にとっては名機になり得ます。SHURE掛けなのでタッチノイズも気になりませんし、軽いので耳への負担も少ないです。

現在は「IE 400 PRO」「IE 500 PRO」も出ていますが、値段が一気に跳ね上がります。もし値段を気にしないのであれば一考の価値はありますが、まずはIE 40 PROでゼンハイザーの魅力を体験することをおすすめします。

IE 40 PROは「価格に反して非常に音が良い」という世間の評価が頷ける、非常にお買い得なイヤホンです。

足音を聞き逃さず、音楽も最高の音で楽しみたい方におすすめです。

IE40PROの後継機である、IE100PROのレビュー記事はこちら▼