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【SHURE SE215 Special edition レビュー】FPSプロゲーマーが使用する人気イヤホンを1ヶ月使用して感じたメリットとデメリットについて【ApexLegends】

2021年12月18日

こんにちは、ハッサンです^ – ^

普段FPSをプレイするときはヘッドホンを使用しますが、プロゲーマーの中にはイヤホンを使用する人もいるのでSE215SPEを購入してみました。

一般的にイヤホンよりヘッドホンの方がFPSに向いてると言われますが、人によって見解が異なるので実際に確かめてみます。

ゼンハイザー IE40 PROとの比較レビューはこちら▼

ノイズキャンセリング搭載イヤホンBose QuietComfort20の記事はこちら▼

ゼンハイザー IE100PROのレビューはこちら▼

SHURE SE215 Special editionについて

SHUREは日本のみならず世界中で評価の高いオーディオ機器メーカーになります。耳にコードをかけるSHURE掛けもSHURE製品からきています。

FPSイヤホンならまず始めにSE215の名前が上がるほど認知度が高く、性能も折り紙付きです

発売されたのは2012年11月28日ですが、今だに売れ続けるロングセラー製品です。

SE215には8種類のバリエーションがあります。通常のSE215と低音を強化したSE215SPE(Special edition)が4種類ずつあります。今回紹介するのはSE215SPEになります。

本製品はリケーブルと言ってイヤホン本体とケーブルが着脱式になっています。バリエーション毎にBluetooth接続可能なケーブルだったり、有線接続用のケーブルだったりします。購入前に自分の求める製品を選びましょう。

ただしBluetoothケーブルのSE215SPEは音質が異なるので注意が必要です。これはBluetooth接続による音質の変化が原因なので、有線ケーブル(純正品)に付け換えれば同じ音を鳴らします。

スペック

メーカーSHURE
価格12,980円
(Amazon 2020年4月27日時点)
イヤホンタイプカナル型
接続端子4極3.5mmプラグ
ケーブル長116cm
周波数応答21 Hz~17,000 Hz
インピーダンス17Ω
音圧レベル107 dBSPL/mW

用語解説はこちら

開封

  1. 箱(画像にはないですが…)
  2. 説明書
  3. ポーチ
  4. イヤーチップ
  5. イヤホン
  6. ケーブル(古いケーブルのためマイクは付いていません。最近のケーブルにはマイクやリモコンがついています)

イヤーチップはシリコンタイプが3ペア、フォームタイプが2ペアあります▼

イヤホンはカナル型になっており耳穴に押し込むことになります。SHURE掛けが必須なのでコード部分を耳に掛ける必要があります。

ApexLegendsで足音比較

同価格帯のヘッドセットGSP300と比較してみました。イヤホンとヘッドセットの畑違いの比較なので参考程度に考えてください。今回の比較はPS4コントローラーに直刺しで行っています。

足音に関してはGSP300が40mなのに対してSE215SPEは42m程度まで聞こえました。(足音の比較条件などは以下の記事を参考にしてください▼)

また射撃練習場でフレンドに周りをぐるぐる回ってもらい定位感を確認しました。

GSP300と比較するとすぐ近くで音が鳴っている感じがします。初めの内は敵との距離が直感的に分かりにくかったのですが、慣れてしまえば音の鳴り方からどのあたりに敵がいるのか判断できるようになりました

GSP300は直感的に敵の位置が把握出来ることに対して、SE215SPEは少し経験が必要になります。

ただ足音自体はGSP300より聞こえやすいので、いち早く警戒態勢に移れることは大きな強みです

音質も良く聴き疲れしにくいので長時間プレイも可能です。またイヤホンなので髪型が崩れないことも大きなメリットです。

またモニターイヤホンなので当然音楽鑑賞も可能です。

ただ毎回SHURE掛けする必要があり、少々面倒です。

MixAmp Pro TRと接続して確認

イヤホンだと空間的な把握が難しい印象でしたが、MixAmpを使用することで解消されました。かなり正確な位置をヘッドホン並に把握することができます

加えて足音が聞き取りやすいので、個人的にはGSP300+MixAmpより好印象です

想像以上にSE215SPEが使えたので、他の高級イヤホンも試したくなってきました。

音質について

再生デバイスAP80PRO(ハイレゾ対応DAP,搭載チップセット:ES9218P×2)
試聴音源フォーマット※1ハイレゾ系:DSD(11.2MHz,5.6MHz) Flac(96KHz 24bit)
非ハイレゾ系:Mp3(320kbps)
試聴設定パターン※2フラット(無設定)
MSEB各種(ハイレゾ)
イコライザ10band各種設定(ハイレゾ以外)
※1:イコライザはハイレゾ以外のみ使用、MSEBはDSDのみ未使用
※2:試聴楽曲に対し、『フラット』『MSEB(or イコライザ)』の2パターンで試聴し、検証

非常にフラット寄りの音色でいて、なおかつ遮音性も相まって重低音は非常に良く出ています。また、一般的なダイナミックドライバー型にしては中域も高域も音に埋もれずに鳴らしてくれるのが特徴です。

ただ「解像度が高い!」と言いきれるような音色では無いです。
しかし『イヤホン自体の価格』と『密閉型であるという構造上の制限』、更に『ダイナミックドライバー型としての特徴としての限界値』などの多数の障害があってなお、「解像度は悲観するほど悪くはない」というレベルに着地しています。
上記では控えめな評価になっていますが、これは非常に優秀と言っても過言ではないクオリティです。

ダイナミックドライバーは一般的に『全域をカバーできるものの、音が荒くなってこもりがち』という評価もあります。
ですが、この価格帯のこの機種についていえばそういったマイナスイメージでだけで敬遠するにはあまりにも勿体無いです。

実際に使用してみると、管弦楽器などの楽曲を聴く際にもフラット系イヤホンの特色と得意な低域を活かすことで、厚みがありつつも明瞭な音を出してくれます

上記のように、SE215SPEはミドル帯の価格で数ある製品の中でも万人受けしやすいチューニングが為されています。

アンプなどで音色を調整した感想

フラット系イヤホンでの王道な調整同様、低域の一部を絞って高域を軽く持ち上げると、価格に見合わない非常に高品質な音色に調整することが可能です。
高域の持ち上げ具合は好みで調整しましょう。
低域については、元からしっかりと出ている為、個人的にはあまりピーキーな設定はおすすめしません。持ち上げるとしても、少しずつ、音全体との調和を感じながら調整しましょう。

また、この機種も類に漏れずミドルクラス以上のフラット型イヤホンの代表的な特徴である「音色を調整できる範囲が広い≒製品に対するミスマッチが発生する人が少ない」と言えます。
ドンシャリ系の音が好きな人でも、高域重視の人でも、満足できるチューニングが可能です。

高域を極端に上げ切った場合の音の割れ具合についても、「この程度なら問題無く聞けるかな?」という絶妙なラインで収まってくれます。
その為、奇抜すぎるようなチューニングには向きませんが、『重厚な重低音、かつ輪郭のある中音、更に伸びとボリュームのある高域』といった堅実なラインの高品質なドンシャリ系の音色にチューニングすることが可能です。
低域寄りなイヤホンとはいえ、高域寄りな楽曲についても楽曲自体の魅力を十分に残した音が鳴ってくれます。
楽曲のサビでよくある高音の伸びについても、魅力を損なわさずにしっかりと出し切ってくれます。

この価格帯の低域重視のイヤホンで、高域の楽曲をここまで高品質に鳴らすものはなかなか無いです
また、高域もさることながら低域の強みも非常に活きています。
ピアノやギター・フルートなどの音にしても、高域の裏に潜む低域の音が合わさり、演奏に深みが生まれています。
これまでに純粋な高域寄りのイヤホンを好んでいた人であっても、上記のような音を聴くことでフラット系イヤホンの魅力を知るきっかけになるのではないでしょうか?

低域の音についても、フラットな状態でも十分満足出来るクオリティになっていますが、中域との境目を程よく下げて調整をすると、より低域の輪郭がはっきりとしておすすめです。
特に、ベース音は厚みを残したまま心地良い音を出してくれます。

Comply(コンプライ)のイヤーピースについて

イヤホンはイヤーピースを付け替えることで音質が変わります。

コンプライのイヤーピースは遮音性が高く、耳への圧迫感も軽減(人の体温で柔らかくなる材質)されます

SE215の純正イヤーピースより遮音性が上がるのでさらに足音を聞き逃しにくくなりますまた低音が出やすくなるので音楽鑑賞にも最適です。

ただし周りの環境音や話し声が聞き取りにくくなるため、電車内や自転車走行している際は危険です高品質な耳栓と同じくらい効果が高いので、家の中など安全な場所で使用しましょう。

私もコンプライのイヤーピースに付け替えており、足音効果が高くなったと感じているのでおすすめです。サイズはSMLと3種類あるので、自分に合ったサイズを選びましょう。自分のサイズが分からない場合はSML各1ペアセットの商品を購入しましょう。

最後に

長く売れ続けるにはそれだけの理由があると感じました。ゲーミングイヤホンとして販売していないのが不思議なくらいです。また、この価格帯で遮音性重視の密閉型ダイナミックドライバーとしては、非常にクオリティが高いイヤホンであることは確かです

ゲーミング用途でも人気のイヤホンですが、音楽用途としても優秀な密閉型フラット系のイヤホンとして万人におすすめ出来ます
もしこのイヤホンで満足出来ない方は、そもそもの音色の趣向がやや特徴的か、もしくは純粋により高級な機種の方が好みであるかの2択です。
その場合はSE415、もしくはSE515などの高級イヤホンしか選択肢が無くなってくるぐらいにSE215SPEの完成度は高いものとなっています。

下手に高いイヤホンを購入するより満足度は高いのでおすすめできます。

SHURE AONIC3のレビュー記事はこちら▼