PS5のおすすめアンプ紹介!3Dオーディオ搭載でコスパ最強アンプが誕生しました!
こんにちは、ハッサンです^ – ^
PS5でいろいろ検証していますが、今回はゲーミングアンプに関して調査しました。音響機器に興味のない人でもFPSやTPSをプレイしていれば、MixAmpProTRやGameDACを聞いたことがあると思います。
PS5ではPS4に存在しなかった3Dオーディオが搭載されています。この3Dオーディオの存在によってゲーミングアンプ界隈に大きな変化がありそうです。
PS5純正ヘッドセットのレビュー記事はこちら▼
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目次
ゲーミングアンプとは
ゲーミングアンプは主にFPSやTPSで敵の足音や物音を聞きやすくする目的で使用します。敵の接近にいち早く気づけばすぐに臨戦態勢に移れるし、近くのドアから入ってくると分かれば置きエイムできます。
ApexLegendsやフォートナイト、CODWZなどのバトルロイヤルをプレイされる方にもおすすめの製品です。
Youtube配信者では当たり前に使用されているゲーミングアンプですが、種類が豊富でどれを購入すれば良いか迷うこともあります。
今回は3種類のゲーミングアンプをPS5で使用した際の利点や特徴を紹介していきます。ただし公式にはPS5対応と明記されていない製品もあるので、情報は参考程度にしていただき、使用は自己責任でお願いいたします。
• イコライジング機能搭載
• バーチャルサラウンド機能搭載
• 音質に優れている
イコライジングとは
特定の音域を強調したり弱めたりすることです。FPS/TPSゲームにおいて敵の足音を強調したり、風切り音や水しぶきなど戦いに必要ない音を弱めることができます。
バーチャルサラウンドとは
通常のヘッドセットやイヤホンには左右に2つのドライバー(音を鳴らす機構)しかないため、現実世界のような音の聞こえ方はしません。バーチャルサラウンドは2つのドライバー(2ch)で、仮想的に複数のドライバー(7.1chや5.1ch)が鳴っているような音響空間を実現する技術です。
仮想的な音響空間なので聞こえ方は人によって異なりますが、上下に音が鳴っている感覚や左右に音が回り込むような感覚を味わえます。
また使用するヘッドセットや人によって評価は異なりますが、FPSやTPSでは敵の位置が分かりやすくなる効果もあります。
バーチャルサラウンドには『PS5の3Dオーディオ』や『MixAmpProTRのDolby Digitalサラウンド』、『GameDACのDTS Headphone:Xサラウンド』などいくつか種類があります。
バーチャルサラウンドの違いについて
バーチャルサラウンドの種類については『どれが良い』という訳では無く、それぞれに特色があります。
『Dolby』や『DTS』については『3Dオーディオ』と比較すると、迫力重視の音響効果といえます。音響効果が全体的に力強く発揮され、「音響効果が付いたな」と感じられる色付けが特徴です。
『3Dオーディオ』は「より自然に聴こえるような音作りに重点を置いた音響効果」という印象を受けました。他の音響効果と比べて音の回り込みも違和感が無く、過剰な強調無く全体的な臨場感の程よい範囲での底上げを行っているように感じました。
これらの音響効果は好みによって変わってくると思います。ゲーム的な音が好みの方は『Dolby』や『DTS』の方が良いかもしれません。ただ「自然な音を維持しながら、違和感の無い音響効果」という意味では、3Dオーディオ効果は非常に優秀でした。
いくつかの音響効果を試して頂いて、好みの環境でゲームを楽しんで欲しいというところが個人的な本音です。
音声入力の接続について
今回紹介するアンプには音声データを入力する方法が2通りあります。
音声入力 | 音声データ |
---|---|
HDMIケーブルから分離した光学端子 | サラウンド(5.1ch) |
USB端子 | ステレオ/バーチャルサラウンド(2ch) |
光学端子からの音声入力ではサラウンド(5.1ch)の音声データを取得できます。アンプ側では受け取ったサラウンド(5.1ch)をバーチャルサラウンド(2ch)に変換してヘッドホン・イヤホンに出力できます。
USB端子ではPS5が3Dオーディオ機能で変換したバーチャルサラウンド(2ch)が直接アンプに入力されます。USB端子では2chの情報しかないので、アンプ側のバーチャルサラウンド機能は使えません。
PS4では実質、光学端子からの入力のみでしたが、PS5では3Dオーディオの存在によってUSB端子からの入力も重要になっています。
Sound Blaster G3
メーカー | クリエイティブ・メディア |
価格 | 5,436円 (Amazon 2020年11月16日時点) |
イコライジング機能 | 有り |
バーチャルサラウンド機能 | PC/Macのみ有り |
対応ハードウェア | PS4 ニンテンドースイッチ PC(Windows) Mac (PS5でも動作確認) |
PS5の3Dオーディオにより神デバイスに化けたアンプになります。
もともとSound Blaster G3をCS機(PS4やニンテンドースイッチ)で使用するとバーチャルサラウンド機能を使用できませんでした(PC/Macでは使用できます)。
ところがPS5にはバーチャルサラウンド機能である3Dオーディオが搭載されたたため、Sound Blaster G3でバーチャルサラウンドが使用可能になりました。
3Dオーディオを有効にした状態でイコライジングも可能なため、PS5のFPS/TPSで敵の位置を把握する機能に関しては必要十分になりました。
他のゲーミングアンプと比較して安価であることから、PS5ではコストパフォーマンス抜群のアンプです。またスマホのアプリからリアルタイムにイコライジング可能な点や、スマホに複数のイコライジング設定を保存して瞬時に切り替えられるなど使い勝手も抜群に良いです。
音質は他のアンプにやや及ばないものの、PS5において手軽に安価でバーチャルサラウンドとイコライジング可能なSound Blaster G3は非常におすすめです。
使用した感想やPS5での使い方などのレビュー記事はこちら▼
GameDAC
メーカー | SteelSeries |
価格 | 16,527円 (Amazon 2020年11月16日時点) |
イコライジング機能 | 有り |
バーチャルサラウンド機能 | 有り |
対応ハードウェア | PS4 PC(Windows) Mac (PS5でも動作確認) |
GameDACの音質はゲーミングアンプの中でトップクラスになります。『DTS Headphone:Xサラウンド』というバーチャルサラウンド機能も搭載されています。
PS5ではGameDACの接続方法によって『3Dオーディオ』か『DTS Headphone:Xサラウンド』かを選択できます。HDMIから分離した光学端子で音声入力すると『DTS Headphone:Xサラウンド』、USB端子から音声入力すると『3Dオーディオ』を使用できます。どちらでもイコライジング可能なので好きな方を選ぶことができます。
DTS Headphone:Xサラウンドを使用する場合は、HDMIから分離した光学端子が必要になります。Astro Gamingが販売しているHDMIアダプターで動作できることを確認しています。
3Dオーディオを使用する場合、USB端子からの音声入力になります。つまりGameDACでは上記のHDMIアダプターが必須ではありません。もし3Dオーディオが好みでない場合は、HDMIアダプターの購入を検討してください。
GameDACのレビュー記事はこちら▼
MixAmp Pro TR
メーカー | ASTRO Gaming |
価格 | 14,782円 (Amazon 2020年11月16日時点) |
イコライジング機能 | 有り |
バーチャルサラウンド機能 | 有り |
対応ハードウェア | PS4 PC(Windows) Mac (PS5でも動作確認) |
ゲーミングアンプで最も有名な製品が『MixAmp Pro TR』になります。
本体に音量ダイヤル、ゲームとボイスチャットのミキシングダイヤル、4つのイコライジング切り替え、DolbyサラウンドのON/OFFボタンが付いており、使いやすいことが特徴です。
ネット上には有名配信者やプロが使用している多くイコライジング設定が公開されており、音響に詳しくない人でも適切な設定を探しやすいです。
ただし今回紹介するアンプの中で唯一、PS5の3Dオーディオを使用しながらイコライジングできない機種になります(2020年11月16日時点)。どうやらUSB端子から音声入力を行うとイコライジング機能が無効化されるようです(今後のファームウェアアップデートで対応する可能性もあります)。私の確認方法が間違っている可能性もありますので、イコライザーと3Dオーディオを併用できた方はコメント欄で教えていただければ幸いです。
2021年9月15日のPS5アップデートにより、光学端子接続でも3Dオーディオが使用できるようになりました。ただ現時点ではテレビのスピーカー用なので、ヘッドホンやイヤホンでは音響効果が強めに感じました。ヘッドホンやイヤホンでは3Dオーディオの自然で過剰に音響効果をかけない利点が無いように感じます。ヘッドホンやイヤホンで光学端子接続のバーチャルサラウンドを使用する場合はDolbyサラウンドをおすすめします。3Dオーディオの記事にスピーカー用3Dオーディオの感想を書いたので、そちらも参考にしてみてください。
MixAmpProTRでは『Dolby+イコライザ』の機能を活用するには、HDMIからの光出力の分離が必要です。分離さえ出来てしまえば、今までと同様に利用可能です。現状では同社が販売している「HDMIアダプター」もしくは「別メーカーのHDMI音声分離器」が必須になります。
バーチャルサラウンドまとめ
今まで通りの音響効果による優位性を得たい場合には、別途アンプを用意し『Dolby』や『DTS』の音響効果を利用するのも一つの手です。
しかし、PS5の特色を生かした利用法も是非試して欲しいと感じました。
これまでに何度も紹介しているように、『3Dオーディオ』の音響効果の自然さが非常に魅力的です。『Dolby』を利用している場合にどうしても意識してしまう『お風呂場感』のある残響音が、『3Dオーディオ』の場合にほぼ存在しません。
それでいて、音響効果による一定の効果を得られる点がおすすめする大きな理由となります。
また、『3Dオーディオ』では耳に刺さるような高音が劇的に緩和されます。この緩和される効果を『良い』と捉えるか、情報が欠落したという意味で『悪い』と捉えるかも、プレイスタイルによって大きく異なってきます。
ただ、刺さる高音を緩和することで『長時間プレイ時の聴き疲れ軽減』に貢献していることは確かです。
おすすめアンプまとめ
手軽にPS5の特色である『3Dオーディオ』を堪能しつつFPSを快適にプレイする場合、最もコストパフォーマンスに優れている製品はSound Blaster G3です。
Sound Blaster G3を用いれば『3Dオーディオの自然な音響効果』と『イコライザによる音の調整』の両方の利点を低コストで体感することが可能です。
上記を体感した上で『3Dオーディオ』にあまり満足感を得られなかった場合に、別途製品を用いて『Dolby』や『DTS』を利用してみるのが良いでしょう。
「自然な音が良い」か「自然さよりも、少しでも優位に戦う為の音を好む」かによって、音響効果の好みが分かれてきます。どちらも利点があるので、ぜひ両方試して頂きたいですね。
最後に
PS5の登場によりゲーミングアンプの勢力図も変わりそうです。
音質面では他のアンプにやや劣るSound Blaster G3ですがコスパは飛び抜けて良いです。
MixAmpやGameDACが高すぎて購入を迷っておられた方も、PS5ではSound Blaster G3を検討してみてください。
紹介したアンプのPS5設定方法を記載した記事はこちら▼
ディスカッション
コメント一覧
PS5にゲームダックを接続する場合モードは、pcでしょうか?
コメントありがとうございます。
PS5では以下の設定で動作確認しました。
・GameDACのDTSサラウンド使用する場合
PS4モードで光学端子(HDMIアダプター使用)から音声データを入力
・PS5の3Dオーディオ使用する場合
PCモードでUSB端子から音声データを入力
ありがとうございます!
お役に立てたようで何よりです。
また色々な記事を投稿しますので、ご覧いただければ幸いです。
光デジタルでの音声出力は5.1chまでだったかと思いましたが勘違い…?
バーチャルサラウンドは7.1chまで出るがあくまでバーチャルなため、HDMI出力などのリアルサラウンドには劣る圧縮音源になるはずです。
ご指摘ありがとうございます。
確かに光デジタルでは5.1chの出力でしたので記事を修正いたしました。