【EPOS H6PRO Closed レビュー】GSP600を受け継ぐ名機誕生!密閉型ゲーミングヘッドセットの最高峰です!

2021年10月12日

こんにちは、ハッサンです。

今回は名機GSP600の後継(のような位置付け)とされる「EPOS H6PRO Closed」をレビューしていきます。

GSP600と言えば個人的にも、そして世間的にも最強と名高いゲーミングヘッドセットです。そのGSP600の進化型と言われれば、気になる人も多いと思います。

音質や音楽適性、FPSや音ゲー適性、おすすめポイントなど書きましたので、是非最後までご覧ください。

EPOS/ゼンハイザー GSP500のレビュー記事はこちら▼

EPOS GSX300のレビュー記事はこちら▼

EPOS H6PRO Closedについて

EPOSは老舗音響機器メーカー「ゼンハイザー」のゲーミング製品を扱うブランドになります。これまでにもGSP300/500/600とゲーミングに特化したヘッドセットや、音響アンプであるGSXシリーズなど販売しています。

H6PRO Closedは2021年10月5日に発売された密閉型ゲーミングヘッドセットです。カラーバリエーションは「レーシング・グリーン」「ゴースト・ホワイト」「セブリング・ブラック」の3色展開になります。

開放型である「H6PRO Open」も同時発売されています。こちらも同じ3色展開になっています。

H6PROシリーズはEPOSとしては、現状最上位のゲーミングヘッドセットになります。

Point

• EPOSの最上位ゲーミングヘッドセット

• GSP600を彷彿とさせる高音質

• 音楽鑑賞を楽しめる絶妙なチューニング

• 着け心地抜群で比較的軽量

スペック

メーカーEPOS
価格23,800円
Amazon 2021年10月10日時点
ヘッドフォン構造ダイナミック、密閉型
ドライバー42mm
周波数特性20~20,000 Hz
インピーダンス28 Ω
感度117 dB SPL @1kHz 1V RMS
全高調波歪率 (THD)<0,7% @1kHz 1V RMS
ケーブル長GSA 30 PC Cable: 2 m
GSA 30 Console Cable: 1.5 m
接続端子3.5 mm x 2 / 3.5 mm x 1
(GSA 30 PC Cable/GSA 30 Console Cable)
マイク周波数特性10-10,000 Hz
マイク指向性双指向性
マイク感度-35 dBV/Pa @1kHz
重量326g(ケーブル無しの実測結果)

マイクは着脱が可能なので別途コンデンサーマイクを使用する方にはとても良い仕様だと思います。

イヤーパッドは交換可能です。GSP600のイヤーパッドは耐久性に難があったので改良されていることを祈ります。

ケーブルも着脱式になっており、断線しても新しく購入して付け替えることができます。

開封

  1. H6PRO Closed
  2. PC用ケーブル
  3. 4極 3.5mmプラグのケーブル
  4. H6PRO Cover x 2
  5. 安全ガイド
  6. クイックスタートガイド

▼H6PRO Closed本体になります。高級ゲーミングヘッドセットだけあって、質感がとても良いです。

▼マイクは下に降ろすと有効、上げると無効(ミュート)になります。

▼イヤーパッドはふかふかしています。肌に触れる部分はベロアのような素材なので肌触りが良く着け心地が良いです。

▼イヤーパッド外側はレザー素材になっています。密閉型なので音を逃さないようになっています。

▼右のイヤーパッドには音量調整ダイヤルがあります。

▼左のイヤーカップにはマイクが付いています。

▼マイクは磁石でくっついているだけなので、簡単に取り外し可能です。

▼付属のカバーをマイクの代わりに取り付けるとこんな感じです。

▼ヘッドバンドの長さ調整は一メモリずつ調整するタイプです。メモリ毎にしっかりした作りになっています。

▼ヘッドバンド内側はレザー製です。深くもなく浅くもなくといった感じです。

▼ヘッドバンド外側もレザー製です。特にロゴなどがあるわけでなく、シンプルな作りになっています。

▼左のイヤーカップにケーブルが接続できます。

▼ケーブルは奥までしっかり差し込みましょう。

使用した感想

H6PROを実際に計測するとケーブル無しで326g(マイク込み)でした。昨今のゲーミングヘッドセットと比較すると軽い部類ではありませんが、GSP600が約400gであったことを考慮するとかなり軽くなったといえます。

実際に装着してみるとGSP600にあったやや強い側圧や頭頂部への圧迫感も少なく、着け心地がかなり良いです。イヤーカップ部分は上下左右に動かせるので、顔にフィットさせやすいです。

側圧もちょうど良い感じなので、メガネを付けても痛くなりにくい感じでした。

タッチノイズは少なからずありますが、許容範囲内に収まっています。

イヤーパッドの大きさも申し分ないと思います。同じようなデザインの「EPOS H3」ではややイヤーパッドが小さかったですが、それよりも一回り程度大きなサイズになります。

遮音性も高いため、それなりに環境音を遮断してくれます。音漏れも少ないため、周りに迷惑になるほどのことはありません。全く漏れないことはありませんが、気になるほどではありませんでした。

マイク音声をGSP600と比較してみましたが、「H6PRO CLosed」の方がクリアで聞き取りやすい音声になっていました。

音質について

音質傾向としては『クリア系の微ドンシャリ』といったところでしょうか。

ただ『ドンシャリ』と表現するには上品な音表現をしています。

音傾向の基本はGSP600と非常によく似ています。しかし、GSP600と明確に異なっている点があります。

低音の出力が増している』『高域の鮮明さがより向上しているの2点です(GSP600との差については下記で別途詳しく説明しています)。

密閉型なのに音がクリアで、それでいて低音も出ていて解像度も高く音の分離も良い点が特徴です。

正直な所、ゲーミングヘッドセットの密閉型で、ここまで理想的なチューニングがされているものを私は他に知りません。

大抵のゲーミングヘッドセットは「ゲーミング特有の特徴的なチューニング」が先行したものばかりか、あるいは「ゲーミングと言いつつも高域を抑えた以外は限りなく無難なフラット系」かの2パターンです。

今回のH6PRO(密閉型)については、そういった『露骨なゲーミングチューニングでの強調で誤魔化す』タイプでも無く、かといって無難さを追求した『限りなくフラット寄り』でもありません。

確かに『ゲーミングっぽさ』は少し聴くだけではっきりとわかるのに、普通のゲーミング系とは明らかに一線を画す魅力的かつクリアで高品質な音質といえます。

GSP600のような丁寧さを残しつつも出力の強化により表現力を増した低域』『GSP600の頃の繊細さと精密さを失っていない中域』『GSP600よりもさらに鮮明さを得た高域と、おそらく多くの人が「こんな感じの音質のゲーミングヘッドセットがあれば良いなぁ……」を実現したかのような音質になっています。

H6PROをおすすめする理由

・GSP600を彷彿とさせる繊細な音表現・分離の良さ
繊細な音と低域の表現力の融合
・これ1つでも十分戦えるコスパの良さ

特に私が個人的に驚いたのは低域の表現力です。

『密閉型かつクリア系』ということで、正直ここまでクリアさと解像度を残しつつも丁寧かつ質量を持った低域を出してくれるとは思っていませんでした。

最近のゲーミングヘッドセットは全体的に品質の良いものが増えてきていると感じている反面「ちょっと無難なフラット系が多くなってきていないかなぁ」という印象がありました。

正直な所、確かにゲーミング用途を究極的に突き詰めると『高品質なフラット系ヘッドセット+音質を調整できるUSB-DAC』という終着地点に行き着いてしまいます。

そうなるともはや「ゲーミングヘッドセット」である必要すらなくなってしまいます。ぶっちゃると「音楽鑑賞用途のフラット系ヘッドホン+チャット用マイク+USB-DAC」が最強です。

しかしそれでは都合があまり良くありません

どう『都合が良くない』のかというと『金銭コスト』『チューニング』の問題が発生します。

通常の音楽鑑賞向けの高品質フラット系のヘッドホン・イヤホンはぶっちゃけ高いです。そして音楽鑑賞向けのフラット系はイコライザ等で音質を調整しない場合、音のクリアさというよりは『高解像度で高密度かつ調和がとれて濃厚な音表現』という方向性の音質になるケースが多いです。

音楽鑑賞としては全く問題無いのですが、ゲーミング用途としては『高密度かつ調和がとれて濃厚』という音質は少々悩みどころです。いや、だって音情報の調和が取れて濃厚過ぎると、足音と他の音の聴き分けが容易に出来ないじゃないですか。FPSプレイヤーが求めるのは、調和では無く分離です。真逆なんです。

ということで音の分離を求めてUSB-DACを使います。そうなると当然更なる金銭コストと、イコライザを設定するための知識or経験が必要になります。

で、上記を突破した時にさらに重大な事に気付きます。

「マイク付いてないやん……」です。ハイ、マイクも別途用意しましょう。

ということでそんな色々買ったり設定したり、面倒くさいしお金もかかり過ぎる」というところで、手っ取り早い『ゲーミングヘッドセット』の出番です。

ゲーミングヘッドセットもUSB-DACを使うことは定番と言えますが、通常の音楽鑑賞用のヘッドホンと比べると「そのまま使ってもFPS用途として使いやすい」チューニングがされていることが殆どです。

そして、今回レビューをしているH6PROは、USB-DACを使用しなくてもFPS用途としてしっかり使うことが可能なスペック(定位感・分離感・高解像度)を有しています。

しかもH6PROをおすすめする理由としては「ゲーミングとしてしっかりチューニングされているにも関わらず、音全体としての破綻がない」点です。

後記していますが、音楽鑑賞適正も高いです。私が今まで聴いてきた「ゲーミングヘッドセット」カテゴリーの中ではぶっちぎりでナンバーワンです。

もう、全部コレ(H6PRO)で良いんじゃないでしょうか? 良くないですか?

音の分離感が良い

他の項目でも散々書いていますが、強調するためにここにも書いておきます。音の分離良いです。

どれぐらい良いかと言うとGSP600ぐらいに良いです。というか中域だけを聴くとGSP600と聴き比べが困難なぐらいGSP600の分離感を忠実に引き継いでいます。

音全体の分離感が良く、さらにGSP600と比べると低域・中域・高域の音質タイプに差がある為に聴き分けがよりしやすいと感じました。

ゲーミングヘッドセットにおいて、H6PROの分離感で満足できない方が居た場合、もうゲーミングヘッドセットの枠を離れて高級な音楽鑑賞向けの多数ある高級ヘッドホンから発掘するか、多BA搭載の高級カナル型イヤホンの中から探すしかないと思います。それぐらいに良いです。

音楽鑑賞用途にも良い

ゲーミングヘッドセットというカテゴリにおいては、音楽鑑賞用途の適性はかなり高いと感じました。正直な所、「下手なミドルクラスの音楽鑑賞用ヘッドホンよりも音楽鑑賞に向いている」と感じる人もいると思います。

今まではゲーミングヘッドセットの中ではGSP600が比較的「音楽鑑賞でもそこそこ使える数少ないゲーミング用上位機種」という印象でした。

しかし今回のH6PRO(密閉側)は今まで色々聞いてきた多数のゲーミングヘッドセットの中で初めてゲーミング用のチューニングだとしっかり感じることができて、なおかつ「音楽鑑賞を楽しめるレベル」の音のバランスだと感じました。全体的な音のクリアさを保ちつつ低域もヴォーカルもしっかりと出ており、なおかつゲーミング系特有の『不自然に一定の音域だけが浮き上がっているような感覚』も感じませんでした。

確かに音楽鑑賞向けの高級ヘッドホンほどは高域が綺麗に伸びきってくれない点や、高域のハーモニー(和音、複数の音が重なって生まれる響き)の心地良さを得るには分離感がやや強いという点があります。

しかし上記の2点は

・高域が伸び切らない:ゲーミングヘッドセットの定番チューニング
・音楽鑑賞用としては分離感がやや強い:むしろゲーミング的には理想的なチューニング

です。

音楽鑑賞における上記2点の問題を解消してしまうと、そもそもゲーミングヘッドセットの枠から逸脱してしまいます。そういう意味では『完成度の高いゲーミングヘッドセットで音楽鑑賞をする』という時点で発生してしかるべき問題点です。むしろこの問題点が無い方がおかしいです。

H6PRO(密閉型)で音楽鑑賞を行う場合、イコライザ設定での注意点としては以下の2点です。

・イコライザ設定を過剰に変更させ過ぎない
・高域の調整は音が割れ始めない程度に留める

場合によってはイコライザ調整無しで使用しても良いと思います。

さすがに通常の音楽鑑賞用のクリア系のヘッドホンと聞き比べると、明らかな『音傾向の違い』に直ぐ気付くレベルではありますが、ドンシャリ系の音に抵抗が無い方であればH6PRO(密閉型)で一定時間音楽を聴き続けていると「これはこれでアリだな」と感じさせてくれる音質です。

最後に補足ですが、高域のハーモニーはやや苦手ですが、低域を中心のハーモニーについては心地よく表現してくれます。そのため、音楽鑑賞時の裏メロの心地良さの助けとなり、音楽鑑賞全般の心地よさに繋がっています。

純粋な音楽鑑賞用の高級ヘッドホンに拘りのある方までは完全には満足できない音質ですが、もともとゲーミング系のヘッドセットで音楽を聴いている方であれば、完全に『別世界』レベルの音質で音楽を楽しむことが可能です。

ゲーミングヘッドセットでありながら、音楽を『楽しめる』レベルまで到達できているのは素晴らしいです。

リズムゲーム用途にもおすすめ

ゲーミングヘッドセットにしては大変珍しくH6PRO(密閉型)はリズムゲームとの相性も良いと感じました。

音の分離が良い為、リズムゲームのノーツを叩いた時の音のメリハリがわかりやすいです。

また、分離が良いことでリズムゲームの高難易度などでわかりにくい裏メロのリズムを叩くときにも、H6PROの『分離の良さ』と『高解像度』が幸いして裏メロを見つけやすく、結果としてリズムを取りやすいです。

また、以前の機種であるGSP600に比べて低域の表現力が改善されているおかげで、リズムゲームとして音楽のリズムから得られる心地良さの感じ方が格段に良くなっています。

FPS向けのヘッドセットにしては珍しく「これならリズムゲーム用として常用しても良いのでは?」と思わせるメリハリの良いクリアな音と低域の表現力が活きています

イコライザ未調整でここまでリズムゲームを『楽しめる』ゲーミングヘッドセットは、私は他に知らないです。

FPS用途について

H6PROをPS5のコントローラーに装着してプレイしてみました。

音質の感想を端的に言うと耳から得られる精密な情報をフルに活用でき、さらにゲーム体験としての楽しさも味わえるというものでした。

音のクリアさ+解像度の良さ+分離の良さ+低域の表現力の良さのお陰で、周囲の音を聴きとる際の阻害にもならず精密な索敵が可能です。

また、ゲーミング系のヘッドセットの場合に阻害されがちな『ゲーム体験としての自然な音』についても維持しています。足音や銃声などの方向・距離の定位も掴みやすく、しかもゲームとしての音のバランスも損ねていない」という点は素晴らしいと思います。

音の過剰な強調なども無い為、相手の距離などで変わる音の微妙なニュアンスの表現も優秀です。

耳に刺さるような高域の音については、ゲーミングのチューニングで良くあるように高域の最大帯域が制御されているために発生しません。こういったところはしっかりとゲーミングヘッドセットだと改めて感じました。

たまにゲーミング系のヘッドセットやイヤホンなどで「ゲームとしての音のバランスはおかしくなるけど、それでも『勝つためのヘッドセット』は特殊なチューニングじゃないと仕方が無いんだ!」という感じの音質のものもあります。

でも、H6PRO(密閉型)を使えばそういった問題はありません。

せっかく『ゲーム』なのだから、ゲームとしての音表現も楽しみつつもしっかり勝つ!」という、欲張りな要望に応えてくれるのがH6PRO(密閉型)です。

3Dオーディオとの相性も大変良いです。3Dオーディオによる空間表現の恩恵をフルに受ける事ができます

H6PRO(密閉型)はクリアな音質だけでは無く、しっかりとした低域と鮮明な高域の音表現も可能なことから、3Dオーディオの音響効果で生まれる定位の細かな表現にも優れています

音に厚みが生まれる事で、広範囲の距離での方向がより掴みやすくなり、相手の足音の限界距離ギリギリであっても聴きとりやすくなります

それでいて、3Dオーディオ効果使用時でもゲーム体験としての音質の違和感もありません。

別途USB-DACを使用できると音質面ではなお良いですが、コントローラー直挿しでの使用でもクリアさと定位の良さを実感できます。

そういった意味ではUSB-DAC無しのH6PRO単体でもそれなりにFPSをプレイ可能な為、結果的にコストパフォーマンスが高くなるかもしれません。

MixAmpを使用した場合については、純粋な音質向上の恩恵から、より分離感の良いクリアなサウンドでプレイすることが可能です。

H6PRO(密閉型)でDolbyを使用した場合には、音響効果特有の多少のお風呂場感があります。

お風呂場感については、フラット系のヘッドセットでDolbyの音響効果を使用すると発生しやすい印象です。今回のH6PRO(密閉型)は一見ドンシャリ系のクリア音質ですが、各音域自体は全て極端な強弱は無くフラット系に近しく、また低域の表現も一定以上強い為にDolbyの音響効果を受けやすい音質に分類されます。

上記のお風呂場感はもはや「Dolbyあるある」とも言うべきものなので、使用するかは好みで決めましょう。

Mixamp効果の高解像度とDolby効果での定位表現はどちらも魅力的なため、可能であればイコライザで微調整をして有効に活用したいところですね。

H6PROをAPEXで使用した印象は、高解像度と分離の良さとクリアな音質から、広範囲の屋外戦・限られた空間での戦闘のどちらにも安定して戦えると感じました。

GSP600との比較

私の感想としては「H6PROはGSP600の利点をそのままに、さらに欲しかった要素を追加した、純粋な改良機種」という印象をもちました。

私にとっては、GSP600は『高解像度&音の分離が良くて音の聞き逃しもしにくくFPSに良い』『全体的に丁寧な音の鳴らし方』という『お行儀の良い優等生』という印象でした。

FPSという用途としては十分に性能を発揮してくれて、音楽鑑賞も上手く使えばそつなくこなします。そんな感じの名機なのですが、あえて悪く言うと「ややお行儀が良過ぎる無難な音」と感じていたのも事実です。

そんなGSP600の良さをそのまま残しつつ、内心抱えていた不満点を解消した機種こそが『H6PRO(密閉型)』です。

丁寧な音の鳴らし方、分離感、クリアな空気感は間違いなくGSP600の時に感じたものと同じです。

そこにGSP600のウィークポイントであった『低域の出力不足』をH6PROはクリアしています。密閉型でクリアさを残しつつも十分に存在感を感じさせてくれる低域の表現を実現しています。更に高域についても、GSP600よりもクリアさが追加されています。

「密閉型で低域の出力が強くなれば、その分他の音は聴きとりにくくなり、GSP600の頃のような「音を聞き逃さないような音質」から逸脱してしまうのでは?」という懸念はありました。

しかし、実際にH6PRO(密閉型)と使ってみるとわかるのですが、低域の音質と中域・高域それぞれの音が互いの認識を阻害するような事はありません

音全体として聴いた時に違和感を感じない程度の絶妙かつ特徴のあるバランス(低域:GSP600よりも力強く厚みのました音、中域:高解像度を活かした正確な分離感のある音、高域:GSP600よりより鮮明さの増した音)で、それぞれの音が分離して埋もれずに聴きとることが可能です。

「GSP600は好きだけど、可能ならもうちょっと派手さが欲しい」「GSP600で低域がもっと出れば最高なのに……」と感じた事のある方であれば、H6PROは即買いして問題無いと思います。

EPOS H3との比較

同社のヘッドセットでH3がありますが、H3と今回のH6PROの音質は全く別物です。

より正確に言うと「同社で多数ある製品の中でH3の音質が特殊」といえます。

H3もゲーミングヘッドセットではありますが、音質としては「ゲーミングといってもFPS用っぽくない」音質です。そのため、H3は一般的な音楽鑑賞用のヘッドホンに近いような音質になっています。

H6PROはゲーミングヘッドセットのカテゴリーで見ると「ゲーミングっぽさ」が少ない分類ですが、「H3と比べるとH6PROも十分にゲーミングっぽい音傾向」といえます。

こんな人におすすめ!

もう散々書いた気もしますが、改めてH6PROをおすすめできる人のタイプをまとめました。

・「GSP600が好き。GSP600に低音が追加されたらもっと良いのに……」と思っていた人
・「足音はもちろん聴きたいけど、ゲームとしての音を破綻させたくない!」という人
・「解像度・分離感がある方が良い!」という人
・もうこれでFPSもリズムゲームも音楽鑑賞も済ませたい人
・ガンガンの重低音よりもクリアな音質を重視する人
・強調よりも自然な定位表現を重視する人

上記をまとめると音から得られるゲーム体験を破綻させずにFPSで勝ちたい人向け」と言って良いと思います。

こんな人にはおすすめしない

かなり無理やり感のある内容になりますが、一応「お勧めしないタイプの人」を書いておきます。

・低域をガンガンに聴かせたい人

上記に当てはまりそうな人にはH6PROは向かないかもしれません。

ここまでの内容でも何度か話題に挙げたように「低域が大迫力でガンガン響く」というタイプではありません。GSP600と比べると明らかに「重低音出てる!」と感じる完成度なのですが、ゲーミングヘッドセット全体で見ると迫力と言うよりも「丁寧でしっかりと輪郭を残した重低音」という印象です。

上記の点に当てはまらない方であれば、ゲーミングヘッドセットとしてH6PROは最適解になりえます。

最後に

H6PROは予想以上に完成度が高いゲーミングヘッドセットでした。H6PROでもっとも衝撃的だったのが「GSP600の良い点をそのまま引き継いで低域表現を豊かにしてきた」点です。

しかもこの低域の表現力』が絶妙なバランスな為、FPS以外のリズムゲームや音楽鑑賞で用いても『楽しめる』域に到達している点は驚異的です!

おそらく低域の出力がこれ以上でもこれ以下であったとしても、何らかの用途に対しての適正が悪くなっていたと思います。もしこの低域のバランスを計画的に計算していたとしたら素晴らしいとしか言えません!

そんな、多くの人が思った「こんな製品があったら良いな」を体現したかのようなH6PRO。是非実際にFPSをはじめとした色々な用途に使ってみてはいかがでしょうか。