液晶タブレットのおすすめ人気ランキング8選
こんにちは、佐崎司です( ´∀`)
本日は初心者の方向けに『液晶タブレット』について、最低限必要な知識をお伝えします。
また、お絵描きをする場合においておすすめの液タブの選び方と、おすすめ商品についても紹介していきます。
特に初めて液晶タブレットを購入する方は、今回の内容を読んで自分に合った液タブを見つけましょう!
XP-Penのおすすめ製品はこちら▼
XP-Pen StarG640Sの記事はこちら▼
目次
液晶タブレットについて
まず最初に理解すべきことは、『液晶タブレットは別途パソコンが無いと利用できない』ということです。
ごく一部の機種はスマートフォンとの接続にも対応していますが、それはあくまで例外です。
また、パソコンと一体型の液タブもわずかに存在しますが、最低でも数十万の出費を前提としているために気軽におすすめはできません。
次に理解するべき事は「自分が何故液タブを買うのか(買おうとしているのか)」です。
ここを見ている方の殆どがお絵描き用途だとは思いますが、念のため再確認しましょう。
パッと考えられる用途を以下の3点。
- 書類作成、メモなど
- 3Dモデリング
- お絵描き
書類作成やメモについては、液タブよりはペンタブ(板タブ)の方が個人的にはおすすめです。
理由としてはペンタブの方が『低コスト』『軽量』『省スペース』な為です。
流石に書類の作成やメモでの添削をするために、わざわざ「別途接続をして電源まで確保をする必要があるデバイスを利用する」というのは少々ナンセンスな気はします。
勿論、コストを気にせず、常にパソコンのモニターとは別途で常時接続状態でスタンバイできる環境があれば、便利ですけどね。
3Dモデリングについては意外と感じるかもしれませんが、液タブを利用することのメリットは非常に大きいです。
筆圧を使って絵を描くようにモデリングが可能なので、普通に絵を描く人と同じ感覚で液タブを選ぶのもアリです。
ただ、3Dのモデリングで利用する場合は、絵を描く人の場合よりも画面上に表示させたい情報が多いので、可能であれば大画面・高解像度をおすすめします。
お絵描き用途で利用する場合は、利用者の使い方・絵を描く時の癖などによって多種多様に変わってきます。以下で詳しく説明をするので参考にして頂ければ幸いです。
液晶タブレットのメリットを理解する
重要な要素です。「絵を描くには液タブ!」という情報だけが先行して「絵を描きたいから液タブを買わないと……」と思っている人はいませんか?
しかし、一昔前は液タブよりも板タブ(ペンタブ)で絵を描いている人の方が断然に多かったのです。
そういった事実も理解しつつ、液タブの利点も知った上で購入しましょう。
主な利点は下記の5点です。
- 画面に直接ペンを当てて、直感的に描ける
- 紙のような描き心地で描ける
- サイドキーを活用して、作業効率を上げることが出来る
- 手でも直接触って操作できる(一部の高級機種のみ)
- Android スマートフォンに接続して利用できる(一部機種のみ)
液タブは、機種によっては利用するペン先を特殊なものに変更することで、描き味を紙のように変更することができます。
ただ、最近はペン先を変更せずとも液タブの表面が加工されていたり、サラサラめのフィルムが貼っていることで、紙のような書き味を実現しているものがあります。
もし、紙のような描き味を求めている場合はこの点も気にしていきましょう。
機種によって液タブの横にサイドキーが付いていますが、これについては好みが分かれます。初めて液タブを利用する方は、「購入を検討した液タブのサイドキーの数」と「普段利用しているキーボード操作の数」を目安に、必要かどうか検討しましょう。
今までにパソコンでも絵を描く機会が少なかった方は「サイドキーはあったら便利」ということだけ理解しておきましょう。
最悪、サイドキーが無い液タブを利用する場合は、別途キーボードを利用したり、Bluetooth接続のデバイスで代用は可能です、
手で直接画面を触って操作ができる液タブも一部の高級な機種には存在します。ただ、値段が非常に高額になってくる点と、「絵を描くときには手での操作が誤動作の原因となって逆に邪魔になる」と感じる方も多いです。
そのため、手での操作に対応した機種を無理に買う必要は無いことは理解しておきましょう。
また、ごく一部の機種はAndroidスマートフォンと接続しても利用が可能なものが存在します。
自分の持っている機種が対応している場合は、プラス要素として検討しても良いでしょう。
正しい液タブの選び方
これまでの内容を踏まえて、液タブを選ぶ場合の方法をお伝えします。
主な判断基準は6点。
- 価格
- 画面サイズ
- 描き味(筆圧に対しての反応)
- ポインター精度(ペンの先が画面のポインタとどれだけズレが無いか)
- 色域(色がちゃんと出るか)
- 視差(液タブを少し横から見た場合など)
一見判断基準が多くて迷います。
ただ、その点はご安心を。
大体は『価格』と『サイズ』に連動されておのずと選択肢が狭まります。
逆に言えば、いろいろ検討した上でも、最終的に「狭まった後の最後の数機種からの選択」で悩む人が多いです。
今回は、そういった人への参考にもなります。
あと、画面へのタッチ操作機能は基本的に『無くて普通』と考えていきましょう。
以下におすすめの液晶タブレットを列挙していきます。
どんな方におすすめかも完結に記述しているのでご参考にどうぞ!
Wacom Cintiq 16
メーカー | ワコム |
価格 | 66,420円 (Amazon 2020年7月4日時点) |
画面サイズ | 15.6型 |
視差の少なさ | △ |
最大解像度 | フルHD(1920 x 1080) |
タッチ機能 | – |
筆圧段階 | 8192 |
傾き検知 | ±60 |
応答速度 | 25ms |
色域 | NTSC カバー率(CIE1931) 72%(標準値) sRGBカバー率(CIE1931) 96%(標準値) |
ショートカットキー | 無し |
迷ったらコレ!
- 描き味には妥協したくない
- それなりの画面サイズは欲しい
- 最安機種よりは良いものが欲しい
液タブといえばWacom(ワコム)が有名ですが、その中でも最もコストパフォーマンスが良いといわれているものです。
近年は他社製品の安価な液タブが出回っている中でも、人気が衰えていない名機種になります。
性能やサイズ辺りのコストパフォーマンスも非常に良いです。
また、Wacomの上位機種でも利用されている『Pro Pen 2』と呼ばれる最新のペンを利用しているため、倍以上の値段がする他のWacom機種と同等の素晴らしい書き味を体験できます。
他の海外メーカー製品よりやや価格が高いわりにサイドキーがありませんが、性能面で価格差に見合った満足はできます。
Wacom Cintiq 22
メーカー | ワコム |
価格 | 106,200円 (Amazon 2020年7月5日時点) |
画面サイズ | 21.5型 |
視差の少なさ | △ |
最大解像度 | フルHD(1920 x 1080) |
タッチ機能 | – |
筆圧段階 | 8192 |
傾き検知 | ±60 |
応答速度 | 22ms |
色域 | NTSC カバー率(CIE1931) 72%(標準値) sRGBカバー率(CIE1931) 96%(標準値) |
ショートカットキー | 無し |
こんな人におすすめ!
- 描き味には妥協したくない
- 大画面が良い
- 最安機種よりは良いものが欲しい
基本は『Cintiq 16をそのまま画面だけ大きくしたもの』と考えればOKです。
この機種も21.5型としては低価格かつ高性能な機種になっています。
16か22のどちらにするかは、価格とサイズで判断しましょう。
Wacom Cintiq Pro 16 / 24 ペンモデル
製品名 | Wacom Cintiq Pro 16 | Wacom Cintiq Pro 24 ペンモデル |
メーカー | ワコム | ワコム |
価格 | 165,273円 (Amazon 2020年7月5日時点) | 227,255円 (Amazon 2020年7月5日時点) |
画面サイズ | 15.6型 | 23.6型 |
視差の少なさ | ○ | ○ |
最大解像度 | 3840 x 2160 (4K) | 3840 x 2160 (4K) |
タッチ機能 | ○ | - (別途対応モデルあり) |
筆圧段階 | 8192 | 8192 |
傾き検知 | ±60 | ±60 |
応答速度 | 25ms | 14ms |
色域 | CIE1976 Adobe RGB カバー率90% CIE1976 Adobe RGB 面積比 94% CIE1931 Adobe RGB カバー率 85% CIE1931 Adobe RGB 面積比:94% | Adobe RGBカバー率 99% |
ショートカットキー | 無し | 無し |
お金を多少使ってでも高性能なものが欲しい人はコレ!
- 描き味には妥協したくない
- 大画面が良い
- 価格は気にしない
Wacomの上位機種になります。少々大げさな表現をすると、この製品以上に高性能な液タブは存在しません。
「とりあえずお金は気にせず高性能なものを買いたい」という方はこれを選びましょう。
Pro 16はタッチ機能対応、 24はタッチ対応モデルが別途存在したり、更に大きな32型もあります。
欠点は『価格が高いこと』、これに尽きます(゚ω゚)
XP-PEN Artist 24 Pro
メーカー | XP-Pen |
価格 | 99,800円 (Amazon 2020年7月5日時点) |
画面サイズ | 23.8型 |
視差の少なさ | △ |
最大解像度 | 2560 x 1440 |
タッチ機能 | – |
筆圧段階 | 8192 |
傾き検知 | ±60 |
応答速度 | 14ms |
色域 | 90% Adobe® RGB |
ショートカットキー | 20+リングホイール2 |
こんな人におすすめ!
- 大画面かつ高解像度が良い
- 描き味も妥協したくない
- 価格は安い方が良い
- サイドボタン+リング配備
XP-PEN社の製品になります。
恐らく、多くの方が理想とする「大きい・高性能・安い」という無茶な理想論を、現状唯一叶える製品になります。
23.8型という大画面にも関わらず、Wacom製品から比較するとかなり安いものになっています。
更にWacom以外の製品では大画面でもフルHDの機種ばかりの中、この機種は『2560 x 1440』に対応しています。
ペン性能についても、このメーカーの最近の機種では評判が良いです。
描き始めの時のペンの沈みも殆ど無いので、安くて大画面を希望の方にはおすすめです!
唯一他機種と比べて難点を書くとすれば、「XP-Penの機種特有のON加重(描画が有効になる筆圧)の高さ」です。Wacom系のフェザータッチに慣れ過ぎてしまった方にとっては慣れるまでは少し大変かもしれません。
筆圧が気になって、なおかつ高解像度に極端に拘りが無い(多少ディスプレイ表示にドット感があっても気にならない)場合は、下記の『Kamvas 22』をお勧めします。
XP-PEN Artist 15.6 Pro
メーカー | XP-Pen |
価格 | 44,828円 (Amazon 2020年7月5日時点) |
画面サイズ | 15.6型 |
視差の少なさ | ○ |
最大解像度 | フルHD(1920 x 1080) |
タッチ機能 | – |
筆圧段階 | 8192 |
傾き検知 | ±60 |
応答速度 | – |
色域 | 88%NTSC(120%sRGB) |
ショートカットキー | 8+リングホイール1 |
こんな人におすすめ!
- 価格は安い方が良い
- 描き味も妥協したくない
- 人気機種が良い
海外機種の選択肢が多い15.6型の中でも、この機種はコストパフォーマンスと性能面で人気の製品です。
視差も少なく、価格の割に色域も高く、サイドキーも付いていて描き味も悪くない。
全体的に高水準にまとまった製品です。
元は「Artist 15.6」という機種が低価格で人気製品でしたが、今は「Artist 15.6 Pro」との値段差があまり無く、それでいて「Artist 15.6 Pro」の方が断然高性能になっています。
唯一の懸念があるとすれば、つい最近に同社から15.6型の新製品『Innovator 16』が発売した点です。
ただ、新製品については価格も高めになっているため、今でもArtist 15.6 Proはおすすめと言えます。
Huion Kamvas 13
メーカー | Huion |
価格 | 29,999円 (Amazon 2020年7月5日時点) |
画面サイズ | 15.6型 |
視差の少なさ | ○ |
最大解像度 | フルHD(1920 x 1080) |
タッチ機能 | – |
筆圧段階 | 8192 |
傾き検知 | ±60 |
応答速度 | 25ms |
色域 | Adobe RGB92% (120%sRGB) |
ショートカットキー | 8 |
こんな人におすすめ!
- 価格は安い方が良い
- 描き味や色域、視差も妥協したくない
- スマホに挿して使いたい(対応機種のみ)
海外製品が多い13型の中でも、性能が飛びぬけているものです。
Huionというメーカーのこの製品は、一見価格はそこそこと思えてしまいますが、ペン性能・視差・色域・13型特有の携帯性・サイドキーも完備、と全体のクオリティが高く、性能当たりのコストパフォーマンスも非常に高いです。
これも良く勘違いされますが、『Kamvas 13』です。『Kamvas Pro 13』の方が遥か昔の過去機種なので、ペンの世代も古いです。
『proって付いてる製品の方が性能良いはず』と思って間違えないようにしましょう。
注意点は、Androidスマートフォンとの接続にも対応していますが、対応機種が限られていることです。
詳しくはこちらの記事に書いていますのでご覧ください▼
Huion Kamvas 22
- 安い価格にも拘らず高性能
- ペンも最新のPW517
- Kamvas13同様にスマホ接続での利用にも対応
同様の解像度(1920*1080)で量子ドット採用の上位機種『Kamvas22 Plus』がありますが、「ペン性能が同じであること」と「Kamvas22 Plusは色味で(人によってやや黄ばみを感じるらしいく)評価が分かれる」という理由で、コスパと無難さを優先して『Kamvas22』の方をお勧めしています。
正直、この『Kamvas22』で画質が気になった際に一番のポイントとなるのは「21.5inchでフルHDであるが故の表示のドット感」です。
なので、この機種よりも上位の物を選択する際には「より高い解像度のもの」にすることが無難です。
最後に
とにかく迷ったら「Wacom Cintiq 16」をおすすめします。
コストパフォーマンス的には「Kamvas13」が飛び抜けているので、入門用に購入するのもありだと思います。
それでは楽しいお絵描きライフを〜。
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