DUNU DK3001BD レビュー|分離と遠距離索敵で読むFPS向けイヤホン

こんにちは、ハッサンです。

今回はDUNUのトライブリッド構成イヤホン『DK3001BD』をレビューしていきます。

価格帯としては気軽に買えるイヤホンではありませんが、ドライバー構成や付属品を見ると、かなり本気度の高いモデルです。

動画では音の可視化ツールを見ながら、FPS向けの評価を中心に解説しています。この記事では、音楽用途での印象や帯域ごとの評価もあわせて補足します。

今回のイヤホンはこちら。

付属品(パッケージ内容)

カテゴリ内容物
イヤホンケース専用の収納ポーチ
イヤーピースS&S(Stage & Studio)チップやCandyチップなど
ケーブル高純度4芯単結晶銅ケーブル
プラグ3.5mm / 4.4mmを付け替えられるQ-Lock Miniシステム

付属品はかなり充実しています。価格帯を考えると当然と言えば当然ですが、イヤーピースや交換式プラグまで含めて、最初から色々試せる構成です。

製品スペック

項目仕様
価格72,709円 (Amazon 7月7日時点)
ドライバー構成1DD + 4BA + 4 Micro Planar(合計9ドライバー)
インピーダンス26Ω
感度108dB/mW(124dB/Vrms)
再生周波数帯域5Hz 〜 40kHz
コネクタ0.78mm 2Pin

駆動のしやすさ

インピーダンスが26Ωで感度も108dB/mWと、音が出やすいスペックになっています。

パソコンに直接挿したり、安い変換アダプターを使ったりしても十分な大きさの音が出る仕様です。

付属の4.4mmプラグを使って専用のアンプにつなぐと、さらに余裕のある良い音で楽しめます。

ビルドクオリティと装着感

アルミ合金を削り出したような金属筐体で、表面の仕上げもかなりきれいです。見た目は重厚ですが、片耳約8g台で、見た目ほど重く感じにくい。

筐体はやや大きく厚みもあるため、耳の小さい人はイヤーピース選びの影響を受けやすいと思います。

うまくフィットすれば安定感は高く、FPS中のマウス操作でもズレにくいです。

逆に、耳に合わない場合は本体の厚みが気になりやすいので、装着感は万人向けとまでは言いにくいと感じます。

イヤホン属性プロファイル


帯域バランス

聴感上の聞こえ方:やや高音寄り・やや寒色寄り

高域が前に出やすく、低域は控えめな水準にあります。色味はやや寒色寄りで、測定上の色味は上側へ傾くタイプですね。低域には細かい出だしの丸みと残り方があり、数値上の軽さほど空洞には感じにくい一方、低音の量感で押すイヤホンではありません。

形状:明るめのU字〜高域主体のドンシャリ基調

音の形としては、ニュートラルというより明るめのU字〜高域主体のドンシャリ基調です。低域も重低音側の沈み込みはありますが、中低域の厚みは控えめです。全体としては、低域を膨らませず、高域の描き込みと抜けで見通しを作るバランスと考えると分かりやすいです。


音の硬さ

  • 低域: 63Hz〜500Hz帯で広帯域にわたって初動の溜めが確認でき、低域〜中低域の打感はソフトで丸み寄り。角が立つというより、やや厚みを持って鳴る傾向があります
  • 中域: 1kHz前後は波形が安定していてボヤけにくい一方、200〜400Hz付近の初動の溜めが中低域の入りを全体的に柔らかくしています。完全なハードさは出にくい帯域です
  • 高域: 5kHz帯でエネルギーの揺れが強く確認でき、輪郭はシャープにカチッと止まるというより、ザラつきを帯びた質感になりやすい。寒色タイトな印象はあるが、エッジが際立って硬いタイプではありません

音の立ち上がり

  • 低域: 63Hz・125Hz帯で初動の溜めが代表的特徴として確認でき、低域の出だしはマイルドで一歩引いた感じ。爆発音や重低音の冒頭が丸く来ます
  • 中域: 200〜400Hz付近でも初動の溜めが広帯域に確認でき、中低域の入りは全体的にマイルド寄り。一方、1kHz〜1.6kHz付近は安定性が高く、声帯域前後はしっかり立ち上がりやすい
  • 高域: 全体的な初動の完成度はやや速め方向で、上側は比較的すっと鳴り出しやすい。ただし、5kHz付近のエネルギーの揺れが定着を少し乱すことがあります

実体感の強さ

音像はやや繊細寄りです。芯の持続時間は比較的短く引き締まりやすく、低域の重みの土台もかなり控えめな水準にあります。ただし芯の密度自体はある程度保たれており、「薄い」というより「軽くてタイトな実体感」という印象に近い。

FPSでは音像がコンパクトにまとまりやすく、重さよりも軽さと見通しを感じやすいタイプです。音楽では打撃音や低音の腹への押し感は控えめで、繊細な質感の表現に向きやすい一方、迫力重視のリスニングには物足りなく感じる場面もあると思います。なお、低域の残り方と丸みによる下支え感が測定上の軽さを補完しているため、数値が示す以上には空洞感が出にくい面もあります。


音の抜け

  • 低域: 63〜250Hz帯で残留エネルギーが比較的多く、重低音や爆発音の後に下側が少し残りやすい。引き際はゆっくりで、低域の空間は閉じにくい
  • 中域: 1kHz〜1.6kHz付近でも引きがやや遅め。中域の空間が完全には空きにくく、音が若干詰まり気味に感じる場面があります
  • 高域: 余韻の消えが最速水準で、背景がかなり速く空きやすい。空間のクリスプさ・潔さは際立っており、高域の見通しはかなり良好。この帯域差が「低域は残るが上は抜ける」という非対称な開放感を生み出しています

音場

音場はやや広めです。FR由来の遠近感の見えやすさが比較的高く、余韻の引きがかなり速くて背景が空きやすい点が空間の開放感を後押しします。10kHz以上の空気感がかなり強く、外周が一段広がるような感覚を補強しやすい。前後差の手がかりも比較的見えやすく、平面的ではなく奥行きのある空間感が感じられると思います。ただし中低域に残留感があるため、「広い」というより「上側は開放的で、下側はやや濃い」という非対称な音場になりやすいかもしれません。


声の聞き取りやすさ

声の聞こえ方はやや調和寄りです。声の中心帯域(600〜2000Hz)が控えめな水準にあり、芯の減衰の一貫性もやや弱め。中低域に厚みがあって声に肉付き感を与えるため、声が際立って前に出るというより、音場に自然になじむ聞こえ方になりやすいです。子音や輪郭の帯域(2〜5kHz)も普通以下の水準のため、輪郭もそれほど強くは立ちません。音楽では声がサラウンド的に包まれる聴き心地に向きやすく、声が際立ってほしい場面には向きにくい傾向があります。


耳への刺激

  • 刺さり: 刺激の中心帯域の量感は普通以下。高域は強いものの、耳に一直線で刺さるタイプとは少し違う
  • サ行・歯擦音: 高域の量感はかなり高く、5kHz帯の揺れも強いため、サ行は滑らかというよりザラついたニュアンスになりやすい
  • 押し出しの強さ: ピーク直後のエネルギー集中は控えめで、1音1音が前に飛んでくる感じは穏やか。高域量のわりに、押し出しは強すぎない
  • 高域の荒れ・ザラつき: 5kHz付近と10kHz付近で質感の粗さが出やすく、ここが長時間使用時の疲れにつながりやすい
  • 長時間使用: 刺さりそのものより、高域のザラつきや乾いた質感がじわじわ気になる可能性あり。高音に敏感な人は、暖色寄りのDACやイヤーピースで少し丸めると扱いやすいです。

帯域評価

低域

タイプ:軽め・沈み込み寄り

全体的に低域量感は控えめな水準ですが、重低音側がやや前に出やすく、沈み込み方向のキャラクターを持ちます。ミッドベースの厚みで押すというより、下の深いところだけがすっと沈む低域ですね。出だしには丸みがあり、下側に少し温度感が残るため、ただ軽いだけの低音にはなりにくいと思います。

収束は比較的早めで、量が少ないぶん引きはタイト寄り。爆発音や重低音が長く尾を引くタイプではなく、下側の沈み込みが一瞬添えられてスッと消えるような挙動に近いです。FPSでは低域マスキングは限定的ですが、中低域の丸みが音像の輪郭をわずかに太くする可能性があります。音楽では「量感より深さ」方向の低域で、ロックやEDMのようにミッドベースの厚みや押し出しが欲しい曲では物足りなさが出やすいと思います。


中域

タイプ:自然型

中低域と中域中心帯域の量感がほぼ拮抗しており、温かみ型でも芯重視型でも極端に振れない自然な立ち位置です。1kHz〜1.6kHz付近は波形の安定性が比較的高く、骨格が崩れにくい。ただし中域中心帯域の量感はかなり控えめで、声や楽器の芯が積極的に前へ出るキャラクターではありません。

女性ボーカルやピアノのように、上側の抜けや細かい響きを活かす音はかなり見通しよく聴きやすいです。一方で、男性ボーカルや厚みのあるギターのように中低域の肉付きが欲しい音は、少し細く感じる場面があります。FPSでは声帯域の輪郭が強く主張するより、背景に自然に溶け込む聞こえ方。音楽では艶を濃く乗せるタイプではなく、着色の少ないドライ寄りの印象です。


高域

タイプ:描き込み型・やや鮮明寄り

2〜5kHzの輪郭帯域より、5〜10kHzの描き込み帯域が前に出やすく、輪郭のエッジを強調するというより、細部の情報が乗りやすい描き込み寄りの高域です。高域全体の量感はかなり高い水準で、10kHz以上の空気感も前に出やすい。余韻がかなり速く引くため、背景の空きも分かりやすいですね。

ただし、滑らかで煌びやかな高域というより、少し粒が荒く乾いた開放感です。5kHz帯に揺れが強く確認でき、輪郭がシャープにキリッと立つより、ザラついた質感を帯びやすい。10kHz付近にも粗さが出やすく、長時間リスニングでは疲れとして蓄積する可能性があります。FPSでは空間の開放感と見通しの良さはありますが、高域の粗さが音の材質感や距離感の精度をわずかに乱す場面もあると思います。


音質まとめ

低域は量感が控えめな沈み込み型で、中域は着色の少ない自然型、高域は描き込み型の明るさが前に出やすい組み合わせです。下側は軽く、上側が開放的に広がるキャラクターですね。実体感はやや繊細寄りで、重みより軽さを感じやすい一方、低域の丸みと下支え感が適度な温度を添えているため、冷たく空虚な音にはなりにくいと思います。

相性としては、女性ボーカル、ピアノ、ジャズ、アコースティックの細かい響きなど、高域の抜けや見通しを活かせる音源に向きやすいです。反対に、ロックやEDMのように中低域の厚み、低域の押し出し、腹に来る迫力を求める曲では物足りなさが出やすい。音場のやや広い傾向と高域の速い引きが相まって、空間の見通しは良好ですが、5kHz帯のザラつきが長時間使用の快適性に影響する点は留意が必要です。


FPSでの聞こえ方

FPS総合評価

項目評価
足音の存在感★★★☆☆
分離・音種判別★★★★★
定位感・方向感★★★★☆
遠距離索敵★★★★★
距離感・奥行き★★★★☆

DK3001BDで一番特徴的なのは、足音の太さではなく、分離と遠距離の微音です。

低域が強く前に出るイヤホンではないので、近距離の足音に厚みや圧を足してくれるタイプではありません。小さめの音量で使うと、足音の存在感は少し軽く感じる可能性があります。

一方で、低域が足音帯域を覆いにくいです。銃声や爆発音のあとに、背景の中へ残っている細かい足音が見えやすくなります。

高域の見通しも良く、音の外周や細かい輪郭が出やすいです。足音、銃声、環境音、スキル音が重なったときも、同じ塊になりにくいですね。

なので、分離・音種判別はかなり強いです。遠距離の小さい音も拾いやすく、距離索敵も高めに評価できます。

ただし、これは「誰でも分かりやすい」という意味ではありません。

DK3001BDは、イヤホン側が足音を太くして助けるタイプではなく、音量をある程度確保して、細かい音を自分で拾いにいくタイプです。


足音の存在感:太さではなく、細かい輪郭で見せるタイプ

DK3001BDの足音は、低域の厚みで強く押し出すタイプではありません

足音が鳴ったときに、下から重く支えるというより、比較的軽くコンパクトに出ます。近距離の足音に重みや圧を求める人には、少し物足りなく感じるかもしれません。

ただ、足音が見えないわけではありません。

DK3001BDは、音の芯を太く残すのではなく、上側の細かい成分をかなり見せてきます。

  • 足音の輪郭
  • 空気の変化
  • 背景の中に出てくる細かい動き
  • 遠くで鳴った小さい接触音

こういった情報を拾いやすいです。

低域は控えめですが、完全にスカスカというわけではありません。下側には少し丸みや残り方があります。ただし、足音の存在感を強く支えるほどの低音ではないですね。

DK3001BDは、足音を太くして分かりやすくするイヤホンではありません。細かい輪郭や背景の抜けで、足音の存在を拾うイヤホンです。


分離・音種判別:見通しと帯域差で分けるタイプ

分離項目説明評価
空間音像が小さくまとまるか★★★★☆
時間前の音が早く消えるか★★★★☆
帯域足音・銃声・環境音が帯域で分かれるか★★★★★
重なった後も中心線が残るか★★★☆☆
音量階層大きい音の裏の小さい音が分かるか★★★★★

DK3001BDの分離は、総合ではかなり強いです。

ただし、全部の分離が同じように強いわけではありません。特に、芯の分離だけを見ると普通くらいです。

DK3001BDは、足音の芯を太く残して、複数の足音を中心線で切り分けるタイプではありません。

強いのは、帯域差、高域の描写、背景の抜け、音量階層の見え方です。

つまり、芯で分けるイヤホンではなく、見通しと帯域差で分けるイヤホンですね。

足音、銃声、環境音、スキル音が重なったときに、それぞれが同じ塊になりにくいです。

「これは足音っぽい」

「これは高い環境音」

「これは銃声の残り」

このように、音の種類を切り分けやすい方向です。


空間の分離:余白はあるが、点で固定するタイプではない

空間分離は良好です。

DK3001BDは、音場に余白が出やすいタイプです。高域の抜けや空気感があり、音が内側に詰まりにくくなっています。

音の中心も大きく膨らみにくく、比較的コンパクトにまとまりやすいです。低域が強く広がるタイプではないので、複数の音が空間の中でぶつかりにくいですね。

ただし、音像が一点にビシッと固まるタイプではありません。

高域の広がりと空気感があるぶん、音の外周は少し広く見えます。細い点として切るというより、広めの空間の中で音を分けて読むタイプです。

そのため、空間分離は星4くらい。

音像はコンパクトで余白もありますが、ピンポイント定位に全振りしたイヤホンとは方向性が違います。


時間の分離:上は速く抜け、下は少し残る

時間の分離も良好です。

DK3001BDは、高域の引きがかなり速いです。上側の音がスッと抜けやすく、背景が空きやすい傾向があります。

そのため、銃声や環境音のあとに、細かい足音や小さい音が見えやすい場面があります。

一方で、低域〜中域には少し残り方があります。

下側まで全部が一瞬で消えるタイプではありません。ここがDK3001BDの面白いところです。

上は速く抜ける。

下は少し残る。

この非対称な消え方によって、上側の見通しはかなり良い一方で、低域側には少し厚みや丸みが残ります。

FPSでは、遠くの小さい音を拾いやすい方向に働きます。ただし、近距離で音が連続したときに、下側の成分が少し残って背景が濃く感じる場面はあります。

全帯域が完全にスパッと消えるイヤホンではありません。それでも、上側の抜けと背景の空き方はかなり良いです。


音の芯の分離:中心線で追うタイプではない

DK3001BDは、総合分離はかなり強いですが、芯の分離だけを見ると普通くらいです。

理由は、音の芯を太く、長く、濃く残すタイプではないからです。

近距離の足音が鳴ったときに、中心線が太く残って「ここに足音の芯がある」と分かりやすく支えてくれる感じは控えめです。

そのため、複数の足音が重なったときに、それぞれの芯を太い線で追い続けるタイプではありません。

ここは、DK3001BDを理解するうえでかなり大事です。

分離は強いです。ただし、その分離は芯の太さで作るものではありません。

帯域差、高域の見通し、音量階層の見え方で分けるタイプです。

近距離の足音を太い中心線で追いたい人には、少し軽く感じるでしょう。逆に、音の種類や背景の細かい変化を聞ける人には、情報量が多く感じられると思います。


帯域の分離:DK3001BDの大きな強み

帯域の分離はかなり強いです。

低域が強く前に出すぎないので、足音帯域を覆いにくいです。中域も厚く出すぎず、高域側の描写がよく見えます。

そのため、低域・中域・高域が同じ塊になりにくいです。

足音、銃声、環境音、スキル音が重なっても、どの帯域で何が鳴っているかを判断しやすいですね。

  • 低域の土台
  • 中域の足音
  • 高域の細かい輪郭

このあたりに段差があり、音種判別はかなりしやすいです。

ただし、高域の情報量が多いので、慣れていない人には少し忙しく感じる可能性があります。

高音の描写を使って聞くイヤホンなので、高域が苦手な人には合わないかもしれません。

それでも、帯域の分離そのものはかなり強いです。


音量階層の分離:大きい音の裏にある小さい音を拾いやすい

音量階層の分離もDK3001BDの強みです。

これは、近くで大きく鳴っている音と、その奥にある小さい足音や環境音を、それぞれ分けて聞けるかという話です。

DK3001BDは、遠くの小さい音が背景に沈みにくいです。

低域が強く被りにくく、高域の抜けも良いので、大きい音の裏にある小さい音が見えやすくなっています。

特に、遠距離の足音、環境音、装備音のような細い情報はかなり拾いやすいです。

もちろん、全部の音が自動的に分かりやすく整理されるわけではありません。音量を小さくしすぎると、近距離の足音は少し軽く感じます。

ただ、音量をある程度確保して、細かい音を聞きにいける人なら、奥にある小さい音はかなり見えやすいです。

ここが、DK3001BDのFPS用途での大きな魅力ですね。


定位感・方向感:高域の見通しと空間手がかりで読む

項目評価
定位感★★★★☆
方向感★★★★☆

定位感と方向感は良好です。

DK3001BDは、音像が大きく膨らむタイプではありません。低域が強く広がらないので、位置がぼやけにくいです。

高域の見通しも良く、音の外周や方向の手がかりが見えやすいですね。

そのため、右か左か、斜め方向か、遠くで何か鳴ったか。こういう方向のきっかけは掴みやすいです。

ただし、細い点でビシッと固定するタイプではありません。

近距離の足音を太い芯で固定するイヤホンではないので、初心者が一瞬で「ここ」と分かる定位ではないです。

DK3001BDは、足音の太い芯で方向を掴むイヤホンではありません。

高域の見通しと空間の手がかりで方向を読むイヤホンです。

かなり見えやすいですが、分かりやすさ全振りのゲーミングイヤホンとは方向性が違います。


距離感・遠距離音:DK3001BDの一番おいしい部分

項目評価
遠距離の微音検出★★★★★
距離感★★★★☆

遠距離の微音検出は、DK3001BDの一番強いところだと思います。

低域が強く被りにくく、高域の抜けも良いです。背景が空きやすいので、遠くの小さい足音、環境音、装備音のような細い情報がかなり見えやすくなっています。

足音を太く前に出すのではなく、背景の中にある細い音を拾う方向ですね。

そのため、FPS初心者が小音量で使っても、勝手に足音が分かりやすくなるタイプではありません。

ただ、音量をある程度確保して、細かい音を拾いにいける人なら、遠距離の微音はかなり強いです。

距離感も良好です。

音場はやや広めで、上側の空気感もあります。近い音と遠い音の差は感じやすく、遠くの音が完全に潰れる感じも少なめです。

ただし、低域〜中域には少し残り方があります。

距離の段階がものすごく正確に分かるというより、遠くにある細い音を見つけやすい方向の強みです

近い、少し離れている、遠い。

この差は比較的出ます。

近距離の足音を太い実体感で支えるタイプではないので、近距離の距離感は少し軽く感じるかもしれません。


移動音:太い線ではなく、細かい変化で追うタイプ

DK3001BDの移動音は、足音の太い芯を線として追うタイプではありません。

足音が右から左へ動くときに、一歩ずつ太い中心線で追うというより、輪郭、帯域差、背景の変化で動きを読む感覚です。

低域が強く被りにくいので、移動音が下側に埋もれにくいです。高域の見通しも良く、遠くで鳴った小さい接触音や装備音の変化が見えやすくなります。

ただし、近距離の足音を太く残すタイプではないため、移動音の中心線を分かりやすく支えてくれる感じは控えめです。

音を聞き慣れている人なら、かなり細かく追えると思います。

逆に、足音の太さで移動を掴みたい人には、少し難しく感じる可能性があります。

DK3001BDは、移動音を太い線で追うイヤホンではなく、細かい輪郭と背景の変化で追うイヤホンです。


FPSイヤホン最終結論

項目評価
足音の存在感★★★☆☆
分離・音種判別★★★★★
定位感・方向感★★★★☆
遠距離索敵★★★★★
距離感・奥行き★★★★☆

DUNU DK3001BDが向いているのは、近距離の足音を太く聞きたい人ではなく、細かい音を拾って判断したい人です。

低域を強く前に出すイヤホンではありません。足音の踏み込みや重みを強く補助するタイプではなく、近距離の足音は軽めに感じる場面があります。

その代わり、低域の被りはかなり少ないです。

爆発音や環境音が足音帯域を覆いにくく、高域の見通しも良いため、音が重なったときの帯域差が見えやすいです。

一番の強みは、遠距離の微音と帯域分離、音量階層の分離です。

大きい音の裏にある小さい足音、遠くの装備音、環境音の変化を拾いやすく、音を聞きにいける人にはかなり強いタイプですね。

ただし、初心者向けの安定認識型ではありません

小音量でも足音を太く出してくれるイヤホンではないため、使う人の聞き方や音量設定によって評価が分かれやすいと思います。

DK3001BDは、近距離の足音を存在感で掴むイヤホンではありません。

遠距離の微音と帯域分離で上振れを狙うイヤホンです。

FPS専用品ではありませんが、細かい音を拾える人にはかなり強いモデルだと思います。

ただ、DK3001BDは音量をある程度確保したほうが、本領を発揮しますが、音量の上げ過ぎには注意してください。上げるにしても普段の音量の1目盛りか2目盛りくらい上げる程度に留めてください。耳へのダメージを考えて適切な音量でプレイするようにしてください

SIMGOT EM6LとFPSイヤホン傾向は近い?

個人的には、以前レビューしたSIMGOT EM6Lが一番使いやすいFPSイヤホンだと感じている人なら、DK3001BDは次に選ぶ候補に入れてよいと思います。

EM6Lは、足音を太く押し出すというより、音を小さく整理して、細い位置情報や遠距離音を拾いやすくするイヤホンでした。

DK3001BDも、足音の存在感で分かりやすく助けてくれるタイプではありません。

方向性としては近くて、低音で押すより、見通しや細かい音で情報を拾うタイプです。

ただ、DK3001BDはそこからさらに、遠距離の微音、音量階層の分離、足音・銃声・環境音の分かれ方を伸ばしたようなイヤホンです。

なので、EM6Lの聞こえ方が合っていて、そこからもっと細かい音、遠距離の微音、音が重なったときの分離感を伸ばしたい人なら、DK3001BDはかなり面白い選択肢になると思います。

ただし、価格差はかなり大きいです。

純粋にFPS目的だけで考えると、EM6LからDK3001BDへそのまま乗り換えをおすすめできるほど、分かりやすい選択ではありません。

音楽鑑賞でもしっかり使いたい人、リスニングイヤホンとしての音質も含めて楽しみたい人が、FPS用途も込みで選ぶイヤホンだと思います。


向いている人

  • 音を聞きにいける中級者〜上級者
  • 遠距離の微音をできるだけ拾いたい人
  • 足音・銃声・環境音を音の種類で分けたい人
  • 高域の見通しや情報量を重視する人
  • 音量をある程度確保してFPSをする人
  • 高価格帯でも、リスニング性能とFPS適性を両立したい人

DK3001BDは、音を聞きにいける人に向いています

低域が強いイヤホンだと足音が埋もれる。高域の見通しや細かい環境音を使って状況を読みたい。そういう人には合いやすいです。

特に、遠距離音と音種判別を重視するなら、かなり魅力的なイヤホンだと思います。

普段から音楽を細かく聴く人、FPSゲームの音の聞き分けに慣れている人であれば、DK3001BDの情報量を活かしやすいでしょう。


向いていない人

  • 小音量で足音を分かりやすく聞きたい人
  • 近距離の足音に太さや圧が欲しい人
  • 高域の情報量が多い音が苦手な人
  • FPS用途だけでイヤホンを選びたい人

DK3001BDは、イヤホン側が足音を太く補助してくれるタイプではありません。

細かい音を聞ける人にはかなり強いですが、誰でもすぐに分かりやすいタイプではないです。

小音量で使うと、近距離の足音は軽く感じやすいと思います。足音の存在感を低域で分かりやすく出してほしい人には、別方向のイヤホンの方が合いやすいでしょう。

価格帯を考えても、FPS目的だけで選ぶにはかなり贅沢です。

FPS専用品として純粋におすすめするというより、音楽鑑賞でもしっかり使いたい人が、FPSでも高い分離と遠距離索敵を狙うイヤホンとして考えるのが自然だと思います。


音楽用途

見通しの良さと細かい描写を楽しむリスニングイヤホン

DK3001BDは、音楽用途では高域の見通しや細かい描写が魅力なイヤホンです。

低域で強く押すというより、下側を整理しながら、上側の空気感や細かい音を見せる方向ですね。

音の芯を太く濃く残すタイプではないので、低域の迫力や中域の厚みを重視する人には、少し軽く感じる可能性があります。

一方で、音数の多い曲や細かい効果音、空間の中に散らばる音を拾いたい人には、情報量の多さが気持ちよく出やすいと思います。

音楽用としても、低音の厚みより見通しと分離を重視する人向けです。


FPSでのまとめ

DUNU DK3001BDは、遠距離の微音と帯域分離で上振れを狙う競技特化型イヤホンです。

ただ価格を考えると、FPS用途だけで純粋におすすめするのは難しいです。

それでも、リスニングイヤホンとして楽しみながら、FPSでも細かい音を拾いたい人には、かなり面白いイヤホンだと思います。

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