KEFINE Klean レビュー|FPS向けとして話題のイヤホンを実測で検証

こんにちは、ハッサンです。

今回はKEFINEから発売されている「Klean」を紹介します。

リスニング用ですが、FPS向けと紹介されることも多いイヤホンになります。

普段使いもできて、FPSでも使える1本を探している人には、かなり良い候補になると思います。

検証は購入時のままシルバーのノズルで行っています。

動画では音の可視化ツールを見ながら、FPS向けの評価を中心に解説しています。この記事では、音楽用途での印象や帯域ごとの評価もあわせて補足します。

今回のイヤホンはこちら。


付属品(パッケージ内容)

カテゴリ内容物
イヤホンケース専用ケース
イヤーピースシリコンイヤーピース
交換式フィルターシルバー / ブラックの2種類
ケーブル0.78mm 2Pinケーブル
その他取扱説明書など

付属品は、価格帯を考えるとしっかりしています

特に交換式フィルターが付いている点は、Kleanの大きな特徴です。

シルバー系のフィルターは、全体を自然にまとめつつ高域やボーカルの見え方を少し出しやすい方向。ブラック系のフィルターは、中低域の厚みやまとまりを少し出しやすい方向です。

ただし、フィルターで別物のイヤホンになるわけではありません。

あくまでKleanの自然なバランスをベースに、少しだけ好みに寄せる機能と考えた方が良いです。

イヤーピースについては、ノズル径がやや太めなので注意が必要です。

特に細軸のイヤーピースや、柔らかいシリコン素材のイヤーピースを使う場合、着脱時に少し気を使います。イヤーピース交換をよくする人は、無理に引っ張らない方が安心ですね。


製品スペック

項目仕様詳細
価格6,980円 (Amazon 2026年7月5日時点)
ドライバー構成10mm DLC振動板 ダイナミックドライバー 1基
インピーダンス32Ω
周波数応答~20000Hz
感度107 dB

スペックとしては、かなり分かりやすい1DDイヤホンです。

1DDなので、帯域のつながりは自然にまとまりやすいです。Kleanもその方向で、低域から高域まで極端に分離して鳴らすというより、1つの音として滑らかにつなげるタイプですね。

DLC振動板らしい硬質でキレキレの音を想像する人もいるかもしれませんが、Kleanはそこまで鋭く切る方向ではありません。

むしろ、角を少し丸めながら、必要な輪郭は残すような鳴り方です。


駆動のしやすさ

音量は比較的取りやすいです。

特別に大きなアンプを用意しなくても、PC、ドングルDAC、DAPなどで普通に使いやすいタイプだと思います。

もちろん、上流を変えれば低域の締まりや高域の見え方は多少変わります。

ただ、Kleanはアンプ必須の難しいイヤホンではありません。低価格帯らしく、気軽に使いやすいところも魅力ですね。


ビルドクオリティと装着感

外装の質感

Kleanの筐体は、ダイキャスト合金の金属シェルです。

この価格帯としてはかなりしっかりした質感があります。合わせ面のズレや安っぽさも少なく、手に取ったときの満足感は高めです。

低価格帯イヤホンにありがちな「音は良いけど筐体がチープ」という感じは少ないです。

FPS視点での装着感

装着感はかなり良好です。

本体が小さめなので、耳への収まりが良く、長時間でも使いやすい形です。FPSでは数時間続けて使うことも多いので、ここは大事ですね。

激しいマウス操作をしても、筐体が大きく邪魔になる感じは少なめです。

ただし、ノズルはやや太めです。

イヤーピースの相性によって装着の深さや低音の出方が変わる可能性があります。付属イヤーピースでしっくり来ない場合は、別のイヤーピースを試しても良いと思います。


イヤホン属性プロファイル


帯域バランス

聴感上の聞こえ方:フラット基調で、低域は量より下支えで感じるタイプ

Kleanは、低音寄りでも高音寄りでもないフラット基調のイヤホンです。

低域と高域の量感差は大きくなく、どちらかに強く引っ張られる感じは少ないです。色味もかなり中立に近く、暖色・寒色のどちらにも大きく振れていません。

ただし、完全に薄いフラットではありません。

低域〜中域の残り方に少し丸みがあり、数字で見るより下側が軽くなりにくいです。低音の量で押すというより、鳴った後の下支えで低域感を作るタイプですね。

中高域は少し見えやすいです。

4kHz付近に支点があり、足音や声の輪郭がふわっと前に出ます。ただ、高域でバキバキに押すイヤホンではありません。

形状軸:フラット基調の弱いメリハリ型

形としては、低域と高域が少しだけ持ち上がり、中域がわずかに引く弱いメリハリ型です。

ただし、ドンシャリというほど強いV字ではありません。自然なフラット寄りの中に、少しだけ低域の下支えと中高域の輪郭が乗るバランスです。


音の硬さ

  • 低域: やや柔らかめ。打感は角が立つというより、少し丸く沈みます。量で強く押す低音ではありませんが、下側に軽く残るため、薄すぎる感じも少ないです
  • 中域: 標準〜やや柔らかめ。声や足音の中心は保たれますが、硬くカチッと固定されるというより、自然にまとまる質感です
  • 高域: 標準寄り。中高域の輪郭は見えますが、硬質に突き刺さるタイプではありません。上側は少し丸く、耳当たりは比較的穏やかです

全体としてはソフト寄りです。

輪郭が見えないイヤホンではありませんが、音の質感は硬くありません。カチッとした競技特化の硬さより、自然で角の少ない聞こえ方ですね。


音の立ち上がり

  • 低域: マイルド。音の入りに少し溜めがあり、ドンッと鋭く飛び込むより、丸く立ち上がるタイプです
  • 中域: 普通〜ややマイルド。音の芯は見えますが、出だしを細く切るタイプではありません
  • 高域: 普通。輪郭のまとまりはありますが、初動そのものは鋭すぎません。刺さるようなアタックではなく、整って届く印象です

Kleanの立ち上がりは、全体としてマイルド寄りです。

足音や接触音の出だしを瞬間的に強く浮かせるタイプではありません。FPSでは、音の入口で一瞬反応するというより、鳴った後の中心と流れで掴む方向になります。

音楽用途では、この丸さが聴きやすさにつながります。

アタックの強い曲でも耳に当たりすぎず、長時間聴きやすい方向ですね。


実体感の強さ

やや繊細寄り。

Kleanは、音像が太く前へ押してくるイヤホンではありません。

音の芯は比較的短めにまとまり、太く長く居座る感じは少ないです。低域の下支えはありますが、それだけで迫力寄りと言えるほどではありません。

近距離の足音や声は、存在が見えます。

ただし、音像そのものはコンパクトで、厚みや圧で押すタイプではないです。迫力よりも、自然な輪郭と軽い下支えで聴かせる方向ですね。

音楽では、ベースやキックの圧を強く求める人には少し大人しく感じるかもしれません。

反対に、低音が強すぎるイヤホンが苦手な人には使いやすいバランスだと思います。


音の抜け

  • 低域: 少し響き寄り。低域はスパッと消えるより、下側の気配を軽く残します。爆発音や低音楽器の後に、少し余韻が残るタイプです
  • 中域: やや響き寄り。声や足音の中心は保たれますが、背景が完全にスッと空くタイプではありません
  • 高域: 普通。上側は比較的整理されていますが、抜け切ったドライな高域ではありません。明瞭さはありますが、余白で見せるタイプではないです

全体として、Kleanはスカッと抜けるイヤホンではありません。

ただし、こもるタイプでもないです。

輪郭は見えますが、音が消えた後に少し自然な余韻が残るため、完全にドライな解像系というより、滑らかにまとまる明瞭型と考えると分かりやすいです。


音場

音場は普通やや狭め。

Kleanの音場は、広大に広がるタイプではありません。

音像は比較的コンパクトで、左右・前後に大きく伸びるというより、手元にまとまる聞こえ方です。

ただし、窮屈というほどではありません。

狭めの範囲内で、音の位置や配置はある程度見えます。FPSでも「どこかで鳴っている」という方向の手がかりは残ります。

ただ、空間の広さで遠距離感を出すタイプではないです。

広い音場や大きな奥行きを期待すると、少し物足りなく感じる可能性があります。Kleanは広げるより、近〜中距離の音を自然にまとめる方向ですね。


声の聞き取りやすさ

普通〜やや聞きやすい。

声は自然な位置にあります。

強く前に張り出すタイプではありませんが、中高域の支点があるため、声の輪郭や子音は見えやすい場面があります。

ただし、ボーカル特化のように声だけがグッと前に出るイヤホンではありません。

低域〜中域の下支えがあるので、声は細くなりすぎず、自然にまとまります。男性ボーカルも軽くなりすぎず、女性ボーカルも刺さりにくい方向です。

FPSのボイスチャットでも、声は聞き取りやすい方だと思います。

ただ、周囲の音を押しのけて声が前へ出るというより、自然なバランスの中で聞き取りやすいタイプです。


耳への刺激

  • 刺さり: 弱め〜普通。高域の量はありますが、強く刺すタイプではありません
  • サ行・歯擦音: 比較的穏やか。サ行が極端に目立つ感じは少ないです
  • 押し出しの強さ: 控えめ。音の出だしが鋭く飛んでくるタイプではありません
  • 高域の荒れ・ザラつき: 少なめ。ただし、音源や音量によっては上側にわずかな粗さを感じる可能性があります
  • 長時間使用: 比較的使いやすい方向。刺激よりもマイルドさが先に立つため、長時間でも疲れにくいタイプです

Kleanは、耳への刺激が強いイヤホンではありません。

高域の存在感はありますが、刺さりで解像感を作るタイプではないです。FPSで長時間使う場合も、音量を上げすぎなければ扱いやすいと思います。


帯域評価

低域

タイプ:下支え型

低域は、量で強く押すタイプではありません。

ただし、軽い低音でもありません。鳴った後に少し丸く残るため、見た目以上に下側の支えを感じやすいです。

沈み込みや圧で迫る低音ではなく、全体を支える低音ですね。

FPSでは、足音や接触音がスカスカになりにくい一方で、低域が前へ出すぎて足音を覆う感じも少なめです。

弱点は、低域のスピード感です。

タイトにスパッと切れる低音を求める人には、少し丸く感じるかもしれません。音楽では、ベースやキックが自然に支えますが、強いパンチや迫力を求める人には控えめです。


中域

タイプ:自然型

中域は、Kleanの中でもかなり自然にまとまっている部分です。

声や楽器の骨格は残り、薄くなりすぎる感じは少ないです。ただし、密度で強く押すタイプではなく、あくまで自然な位置にまとまります。

ボーカルは少し見えやすいですが、強く前へ張り出すわけではありません。

FPSでは、足音の中心や接触音の存在を掴む土台になります。とはいえ、競技特化イヤホンのように中域の芯を細く固定するタイプではないので、細かい材質感やピンポイントな音像を求める場合は少し大人しく感じるでしょう。

音楽では、声が自然で聴きやすいです。

派手さはないですが、長時間聴いても疲れにくい中域だと思います。


高域

タイプ:自然な明瞭型

高域は、明瞭さがあります。

特に中高域の輪郭が見えやすく、足音や声の外側を軽く照らしてくれます。

ただし、高域で強く押すタイプではありません。

鋭くギラつく高域ではなく、必要な輪郭を自然に出す方向です。シンバルや細かい音も見えますが、刺さりや強い刺激は抑えられています。

弱点は、上方向の抜けや空気感を強く求める場合です。

Kleanは高域が暗いイヤホンではありませんが、スカッと広がる高域でもありません。明瞭だけど穏やか。この言い方が一番近いと思います。


音質まとめ

Kleanは、フラット基調で自然にまとまる1DDイヤホンです。

低域は量で押すのではなく、下支えとして効きます。中域は自然で、声や足音の中心が見えやすいです。高域は明瞭ですが、刺さりや派手さは控えめです。

全体としては、硬く鋭い音ではありません。

マイルドで、ソフトで、音場もコンパクト。低価格帯にありがちな派手なドンシャリではなく、聴きやすさと自然なまとまりを重視した音です。

音楽では、長時間聴きやすいバランスです。

一方で、迫力、広い音場、強い抜け感、高解像度感を求める人には、少し大人しく感じる可能性があります。


FPSでの聞こえ方

FPS総合評価

項目評価
足音の存在感★★★☆☆
分離・音種判別★★★☆☆
定位感・方向感★★★★☆
距離索敵★★★☆☆
移動音★★★★☆

KEFINE Kleanは、足音の存在感で強く押すタイプではありません。

近距離の足音に強い圧があるわけではなく、音像は比較的コンパクト。低域も量で前へ出るというより、下側を自然に支えるタイプです。

一方で、中高域に輪郭の支点があります。

そのため、足音や接触音が新しく入ってきたときに、音の入口には気づきやすい場面があります。低域〜中域も自然につながっているので、足音が軽くなりすぎる感じも少なめです。

ただし、音の立ち上がりが鋭いイヤホンではありません。

足音を一瞬で細く切り取るというより、鳴った音の方向と流れを追っていくタイプですね。

遠距離の小さい音も完全に苦手ではありませんが、背景がスッと空いて、微音が点で浮かび上がるタイプではありません。

Kleanは、遠くの細い音を拾いにいく競技特化型というより、近〜中距離の方向と移動音を自然に追いやすいイヤホンです。


足音の存在感:強く押すより、軽くなりすぎないタイプ

Kleanの足音は、強い圧で前に出るタイプではありません

近距離の足音がドンッと太く押し出されるというより、低域〜中域の自然なつながりの中で、足音の存在を掴む聞こえ方です。

足音が鳴った瞬間に、細い点としてパシッと刺さる感じも控えめです。

ただし、足音が軽くなりすぎるわけではありません。低域には下支えがあり、接触音や足音の下側がスカスカになりにくいです。

ここがKleanの使いやすいところです。

低音の量で足音を盛るイヤホンではありませんが、足音の土台が自然に残るので、近〜中距離では音の存在を見失いにくい場面があります。

高域も刺さるように強く出るタイプではありません。

ただ、中高域に輪郭の支点があるので、足音の形や声の輪郭は見えやすい場面があります。

Kleanは、足音を強く前に押し出すイヤホンではなく、近〜中距離の足音を自然なバランスで追うイヤホンです。


分離・音種判別:音像は小さめだが、背景はスッと空きにくい

分離項目説明評価
空間音像が小さくまとまるか★★★★☆
時間前の音が早く消えるか★★☆☆☆
帯域足音・銃声・環境音が帯域で分かれるか★★★☆☆
重なった後も中心線が残るか★★★☆☆
音量階層大きい音の裏の小さい音が分かるか★★★☆☆

Kleanの分離感は、音を細かくバラバラにするタイプではありません

一番分かりやすいのは、音像がコンパクトにまとまりやすいことです。音が大きく広がりすぎないので、近い範囲では複数の音がぶつかりにくく感じる場面があります。

ここはKleanの良いところです。

一方で、時間の分離は控えめです。

前の音がすぐ消えて背景が空くタイプではなく、自然な余韻が残ります。爆発音や環境音が重なったあとに、足音の細い輪郭が少し背景に馴染む場面はあります。

帯域の分離と芯の分離は普通くらい。

低域・中域・高域のつながりが自然なので、音の種類は違和感なく聞き分けられます。ただし、帯域ごとに強くレーン分けされるような聞こえ方ではありません。

Kleanは、混戦で全部の音をスパッと分解するイヤホンではありません。音像のまとまりで近い範囲の音を整理し、方向や移動の流れを追うイヤホンです。


空間の分離:広さではなく、音像のコンパクトさで整理する

Kleanの空間分離は比較的良い方です。

ただし、これは広い音場で音を遠くへ散らすタイプという意味ではありません。

音場は普通〜やや狭めです。

広大な空間に音が広がるというより、音が近めの範囲にまとまります。音像が大きく広がりすぎないので、近距離〜中距離の音は配置として掴みやすいです。

この聞こえ方は、FPSではけっこう使いやすい場面があります。

音が大きく膨らまないぶん、右か左か、近くで鳴ったのか、といった手がかりが散りにくいです。

一方で、広いマップ全体を見渡すような空間表現は控えめです。

Kleanは、広さで分離するイヤホンではありません。音像の小ささとまとまりで、近い範囲の音を整理するタイプです。


時間の分離:自然な余韻が残り、背景整理は控えめ

時間の分離は控えめです。

Kleanは、音が早く消えるタイプではありません。音が鳴ったあとに、自然な余韻を残します。

前の音がスッと消えて、次の音のためにすぐ背景が空くタイプではないです。

そのため、爆発音や環境音が重なったあとに、足音の細い輪郭が少し馴染む場面があります。

ただし、余韻が極端に重いわけではありません。

低域が長く居座って、足音を大きく覆うようなタイプではないです。あくまで自然な残り方ですね。

音楽では、この余韻が聴きやすさにつながります。

FPSでは、混戦で細かい音を全部分解する用途では、少し控えめに見た方が良いです。

音が短く切れて、次の音にすぐスペースを空けるイヤホンではありません


音の芯の分離:中心は見えるが、細い線で固定するタイプではない

Kleanは、音の中心が完全に崩れるタイプではありません。

足音の中心は見えます。

ただし、芯が太く強く残るイヤホンでもありません。音が重なったあとに、一本の細い線として強く固定されるというより、自然なまとまりの中で中心を掴む感じです。

なので、近〜中距離の方向は追いやすいです。

一方で、複数の足音を細い線で一本ずつ切り分けるタイプではありません。

まとめると、Kleanは音の中心は見える。ただし、細い線でピンポイントに分離するタイプではない

この理解が一番しっくり来ます。


帯域の分離:自然につながった音の中から拾うタイプ

帯域の分離は普通くらいです。

Kleanは、低域・中域・高域のどこかが極端に出るイヤホンではありません。

全体としてはフラット基調で、低域は下支え。高域は刺さらない範囲の明瞭さでバランスを取っています。

なので、足音・銃声・環境音を極端な帯域差で分けるタイプではありません。

自然につながった音の中から、必要な情報を拾うイヤホンです。

音の種類はある程度分かります。

ただ、混戦で全部がスパッと分かれるタイプではありません。帯域ごとの分かれ方を強く作るイヤホンではないですね。

FPSで使う場合は、音種を細かく分析するより、近〜中距離の方向や移動の流れを追う使い方の方が合います。


音量階層の分離:小さい音を拾える場面はあるが、特化型ではない

音量階層の分離は普通くらいです。

これは、近くで大きく鳴っている音と、その奥にある小さい足音や環境音を分けて聞けるかという話ですね。

Kleanは、遠くの小さい音が完全に沈むタイプではありません。

音の入口の手がかりはあるので、条件が合えば遠距離音にも気づけます

ただし、背景整理が特別強いわけではありません。

大きい音の裏にある小さい足音を、点で確実に拾うタイプではないです。

奥の音まで全部拾うというより、近〜中距離の音と、移動の流れを自然に追うイヤホンです。

小さい音を拾える場面はありますが、遠距離微音に特化したイヤホンではありません。


定位感・方向感:細い点ではなく、コンパクトなまとまりで方向を掴む

項目評価
定位感★★★☆☆
方向感★★★★☆

定位感は普通くらいです。

Kleanは、音像が一点に細く固まるタイプではありません。音場も広大ではなく、音は近めにまとまります。

なので、角度をピンポイントで切るような定位を求めると、少し物足りないかもしれません。

ただ、音像が大きく広がりすぎないので、近〜中距離で「このあたりにいる」という位置は掴みやすいです。

細い点で固定する定位ではなく、コンパクトなまとまりで位置を読むタイプですね。

方向感は、Kleanの良いところです。

音の入口に手がかりがあり、中高域の輪郭もあるので、右か左か、近くで動いたか、という方向は掴みやすいです。

さらに音像が大きく広がりすぎないので、方向の手がかりが散りにくいです。

気づいた後に、音がどちらへ動いているのか。右側で動いたのか、左側で接触音が鳴ったのか。

このあたりは比較的追いやすいと思います。

ただし、競技特化イヤホンのように、斜め前、斜め後ろを細かく切るタイプではありません。

Kleanは、方向の手がかりは掴みやすい。ただし、細かい角度をピンポイントで固定するタイプではない。

定位は星3、方向感は星4くらいの評価になります。


距離感・遠距離音:遠距離音は拾える場面があるが、奥行きは控えめ

項目評価
遠距離の微音検出★★★☆☆
距離感★★☆☆☆

遠距離音は普通くらいです。

Kleanは、遠くの小さい音が完全に苦手なタイプではありません。音の入口の手がかりはあるので、条件が合えば遠距離音にも気づけます。

ただし、背景がスッと空いて、遠距離の微音が点で浮かび上がるタイプではありません。

音の出だしも鋭く切れるタイプではないので、遠くの足音を細い点として確実に拾う用途では、特化型ほどの分かりやすさはないです。

そのため、遠距離の微音検出は星3くらい。

完全に苦手ではありませんが、強みとして押す部分ではありません。

距離感については、やや控えめです。

Kleanは音場が広いタイプではなく、音が近めにまとまります。

近い音、少し離れた音、遠い音を大きく描き分けるというより、近〜中距離の範囲で自然につながって聞こえるタイプです。

広いマップ全体を音で見渡したい人には、少し狭く感じる可能性があります。

距離感そのものは星2寄り。遠距離の音には気づける場面がありますが、奥行きを大きく描くイヤホンではありません。


移動音:点で刺すより、流れとして追うタイプ

項目評価
移動音★★★★☆

Kleanで一番話しやすいのは、この移動音です

Kleanは、足音を1個ずつ鋭い点で拾うというより、低域〜中域のつながりで、移動の流れとして追いやすい場面があります。

たとえば、敵が横に移動しているときに、足音がバラバラの点として出るというより、なめらかな線としてつながる感じです。

音像も大きく広がりすぎないので、移動方向の手がかりが散りにくいです。

この聞こえ方は、競技特化の鋭いイヤホンとは少し違います。

反応速度で押すというより、足音の流れや方向変化を追うタイプです。

Apexのように、近〜中距離の移動音や、敵の動きの流れを追うゲームでは、比較的使いやすい場面があると思います。

ただし、混戦で複数人の足音を細かく分解して、一本ずつ切り分けるタイプではありません。

流れは追いやすいですが、細かい点の分解は普通くらいです。

Kleanは、足音を点で刺すイヤホンではなく、移動音を流れとして追うイヤホンです。


FPSイヤホン最終結論

項目評価
足音の存在感★★★☆☆
分離・音種判別★★★☆☆
定位感・方向感★★★★☆
距離索敵★★★☆☆
移動音★★★★☆

KEFINE Kleanが向いているのは、近距離〜中距離の方向や移動音を、自然に追いたい人です。

FPS専用の鋭いイヤホンではありません。

足音を太く押し出したり、音の出だしだけで一瞬反応したりするタイプではないです。遠距離の微音を点で拾う上振れを狙うイヤホンでもありません。

ただ、音像がコンパクトで、方向の手がかりは残りやすいです。

低域にも自然な下支えがあるので、足音や接触音が軽くなりすぎる感じは少なめ。FPSを始めたばかりの人や、派手な低音や強い高域が苦手な人には、扱いやすい方向だと思います。

分離・音種判別は普通くらいです。

音像は小さめですが、余韻も自然に残るため、背景がスッと空くタイプではありません。混戦で細かい音を全部分解したい人には、少し物足りない可能性があります。

定位感は普通、方向感はやや良好です。

右か左か、近くで動いたか、といった方向の手がかりは掴みやすいです。ただし、細かい角度をピンポイントで詰めるタイプではありません。

距離索敵は普通くらいです。

遠くの小さい音にも気づける場面はありますが、背景から微音が点で浮かび上がるイヤホンではありません。奥行きも大きく描くタイプではなく、近〜中距離を中心にまとまります。

Kleanは、遠くの細い音を拾いにいくイヤホンではなく、近〜中距離の方向と移動音の流れを自然に追うイヤホンです。


向いている人

  • FPS初心者〜中級者で、近中距離の敵の動きに気づきたい人
  • 低価格でFPSにも使えるイヤホンを探している人
  • 足音を点で拾うより、移動の流れとして追いたい人
  • 強い高域や派手な低音が苦手な人
  • FPSと音楽鑑賞を1本で兼用したい人

向いていない人

  • 遠距離の微音を最優先で拾いたい人
  • 足音を高域で細く強調してほしい人
  • 近距離の足音に強い圧や迫力が欲しい人
  • 定位をピンポイントで詰めたい人
  • 混戦で細かい音を全部分解したい人

音楽用途

自然なつながりと聴きやすさを重視した、手堅い1DDイヤホン

Kleanは、音楽用途でもかなり使いやすいイヤホンだと思います。

低域は、量で強く押すタイプではありません。

ベースやキックが前に張り出すというより、下側を自然に支えます。低音が軽くなりすぎる感じは少ないですが、迫力や重低音を強く楽しむタイプではありません。

中域は自然です。

声や楽器のつながりが滑らかで、音像も大きく膨らみすぎません。ボーカルが強く前に張り出すというより、全体の中で自然に見えるタイプです。

高域は、刺さるように強く出るタイプではありません。

ただ、中高域に輪郭の支点があるので、声の形や細かい音の輪郭は見えやすい場面があります。キラキラと派手に鳴らすというより、必要な明瞭さを残す方向ですね。

音楽では、低域・中域・高域が自然につながるので、長時間でも使いやすいと思います。

一方で、スカッと抜ける透明感や、強い迫力、広い音場を求める人には少し大人しく感じるかもしれません。

Kleanは、派手な音を楽しむイヤホンではなく、低価格帯で自然にまとまった音を聴きたい人に合いやすいイヤホンです。


FPSでのまとめ

Kleanは、初心者〜中級者が近〜中距離の方向や移動音を自然に追いたいときに使いやすいイヤホンです。

音の出だしが鋭いタイプではありませんが、中高域に音の入口の手がかりがあります。低域にも自然な下支えがあるので、足音や接触音が軽くなりすぎる感じは少なめです。

低価格で近〜中距離の方向感と移動音を追いやすいイヤホンが欲しい人、強い高域や派手な低音が苦手な人には、Kleanはかなり手堅い選択肢だと思います。

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