【2022年】片手デバイス(左手デバイス)のおすすめ人気製品9選
こんにちは、佐崎司です。
今回は、主にパソコンで使用可能な『片手デバイス』について、おすすめ製品を紹介します。
この『片手デバイス』というもの、既にパソコンで絵を描いている方であれば馴染み深い方も多いと思います。しかし、これからデジタルで絵を描き始める予定の方や、今まで使う機会が無かった方にはとっつきにくいかもしれません。
今回はそんな片手デバイスについての簡単な解説と「片手デバイスを選ぶポイント」も説明していきたいと思います。
目次
そもそも『片手デバイス』って何?
改めて『片手デバイス』について解説します。
そもそも片手デバイスとは、その呼び名の通り「片手だけで目的の操作が手間なく可能なデバイス」のことです。
パソコンでは通常、お絵描きツールなどには『ショートカット』と呼ばれる機能が存在します。『ショートカット』とは『特定のキーボードを押下することで、特定の操作を即実行可能な機能』です。
お絵描きアプリでよくあるショートカット機能は、『ctrl + z』で描画を1つ戻ったり、『E』キーを押して消しゴムツールを起動したり、『ctrl + shift + T』で自由変形をしたり、などが挙げられます。
このショートカット機能は、通常であればキーボードを使用して操作します。しかし、お絵描き中にキーボード操作を行うのは大変面倒です。右手に常にペンを持っていたいのに、ショートカット操作の度にペンを離したり持ち方を変えていては作業効率が下がります。
片手デバイスにショートカット機能を割り当てることで、右手で常に液タブ上で絵を描く姿勢を保ちながら、お絵描きアプリ使用時に使いたい機能を素早く実行することが可能となります。
また、絵を描いているときに手元にキーボードが不要となるため、作業スペースの確保が容易になることも利点です。
片手デバイスは、一度でも使うとその便利さに手放せなくなるでしょう。
片手デバイスの特徴
一言に『片手デバイス』といっても、製品によっていくつかの特徴が存在します。
自身の使用用途に合った片手デバイスを入手することが重要です。ただ、片手デバイスのほぼ全てが『パソコンでの使用が大前提』になっています。一部の片手デバイスはパソコン以外でも限定的に使用可能なものがありますが、パソコン以外での使用はサポート外という前提の認識で、自己責任で調べて使用することを心掛けましょう。
上記の内容を前提として、一部の片手デバイスが備えている特徴をいくつか例を挙げてみます。
特定アプリ、特定環境下でのみ使用可能なもの
例えば、有名な片手デバイスである『Tabmate』は特定のお絵描きアプリ『clip studio』系での動作のみに特化しています。『clip studio』以外での使用は基本的には不可能と考えた方が良いです(厳密には他アプリでも使用する方法はありますが、非公式な使用法のため自己責任で……)。
パソコン以外で使用可能なもの
限られた機種になりますが、パソコン以外でも使用可能な片手デバイスも存在します。
最近は絵を描く際にiPad Proを使う方も見かけます。更に最近になってAndroidタブレットである『galaxy tab s8』系の機種が日本でも正式販売決定となったことから、Androidタブレットで絵を描く方がこれまで以上に増加する流れになっています。
iOSやAndroid系のデバイスで使用可能な片手デバイスが欲しい方は、購入する製品を間違えないように、「自分の手元のタブレットで動作をする片手デバイスなのか?」を注意しましょう。
キーボードタイプか、コントローラータイプか
片手デバイスには大きく3種類のものが存在します。
以下で、それぞれの特徴を説明していきます。
①デバイスのボタンがパソコンのキーとして反応するもの
デバイス自体に『パソコンでキーボード上に存在するもの』に相当するキーがあるパターンです。キー操作に対しての出力が固定されているため、使用するお絵描きアプリ側に『ショートカットキーの設定』機能がある場合は使いやすいといえます。iPadのclip studioで片手デバイスを探している場合には、『ボタンがキーボードとして認識しているか』が大きな目安になります。
Androidのclip studioで使用する片手デバイスを探している場合にも、キーボードとして反応するデバイスは無難に使いやすいといえます。
半面、デバイス上のキー機能が固定されていると「ショートカットキーの設定が変更できないタイプの場合、実質上片手デバイスとして使用できない」という状況に陥ります。
デバイスによっては、この『①のタイプ』と下記で紹介する『②のタイプ』の混合型のものが多い印象です。
パソコン用の片手デバイスの場合、『①と②の混合型で設計されたデバイスに対し、③で説明しているメーカー独自ドライバで動作を補助している』というものが多いと思います。
今回はあえて深くは紹介をしませんが、デバイス側のキー設定を組込みレベルで書き換えして利用可能なデバイス(通称:プログラマブルキー)も存在します。そういったタイプのものは基本的にデザインがシンプルで価格も高めなものが多いです。
②デバイスのボタンがコントローラーとして反応するもの
デバイスの操作がゲームのコントローラーの入力として処理されるタイプのものがあります。
windowsパソコンでコントローラーとして反応するデバイスを使用する場合には、ゲームコントローラーにキーボードのキー設定を割り当てる有名なアプリ『Joytokey』がほぼ必須と言えます。
購入の際も安価なので、いつでもコントローラー系のデバイスを試せるように予め導入しておくとおススメです。
『JoytoKey』のアプリがあれば、Nintendo switchを始めとする殆どのゲームコントローラーを片手デバイスとして使用することができます。
というより、むしろ『本来はゲームのコントローラーであるデバイスを片手デバイスとして使用する』場合が②のケースのほとんどといえます。
③デバイスが製品専用ドライバに依存した動作をするもの
このタイプのデバイスは完全にパソコン専用のものが多いです。有名どころではHuion製のKD100がこの③に該当します。
使用環境が明確に限られますが、条件さえ満たせば便利に使える機種が多い印象です。
パソコン専用(製造元の専用ドライバを用いた動作)を前提としているため、iOSやAndroidと接続をしても全く機能しません。
④特定アプリでのみ動作が保証されているもの
片手デバイスが特定のアプリでの使用のみを前提としているパターンです。『Tabmate』が④に該当します。
ただ、この④に類するものも実質は①②③の性質を併せ持ったタイプであることが殆どです。
予備知識があれば『JoytoKey』などを使用し、特定アプリ以外でも使用できる可能性はあります(あくまで自己責任ですが……)。
片手デバイスを選ぶポイント
上記で説明をした特徴を前提とした上で、『自分に必要な片手デバイスは何か?』を考え、選ぶ必要があります。
ただ、片手デバイスに対する知識を深めたうえで改めて選んでみると「特定の1~2機種以外、自分の目的を満たせるものが無かった」という事になる可能性も高いです。
片手デバイスは、一見種類が多いように見えても動作環境や細かな仕様による個体差が大きく、自然に限定される可能性があります。
片手デバイスを選ぶポイントは大まかに以下の5点です。
①目的のデバイスで動作をするのか?
パソコン以外での使用想定であれば、この①だけで相当機種が絞られます。
逆に、パソコンでの使用に限定する場合は、この①については殆ど気にする必要は無いでしょう。
どうしても万能に使いたい場合は、やや高価ですがプログラマブル(メカニカル)キーを導入すると良いかもしれません。
プログラマブルキーの場合、後述する③で挙げるようなホイールやノブなどの回転部が存在するデバイスはより高価、サイズが大きめになりがちな点にも注意が必要です。
②キー数は適正か?
一番シンプルに評価がしやすい点といえます。自身が普段素早く使いたい機能を割り当てた際に、『使いたい機能を可能な限り素早く多くのパターンで使用可能かどうか』を脳内シミュレーションして評価しましょう。
③押下キー以外の操作が必要か?
この③についてもシンプルに評価がしやすいポイントです。
基本的な押下キー以外のホイール(上下への回転制御)・ダイヤルやノブ(時計・半時計回転制御)が必要かどうか、必要な場合はどの程度必要なのかによってデバイスを選びましょう。
回転系の操作部が2か所以上存在するデバイスはかなり稀です。もし「2つ以上欲しい!」という方は、ほぼ間違いなくTourBoxシリーズのデバイス一択になります。
④レイアウトは適正か?
一言に『片手デバイス』といっても形状は様々です。
その為『癖の無いシンプルな配置』を選ぶのか『やや特徴的だが押しやすい配置』を選ぶかでも選択肢が変わってきます。
⑤サイズ・携帯性は適正か?
持ち運びの有無によっても選択肢が変化する可能性があります。
ただ、特徴的な機種の場合は選択肢が限られるため、求める機能によっては『持ち運びが前提であったとしても、コンパクトさを重視し過ぎない』という事も必要だと思います。
おすすめの片手デバイス
ここまでの内容を踏まえたうえで、絵を描く人達の中での定番なおすすめ片手デバイスを紹介していきます。
Mini Keydial KD100(HUION)
メーカー | HUION |
価格 | 6,999円 Amazon 2022年4月12日時点 |
ここ数年で一気に伸びてきた印象のあるメーカー、HUION製の片手デバイスです。
『有線・無線のどちらでも使用可能』、『片手デバイスの中でもキー数多め+回転制御のダイヤルも有り』、『比較的シンプルなデザインで利用者を選ばない』という点から、HUION製品の液タブを利用されている方にはおススメしやすい製品です。
公式情報によると『他社液タブなどとの併用する場合のドライバ』も別途存在していますが、あくまで個人的な意見では『HUION製品とセットで使用するのが無難かな』という印象です。
このデバイス、発売当初は公式ドライバの完成度が控えめに言って「モノを売るというレベルではない」ぐらいにクソだったためか、ネット上での評価が全体的に悪いです。
ですが、現状のドライバを使用した際には『これはもはや別製品では?』と思えるぐらいに動作が安定+ドライバ仕様上のデバイスの使い勝手が向上しています。
HUION製の液タブを使用している方は、お供に使ってみるのも良いかと思います。
デザイン・機能ともに取っつきやすい仕様でおススメです。
AC19(XP-PEN)
メーカー | XP-PEN |
価格 | 3,999円 Amazon 2022年4月12日時点 |
おそらく液タブ業界としてはWACOMの次に有名になったであろうメーカー、XP-PEN製の片手デバイスです。
片手デバイスの中では『ダイヤルを備えつつ価格も安い』ということで、お手頃価格でそこそこの左手デバイスが入手可能です。
ダイヤルのデザインも使いやすい印象です。ダイヤルもボタンと同様にあまり分厚くないため、ボタン操作とダイヤル操作の行き来もしやすいです。
携帯性にも優れています。小型で軽量、USBのドングルも本体に格納可能、物理的なケーブルでの接続や充電も不要なため、持ち運びの際には本体サイズ分のスペースのみ確保すればでどこへでも持っていけます。
一見短所に思える内容も、考え方によっては長所
人によって気になる点があるとすれば、下記の3点でしょう。
- 接続方法は無線接続(USBの専用のレシーバー)のみ
- 電源は電池(単四電池)使用のみ
- ボタン数がやや少なめ
専用レシーバーのため接続は安定しています。そもそもあまり遠くに離して使用するような製品では無いため、認識も素早く接続が途切れるようなこともありません。最初に説明した通り、USBのレシーバーは本体の裏に装着可能なため、持ち運びにも困りません。
電源は電池を利用することしかできない点については、人によって好みが分かれると思います。
電池自体に充電池を使用し、数本でローテーションを組ませて使用すれば、実際に使用する際に困ることはありません。万が一バッテリーが切れてしまった場合にも、緊急用に電池を数本保管しておけば直ぐに使うことが可能です。そもそも電池でかなりの長時間利用できる印象(正直なところ、使い始めてから電池を交換した記憶が殆ど無い)なため、充電池を数本用意できていれば、電源関連で不満になることは無いと思います。
ボタン数が『9ボタン+ダイヤル』のため、多いとは言えませんが必要最低限はあるかなという印象です。ボタン数については完全に片手デバイスの使い方によって変わってくるでしょう。
余談ですが、ドングルをAndroid機種に挿した場合、一部ボタンのみキーボードとして認識します。
半数ほどになりますが、Android版 clip studioでキー割り当てが可能なので、補助的なショートカットツールとしての使用もアリです。
あくまでオマケ活用法程度に覚えていると良いかもしれません。
CLIP STUDIO TABMATE(セルシス)
メーカー | セルシス |
価格 | 5,736円 Amazon 2022年4月12日時点 |
おそらく、パソコンでのお絵描きをしている方の中では一番知名度が高いであろう片手デバイスです。
パソコンだけではなく、Androidでもclip studio系のソフト(いわゆる『クリスタ』)を使用時にも完全対応している点も大変便利です。最大の注意点は『iPadなどのiOS系デバイスでは使用できない』という点です。もしiPadProなどで片手に持てるデバイスが欲しい場合には、後述する『8bitDo Zero 2』をおススメします。
昨今は日本国内でもgalaxy tab S8系のタブレットが正式に販売されることになったため、そういった方にもTabmateはおススメです。
Tabmateでよく言われる不満点があるとすれば、下記の2点になります。
- 10分程度でスリープ、スリープ状態が20分続くと電源OFF
- 本体裏側のトリガーボタンの高さが低すぎる
②については、Tabmateのトリガーに物理的な高さを追加して使っている方をよく見かけます。
一番の問題は①のスリープです。絵を描いているときに資料探しをしていると、10分程度は直ぐに経過してしまします。スリープ後20分以内に何かのボタンを押せば復帰するのですが、接続しているデバイスのBluetoothとの相性によっては『スリープから復帰する際に接続が切れたままとなり使用できない』という症状が発生します。
ただ、上記については完全に環境依存のため何とも言えないというのが本音です。
Androidスマホやタブレットで絵を描く場合にも、Tabmateはかなり便利なデバイスです。
『clip studio + galaxy系スマホ+Android対応の液タブ+Tabmate』、或いは『clip studio + galaxy tabs8系 + Tabmate』の組み合わせで、ほぼパソコンと同様の操作感で絵を描くことも可能です。
clip studioを使う方であれば、とりあえず『片手デバイスの入門機』として持っていても良いと思います。
Express Key Remote(WACOM)
メーカー | ワコム |
価格 | 9,900円 Amazon 2022年4月12日時点 |
デジタルでのお絵描きにおいて、もっとも有名なメーカー、WACOM(ワコム)製の片手デバイスです。
2015年7月に発売しているようなので、旧製品のような印象を受けるのは否めませんが、新品は今でも価格がやや高めです。
『外側の8キー+中央4つのキー+タッチホイールの周りの5キー』と『タッチホイールキー』を備えているため、ボタン数としては比較的多めだといえます。
そのため、一度この製品に慣れると他のデバイスでは満足できないと感じる方もおられます。
他の多くの片手デバイス同様、同社の液タブや板タブ以外との併用はあまり推奨されていないようです。公式でも「他社製品とは動作が競合する可能性があります」といった注意の文面がみられました。
製品の発売時期自体が古い分、中古品の場合は価格もやや安めで出回っているようです。ただ、バッテリー寿命の問題もあるため、中古品はおススメできません。
TourBox NEO(TourBoxTech)
メーカー | TourBox |
価格 | 22,800円 Amazon 2022年4月12日時点 |
独特なデザインかつ、作業効率が非常に高い片手デバイスとして有名なTourBox NEO(ツアーボックス ネオ)です。TourBoxTech社という名前は聞きなれないかもしれません。しかし、この独特な形のデバイスの画像はネット上で一度は見た経験のある方も多いのではないでしょうか?
もとは『TourBox』という名前の旧製品が存在しました。NEO版は一見ボタン配置は全く同じデザインに見えて、一部の接続周りの仕様が変更されていたり、ノブ、ダイアルの中心が押し込みのボタンとして設利可能だったり、公式ツールの更新によりマクロ登録にも対応していたりと、カスタマイズ性が更に向上しています。
独特過ぎるデザインと仕様
この製品は他の片手デバイスとは明らかに方向性の異なるデザインや仕様をもっています。
まず、製品の重量が他の片手デバイスに比べて圧倒的に重い(370g)です。参考程度に他社デバイスと比較をすると、比較的大きめのしっかりしたデザインに思える『クイッキーズ ショートカット リモート』でも重量は142gです。倍以上の重さなので、TourBox NEOがいかに重いのかが伝わるかと思います。
また、見た目のデザイン面でもかなり独特です。少なくとも『見栄えの良いビジュアル』という類の思想で設計されたデバイスで無いことは一目でわかります。
ただひたすらに『手元を見ずに複雑な操作をしやすいように』という目的に特化した『完全な実用目線でのデザイン』は好感が持てます。中央に高さのあるダイヤルが存在することで、手探りで『製品の中心』を直ぐに把握することが可能で、それぞれのボタンのサイズや形状も異なるためにボタンの押し間違いが発生しません。
また、手をデバイスに添えた時の添えた時に指の届く範囲を想定して各種ボタンが配置されています。回転をして制御をする箇所も3つ存在する点も、片手デバイスのなかでは特徴的といえます。そのため、直感的な操作でキャンバスの『回転』『拡大縮小』や、『ペンサイズの変更』を行うことが可能です。
一つ注意点があるとすれば、デザインが完全に片手デバイスというよりは『左手デバイス』としての設計になっている点でしょうか。右手を添えることは前提としていないようなボタン配置のため、片手デバイスを右手で操作する方の場合は、使い勝手にやや差が出てくると思います。しかし、多機能で個体差があるボタンという利点は右手操作でも十分得られるメリットなので、右手で操作する方も一度試してみると良いです。
価格的にはお絵描き用途としての片手デバイスの中では、かなり高級な部類の製品になります。
クイッキーズ ショートカット リモート(XENCELABS)
メーカー | XENCELABS |
価格 | 11,980円 Amazon 2022年4月12日時点 |
プロユース向けの板タブメーカーとして設立されてまだ新しいメーカーである、Xencelabs(センスラボ)製の片手デバイスです。
ボタンの数はやや少なめという印象は否めませんが、デザインやボタンの形状も比較的シンプルで利用者を選びません。
この製品の最大の特徴は『本体中央にある大きな有機ELディスプレイ』です。この画面には、ユーザーがそれぞれのボタンに対する文字表示を自由に設定することが可能です。
Xencelabsの板タブレットは『プロ向けの製品』という色合いが強いですが、クイッキーズ ショートカット リモートは『初心者~中級者に積極的におすすめしたい』という製品になっています。
片手デバイスを使い始めのユーザーは、「どこにどのキーを設定したのかわからない、覚えられない」という状況になりがちです。この製品であればディスプレイに設定内容を表示可能なため、片手デバイス慣れていない方でも手軽に使用できます。
他社製品との併用が可能
以前はドライバの動作上『他社製品との併用は不可』という状況でしたが、現在はドライバアップデートにより『他社液タブ(&板タブ)との併用が可能』になりました。
他社製品と併用する場合は、公式ページより専用のドライバをインストールすれば問題ありません。
パソコンで使用できる片手デバイスとしては、競合を気にせず使用可能な点は大変良いです。
ダイヤル部も変な引っ掛かりが無く、かといって軽過ぎずという回し心地のため、人を選ばず安定して使用できる名機といえます。
『有線・無線、どちらの使用方法でも安定した動作』、『洗練された公式設定アプリのレイアウト・カスタマイズ性』と、全体的に『片手デバイスの優等生』と言える存在です。
Orbital2(BRAIN MAGIC)
メーカー | BRAIN MAGIC |
価格 | 35,200円 Amazon 2022年4月12日時点 |
Orbital2(オービタルツー)は片手デバイスの中でも相当に異質な存在です。
商品のコンセプトとして『作業の効率化や腱鞘炎の解消』という説明があるように、ただ『作業効率化』を目指しただけではなく、作業者の肉体的な負担軽減も意識した『先進的な製品』といえる片手デバイスです。
『ほぼスティックの形状だけで片手デバイスとして成立させる』という特徴的な操作性と、『見た目のサイズとは真逆な、結構なお値打ち価格』ということで、導入の敷居はかなり高めなのが難点です。
ただ、使い慣れると制作コンセプト通りの「作業効率アップ、かつ身体的な負担軽減」ができます。
カスタマイズ性の高さ
見た目のシンプルさと反比例するかのように、カスタマイズ性が相当に高いです。設定にこだわり始めると『マクロ設定』などを用いてトコトン突き詰めることが可能です。場所もほぼ取らないという点も評価が高いと思います。
「パソコンで絵を描く人で、ちょっと特徴的なデバイスが欲しい」という方にはおススメです。
ただ、やはり価格は高いので悩ましいところ……。
8bitDo Zero 2
メーカー | 8bitDo |
価格 | 2,290円 Amazon 2022年4月12日時点 |
iPadのお絵描きユーザーの中では大変有名な片手デバイスです。
iPadでは「clip studioであってもTabmateが使用できない」というデメリットがあります。
そんなデメリットを簡単に解決してくれるのが、この『8bitDo Zero 2』です。
一見すると『ありふれた安価な無線ゲームコントローラー』ですが、このデバイスには『キーボードモード』が存在します。
キーボードモードでiPadに接続することで、clip studio上でのショートカットキー設定にコントローラ―のボタンを割り当て可能になります。
「iPad(iPhone)でclip studioを使って絵を描いているけど、手で持てる左手デバイスを使いたい!」という方には是非お勧めです。
安価な価格帯のコントローラーのため心配する方も多いと思いますが、技適も取得しています。
本体や箱に記載がないためわかりにくいですが、総務省の技適のページで『工事設計認証番号:201-200489』で探すと、本体の画像込みの書類も確認することができました。
通常の小型ゲームコントローラーとしても使用できるので、興味を持った場合には試しに購入しちゃうのもありだと思います。
iClever テンキー IC-KP08
メーカー | iClever |
価格 | 2,124円 Amazon 2022年4月12日時点 |
こちらも安価な片手デバイスとして定番の機種です。
癖が無くショートカットキーとして代用が可能なテンキーとして有名なものです。
この機種はbluetooth接続のため、その点には注意しましょう。技適は取得しているため、その点は安心です。
また、ショートカットキーとしての仕様をメーカー側も想定しているのか、標準でキーの上に貼り付けが可能な専用シールまで付属しています。
片手デバイスとして使用する場合にはNumlock状態での使用が便利なようです。
注意点は『windows/Androidでの使用時は、Numlockの設定が接続先の機器と連動する』ことです。
例えば、テンキーが存在しないノートパソコンにこのデバイスを接続時にNumlockをすると、ノートパソコン側のキーボードの一部もnumlock状態になってしまいます。そのため、文字を打つたびにNumlockを解除する必要があります。
Mac/iOSとの接続の際にはNumlockの設定が非連動になる(※公式の製品説明情報)ため、iPad Proなどでの使用時はNumlockで常用しても問題はなさそうです。
まとめ
今回は代表的な片手デバイスをピックアップして紹介しました。個人的にですが、あくまで「個々の環境に万遍良く対応可能である」という基準で判断すると……
パソコン:TourBox NEO、クイッキーズ ショートカット リモート
Android:Tabmate、8bitDo Zero 2
iOS:8bitDo Zero 2、Clever テンキー IC-KP08
がおススメです。
自身の使い方、慣れ具合に合わせて使用するデバイスを厳選し、有効に活用いただければと思います。
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