当サイトは、アフィリエイト・アドセンス広告を掲載しています。

【PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット レビュー】PS5の純正ヘッドセット音質と3Dオーディオを検証してみました!

2021年9月16日

こんにちは、ハッサンです^ – ^

PS5本体と一緒に純正ワイヤレスヘッドセットも購入してみました。3Dオーディオに最適化されたヘッドセットなので、販売開始と同時にポチりました。

購入時は早く買わねばと慌てていたので、特典が付いていない方をクリックしてしまいました。特典のUSBケーブル欲しかったなと今でも悔やんでいます。

今回はPS5にプリインストールされているAstro’s PlayRoomでヘッドセットを使用した感想など詳しく書いていきます。

PS5の検証記事はこちら▼

PS5のおすすめモニターに関してはこちら▼

PULSE 3D ワイヤレスヘッドセットについて

PS5本体と同時に発売されたソニー公式の純正ワイヤレスヘッドセットになります。ワイヤレスヘッドセットとして販売されていますが、付属ケーブルを使用することで3.5mm端子の有線接続も可能になっています。価格もPS4の純正ワイヤレスヘッドセットより抑えられています。

またPS5本体のTempest 3Dオーディオに最適化されており、より臨場感のあるサラウンドを味わえます。

PS5だけでなくPS4やPC/Macでも使用可能であり、USB Type-C充電にも対応しているなど使い勝手も抜群です。

Point

• PS5のTempest 3Dオーディオに最適化

• デュアルマイクによるノイズキャンセリング機能

• 3.5mm端子による有線接続も可能

• PS5/PS4/PC/Macで使用可能

スペック

メーカーソニー
通信システム2.4GHz RF
最大通信距離約10m
稼働時間約12時間(中音量時)
外形寸法(幅/高さ/奥行き)ヘッドセット:
約213mm × 190mm × 91mm
アダプター:
約48mm × 18mm × 8mm
質量ヘッドセット:約292g
アダプター:約6g
対応デバイスPS5、PS4、Windows PC、Macなど
(AndroidデバイスであるGalaxy Note 9でも動作確認)

開封

  1. ワイヤレスヘッドセット
  2. ワイヤレスアダプター
  3. 音声ケーブル(3.5mm 4極 1.2m)
  4. USBケーブル(1.5m)
  5. クイックスタートガイド
  6. セーフティーガイド

▼白と黒のシンプルな色合いが好印象のヘッドセットです。

▼イヤーパッドはレザー製になります。最高級とまではいえませんが、しっかり弾力のあるメモリーフォームで高品質といえます。

▼内側にLRの表記があります。

▼イヤーカップになります。白の曲線と黒カップの組み合わせが良い感じです。

▼さりげなくプレイステーションのロゴがあります。強調しすぎていない感じがとても良いです。

▼ヘッドバンドになります。装着時にヘッドバンドがスライドして頭と合わせるタイプです。

▼ヘッドバンド上側になります。

▼左イヤーカップに各種ボタンやスイッチがあります。

CHAT/GAMEボタンゲームの音声を他のプレイヤーの声より小さくしたり大きくしたりします。
MONITORスイッチ自分の声を聞くことができます。
VOLUME -/+ボタン音量を調整できます
マイクミュートボタン自分の声を他のプレイヤーに聞こえないようにします。
USB Type-Cヘッドセットを充電します。
音声入力端子3.5mm端子で有線接続します。
電源スイッチヘッドセットの電源をON/OFFします。
ステータスランプ電源ONや充電中、充電レベルなどが色で判別できます。
マイク(内臓)マイクが内臓されています。

▼音声ケーブルになります。4極 3.5mmケーブルなので対応の音響デバイスに有線接続できます。

▼充電用のUSBケーブルケーブルになります。

▼ワイヤレスアダプターになります。PS5だけでなくPS4、PC、MacなどUSB Type-Aが接続できるデバイスで動作します。

使用した感想

質量が約292gと軽量なので首にかかる負担は最小限といえます。付け心地も良いため長時間付けても疲れにくくなっています。

側圧は普通くらいなので過度な圧迫感はありません。ヘッドバンドもちょうど良い感じにスライドするので頭頂部への負担も少ないです。

イヤーカップに各種ボタンやスイッチが搭載されている点も大きいです。

ワイヤレス接続も安定しており、長時間接続してもノイズがなく快適な使用が可能でした。

USB接続すれば充電しながらのプレイも可能です。

密閉性はあまりないので外の音は聞こえます。

注意点としてワイヤレス接続する際には音声ケーブルをヘッドセットから抜いておかないと電源がONになりません。逆に言えば電源ONの状態でも音声ケーブルをヘッドセットに接続すれば有線接続に切り替わるので便利な仕様でもあります(電源ONの状態で抜けばまたワイヤレスに切り替わります)。

ノイズキャンセリング付きのデュアルマイクは有線であれば普通くらいですが、無線ではあまり品質が良くない印象です。ただフレンドとボイスチャットする程度であれば問題ありません。

音質について

全体的に「音の癖が少なめで、万人にお勧めしやすいタイプのヘッドセット」といえます。通常の価格を考えれば、純正という点もあって安心しておすすめ出来るコスパに優れたヘッドセットといえるでしょう。

低音については「強過ぎず弱すぎず、全体的に程良い」という印象です。程よくお腹に軽く響く程度の低音は出してくれます。それでいて、低音が苦手な人でも心地良いタイプの低音を出してくれます。

解像度についても値段を考えても悪くない、むしろ良い分類に当てはまります。

また、中音・高音についても極端な癖も無く、どちらかと言えばフラット寄りな音色です。それでいて、音は程よくスッキリしています。

個々の好みによって評価が極端に変わらないような、良い意味で非常に無難かつエンターテイメント向けな親しみやすいチューニングが為されています。

ヘッドセット自体の潜在能力も高めで、出力側の音色変更にも十分耐えうるスペックだと感じました。

改めて下記に箇条書きで音色の特徴をまとめてみました。

・フラット寄り、かつクリアな聴き心地で万人受けしやすい
・低音も極端な強調は無く、弱くもない
・イコライザでの音色変更にも適応できるハードウェア性能

ASTRO’s PLAYROOMでの3Dオーディオ使用感

PS5にプリインストールされているASTRO’s PLAYROOMで3Dオーディオを体験してみました。

3Dオーディオを有効にすることで、通常よりもゲーム内の効果音や音響効果に違和感の無い厚みが生まれています。

3Dゲームによくある音響効果は『お風呂場感』が出てしまいます。しかし、PS5の3Dオーディオは『お風呂場感』を感じず、それでいて音響効果もしっかり体感出来ます。

これまで3D音響効果に否定的な人でも、積極的に3Dオーディオを利用したいと感じるはずです。

SENNHEISER GSP370との比較

PS5でワイヤレス接続可能なGSP370と比較してみました。

あくまで『PS5に接続して音楽用途で利用する』という観点では、PS5の純正ワイヤレスヘッドセットに比べてGSP370の方が全体的にややクリアな鳴り方をしている、という印象を受けました。
ただ、上記の理由は裏を返せば「GSP370の方が音がややシャリ気味」という評価にも繋がります。

また、PS5での3Dオーディオ用途として利用してみたところ、純正ワイヤレスレスヘッドセットに比べてやや音がすっきりし過ぎてしまっている印象を受けました。
この理由としては、GSP370の音質自体がクリア寄りのチューニングにより、PS5の繊細な音響効果の影響を受けにくい事が挙げられます。

好みの問題もありますが、臨場感という観点で見ると純正ワイヤレスヘッドセットを個人的にはおすすめしたいところです
ただ、これは決してGSP370の方が劣っているという意味ではありません。音楽用途ではむしろGSP370の音の方が好みでした

Astro A50との比較

PS5でワイヤレス接続可能なA50と比較してみました。

A50はイコライザやDolbyサラウンド効果が利用出来る点が非常に優秀です。音質面でもGSP370や純正ワイヤレスヘッドセットと比較して高品質といえます

ただ、PS5での利用にはいくつかの手間があります。

まず『HDMIから分離させた光デジタル端子(5.1ch/7.1ch)』が必要です。つまり『HDMIの音声分離器が必要』ということです。
既にPS4(Slim除く)で利用していた場合でも、PS5には『光デジタル端子(5.1ch/7.1ch)』が存在しないため、HDMI音声分離器が必要です。Astro Gamingが販売しているHDMIアダプターで動作確認しましたが、問題なく使用可能でした。

更に、イコライザの設定によってはDolbyサラウンド利用時に3D音響効果による『強いお風呂場感』が発生しがちです。イコライザを用いてうまく調整をすればお風呂場感を大きく軽減し、高音質な音を楽しむことが出来ますが、その為のチューニングを頑張るもしくは、ネット上のイコライザ設定を探す必要があります。

その為、手軽で安価に3Dオーディオを楽しみたい場合には、純正ワイヤレスヘッドセットをおすすめします。

3Dオーディオについて

3Dオーディオはどのヘッドセットでもある程度の恩恵がありますが、その効果の度合いは使用するヘッドセットによって異なります

3Dオーディオはバーチャルサラウンドの中でもより自然で繊細な音を鳴らすことに長けています。そのため使用するヘッドセットの音質や音の癖に左右されやすいようです。

ゲーミングヘッドセットにありがちなドンシャリ(低音、高音強め)よりも、フラットで癖の少ないヘッドセットの方がより3Dオーディオ効果を体感できます。先に述べたGSP370は音質がやや高音よりであったため、音がすっきりし過ぎており、臨場感という意味ではやや物足りない印象を受けました。

純正ヘッドセットは癖が少なくフラットな音質なので、3Dオーディオ効果を体感するのに最適といえます。ただ完全にフラットな音質ではなく、多少中音を削っているようにも感じます。純正ヘッドセットは3Dオーディオの利点を残す程度の控えめな調整で、フラット寄りの利点もあるヘッドセットになります。

ただし数千円程度の安価なヘッドセットではその効果を十分に発揮できない印象を受けました。安価なヘッドセットの場合、GameDACやSound Blaster G3などのゲーミングアンプにより音質を底上げしたうえで適切にイコライジングする必要があります。

またヘッドセットと比べて音響効果が控えめになるイヤホンの場合においても、『3Dオーディオ』による効果を感じられました。ただ同程度の性能を有するヘッドセットと比較した場合は、ヘッドセットの方が3Dオーディオ効果をより体感できます。

PS5の3Dオーディオとゲーミングアンプのバーチャルサラウンドに関してまとめた記事はこちら▼

その他の検証

PS5コントローラー(PS5本体とBluetooth接続)に有線接続した時のゲーム音質

PS5コントローラー(PS5本体とBluetooth接続)に有線接続するより、アダプターを利用してワイヤレス接続した方が音質が鮮明となっていました。

その為純正ワイヤレスヘッドセットは、やはりアダプターを利用したワイヤレス接続をおすすめします。

PS5コントローラーUSB接続とBluetooth接続でのコントローラー直差し比較

PS5コントローラーではPS5本体との通信を「設定」→「周辺機器」→「コントローラー」→「通信方法」→「Bluetoothを使う」か「USBケーブルを使う」で選択できます。USBケーブルを使う」を選択してUSBケーブルで接続すると、ボタン入力による遅延が発生しない及び、コントローラーにヘッドセット・イヤホンを接続した際の音質が向上するメリットがあります

実際に「USBケーブルを使う」設定で、PS5純正ワイヤレスヘッドセットやゼンハイザーGSP600で検証したところ「Bluetoothを使う」より音質が向上していました。

また、PS5純正ワイヤレスヘッドセットのワイヤレス接続と比較をした場合は、USB接続の方が僅かに音の鮮明さが勝っているという結果にもなりました。

ただ、ワイヤレス接続も十分に高品質な為、PS5純正ワイヤレスヘッドセットを購入した際には、ワイヤレスアダプターでの利用をおすすめします。

PS5とPCの音質比較

PCにワイヤレスアダプターを挿して試聴しても、音質に大きな差は見られませんでした。

なので「PS5向けのヘッドセットだから、PCに接続するよりはPS5で使った方が高音質に違いない」といった事は気にする必要は無いといえます。PCでも同等のクオリティで利用できると言って良いでしょう。

Galaxy Note 9で動作確認

AndroidスマホであるGalaxy Note 9にワイヤレスアダプターをUSB Type-C変換して接続してみました。Androidデバイスですが問題なく使用可能でした。

少し試しただけですが、ワイヤレス接続で音ゲーをプレイできるほどの遅延の無さでした。とことんまで突き詰めていませんが、価格を考慮するとすばらしい性能といえます。

最後に

PS5本体と同じく逆ザヤを疑うレベルの素晴らしいヘッドセットです。PS5を買う予定のないフレンドが、このワイヤレスヘッドセットだけは購入すると息巻いていました。

デザインもシンプルで見栄えが良く、付け心地も良いです。PS5だけでなく様々なデバイスで使用できるため、万人におすすめできるワイヤレスヘッドセットになります。

FPSで3Dオーディオ効果を検証した記事はこちら▼