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【final E3000 レビュー】コスパ優秀な有線イヤホン!ApexLegendsや音楽鑑賞での使用感など評価しました!

こんにちは、佐崎司です。

今回はfinal製品の中でも「コストパフォーマンスが優秀」と言われているE3000についてレビューします。

final E500のレビュー記事はこちら▼

final E5000のレビュー記事はこちら▼

final E3000について

finalはS’NEXT株式会社のオーディオブランドです。音響マニアから高い支持を受ける和製ブランドになります。

E3000はfinal製品の中では購入しやすいエントリーモデルの有線イヤホンになります。

final社は過去に高級なイヤホンのみを販売していましたが、初のエントリーモデルとしてE2000とE3000を発売しました。

今回レビューするE3000はマイクが付いていませんが、マイク付きのE3000も販売されています。

Point

• 癖が少なくクリアでフラットな音質

• コスパに優れたエントリーモデル

• 5種類のイヤーチップ

スペック

メーカーfinal
価格3,755円
Amazon 2021年9月6日時点
ドライバーダイナミック
インピーダンス16Ω
感度100 dB/mW
ケーブル長1.2m
重量14g
筐体ステンレス
接続端子3極3.5mmプラグ

開封

  1. E3000
  2. イヤーチップ(付属と合わせて5種類)
  3. 耳掛けフック
  4. キャリングポーチ
  5. 取扱説明書など

▼E3000になります。3極3.5mmプラグで接続できます。

▼キャリングポーチです。

イヤーチップはイヤホンに付いているものを含めて5種類もあります

▼ケーブル耳掛け用のフックもあります。

final製品らしい高品質な製品

以前、E500をレビューした時には「低価格なイヤホンにも関わらず普通に聴けるレベル」といった感想でした。

対して今回のE3000は純粋に良い音」という感想になる良いイヤホンだという印象です。

近年はコスパの良いイヤホンが増えてきていますが、そういった中でもクセの少ない安定した高品質といえます。

音質について

音の傾向はクリアめのフラットという印象です。気軽にどのような方にもおすすめしやすい音質です。

通常、E3000ぐらいの価格帯のカナル型イヤホンの場合は、音が全体的に『人やものを選ぶ』という意味で特徴的になりがちです。

例えば『音が全体的にこもっている』とか『こもってはいないけれども逆にドンシャリ傾向が強い』とか、なにかしら『使用用途を選ぶ』音傾向になっている事が多いのです。

今回のE3000はフラット系のような癖のない音質というだけでは無く、音抜けの良さからうまれる全体的にこもらずクリアなサウンドが特徴です。

クリアといっても、単に音がスッキリしているだけではありません。音抜けの良さから、低域についても重厚感がありしっかりと響く音を出すことも可能です。

全体的に良い意味で価格を裏切るクオリティに仕上がっています。

解像度もクリアさに劣らず良好です。

過剰な強調も無く、それぞれの音の輪郭を感じることができます。

それでいて『フラット系の音質』という第一印象が示すように、音が全体的にまとまり良く自然に聴こえる点も素晴らしいと思います。

ドンシャリ系では無いとはいえ、高域の透明感をしっかりと感じることができます。

音楽鑑賞やリズムゲーム用途について

クリアかつぼやけていない輪郭をもつフラットな音質なため、音楽鑑賞やリズムゲーム用途には最適です。

リズムゲームではノーツを叩いた時の音もしっかりとメリハリの良い音でなってくれるため、リズムゲームへの没入感を助けてくれます。

また、フラット寄りとはいえ低域と高域のどちらの音も安定した鳴り方をしているので、万人におすすめしやすいです。

E3000装着時の注意

装着時に適切に耳の穴にフィットさせないと、低音が抜けてしまう点には注意が必要です。

装着前の段階からイヤホン側で何か音を出した状態にしておき、音を聴きながらイヤホンを装着するとわかりやすいかもしれません。

注意:ベント(穴)について

E3000はクリアな音質を実現するために音抜けする箇所が2つあります。

▼1つは本体の後ろ側です。

この穴も確かに重要なのですが、今回の話のポイントはもう一つの方です。

▼本体前側のベント(穴)です。

実はこの穴については、以前レビューしたE5000の記事でも触れています。今回のE3000についてもE5000と同様に、この穴を塞ぐと音が大きく変化します。E3000もE5000と同様に、ドライバの種類はダイナミック型です。

このダイナミック型』というものは、BA(バランスド・アーマチュア)型に比べて、ベント穴のを塞いだ時に音質への影響が強くなっています

理由としてはダイナミック型の振動板はBA型の振動板に比べ、空気圧による影響を受けやすい為です。

その為、耳のフィット感を調整するために、純正以外のイヤーチップを使う場合には注意をしましょう。

E3000を含むダイナミック型の場合、イヤーチップの干渉によりベントを塞いでしまうと、高域の出力が低下します

また、音抜けが悪くなることで音質全体のクリアさも減少します。

あくまで主観ですが、ベントを塞いだ際の影響はE5000の時よりも顕著に表れていると感じました。

ただ、ベントを塞ぐことで低域の輪郭は低下するものの低域の出力自体は上がるという効果もあります。

この効果はFPS用途としてはプラスになりえます。

ゲーミング用途としては、場合によっては敢えて純正以外のイヤーチップを使い、ベントを塞いでしまうのも良いかもしれません。

E2000とE3000の違い

E3000と比較をすると、E2000の方がドンシャリ寄りのようです。

もっとも、それほど極端な「ドンシャリ系」というわけでもないようなので、今回のE3000のレビューを見て「もう少しドンシャリっぽい方が良いかな」と感じた方はE2000を選択するのもアリだと思います。

また、よくE2000は『アニソン向け』という話を聞きます。

もっとも、現在のアニソンといっても音の傾向は様々です。

そういった意味では、よりフラット傾向なE3000でも全く問題無いといえます。

E3000には、低価格帯のイヤホンでありながらも不得意の無い万能選手といった印象を受けます。

E3000 と E5000の違い

この2機種の比較も、価格差に関係なく話題に上がることがしばしばあります。

理由は『E3000の上位機種がE5000である』という考え方の人が一定数以上いるためです。

ただ、どちらも所持している私としては全く音傾向の異なる別物としか思えません。

E3000はどんな音源に対しても安定してクリアで元気な音を出してくれるコストパフォーマンス抜群の万能機種という感想です。

対するE5000は『しっとりとした柔らかく特徴的な音質でE3000のような万能性を捨てた代わりに、オーディオマニア向けな独特の個性のある機種』という印象です。

その為、「E3000に興味を持ったけど、せっかくなら更に上位のE5000を!」という考え方はあまりおすすめできません。

E5000は音楽鑑賞用途としては味わい深く個人的にも好きなイヤホンですが、E3000のレビューを見てE3000が好ましく思った方にはE5000はややおススメが難しいと思います。

ApexLegendsでの使用について

PS5のApexLegendsをプレイしてみました。

まずE3000をPS5のコントローラーに直挿しし、3Dオーディオ無しの状態で使ってみました。

『クリア寄りのフラットな音質』という音質から、ゲーム内の音も全体的に自然な印象が強かったです。

特に耳に刺さるような音を感じることも無く自然で、それでいて聞こえるべき音もしっかりと聴きとることが可能でした。

定位についても良好で、細かな方向のニュアンスについても音の変化でしっかりと伝えてくれます。

余談ですが自然な音質など要らん! そんな事より足音だ!」という方向けではありません。足音に特化したチューニングではないので、足音の聞き取りやすさも自然な感じ(悪い言い方だと普通)です。

E3000で3Dオーディオを使用した場合についても、音質のバランスの良さとクリアさが良い影響を与えています。

全体的にクリア寄りな音質のおかげで、音響効果による音のこもりの影響が弱めでした。

また、バランスの良い音質が影響し、前後の定位による音のニュアンスの差もわかりやすいと感じました。

Dolbyなどの音響効果特有の響き方に苦手意識がある方でも、ストレスなくプレイできておすすめです。

MixAmpを使用した場合には、純粋に音質が向上した分音がより聴きとりやすくなりました

E3000に限らずfinal製品のイヤホンは音量がやや取りにくいという性質上、逆にDACの効果による恩恵を受けやすい印象です。

また、dolbyを有効にした際のゲームプレイについても極端なお風呂場感を感じることはありませんでした。

プレイ時にお風呂場感をあまり感じない理由も、E3000のクリアな音質による恩恵です。

乱戦のような状況でも、音響効果により方向や距離による音の違いがわかりやすい印象でした。

イコライザを使用していない状態では『強調した足音を聴きたい!』という感じのイヤホンでは無いのですが、安定した音質のゲーム体験を提供しつつ、聴きとりたい音もしっかりと出しているという感想です。

イコライザが使用可能な環境であれば、更に音のチューニングにより快適さが増します。

E3000はイコライザでの音質の調整にもクセが無く、ゲームにあった調整をそのまま耳に伝えてくれます。

ゲーミングという位置づけでは無いにもかかわらず、全体的に安定した音質を得られるという点でおすすめです。

他の用途にも問題無く利用可能な点も便利だと思います。

ApexLegendsでのE500とE3000比較

E500の場合は全体的に『中域強め』ということで、3Dオーディオを使用した際には音響効果の影響が強めです。

更に『高域が控えめ』という特性も合わさり、若干前後の定位がわかりにくいと感じました。

対するE3000はクセのないフラット型の音質の為、Dオーディオを使用した場合にも、前方と後方の定位が自然でわかりやすいと感じました。

約倍の価格差があるだけの事はあって、全体的な音質の安定感はE3000に分があります。ただ、出来るだけ低コストで済ませたい場合にはE500(3Dオーディオ無し)もアリだと思います。

補足として、足音を聴くことに関してはE500、E3000ともにイコライザでの調整でかなり融通が利きます。FPSで『足音を聴く』という事だけに関して言えば調整次第でどちらの場合でも問題無いレベルです。

しかし、よりクリアな音や解像度の高さを求める場合はE3000がおすすめです。

最後に

final製品ということもあり、高品質なイヤホンであることは間違いありません。価格に対するコスパは凄まじいので、買って後悔はしないと思います。

クリアなフラット音質を求めている方にもおすすめできます。

final VR3000のレビュー記事はこちら▼