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【Razer BlackShark V2 レビュー】足音聞こえて定位も良いゲーミングヘッドセットを評価しました!

2021年3月14日

こんにちは、ハッサンです^_^

いよいよニンテンドースイッチにApexLegendsが移植されます。PS民としては、ジャイロ操作で蹂躙されないように日々エイム練習に勤しんでいます。

今回レビューする「Razer BlackShark V2」は、ApexLegendsが強くなると喧伝されているゲーミングヘッドセットになります。どの程度Apexで使えるのかじっくり検証していきます。

下位機種である「BlackShark V2 X」はこちら▼

同じ価格帯のゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud Alpha S」はこちら▼

Razer BlackShark V2とは

Razerはアメリカのゲーミングデバイスメーカーになります。いかにもゲーマーらしい緑の配色が印象的で、多くのゲーマーから愛されています。日本でもRazer製品の人気は高く、プロゲーマーが好んで使用するデバイスの一つになります。

過去機種のBlackSharkは7年以上前のデバイスになり、2020年に「BlackShark V2」と「BlackShark V2 X」の2製品が発売されました。「BlackShark V2」は「BlackShark V2 X」の上位機種になり、音質重視の場合はV2がおすすめです。

BlackShark V2は特許技術採用のチタンドライバーを採用しており、高音域をクリアに再現していることが特徴です。

Point

• TRIFORCE チタン50mmドライバーによる鮮明なサウンド

• 軽量なので長時間プレイに最適

• 高度パッシブノイズキャンセリングによる遮音性の強化

• 取り外し可能なHYPERCLEAR カーディオイドマイク

• PC用のUSBサウンドカード付属

スペック

メーカーRazer
価格12,980円
(Amazon 2021年2月27日時点)
ドライバーカスタムダイナミック 50mm ドライバー
周波数特性12Hz ~ 28KHz
インピーダンス32Ω @ 1KHz
感度 (1KHz)100dBSPL/mW、1KHz
イヤーカップ内径65 x 40 mm / 2.56in x 1.57in
マイク周波数特性:100Hz-10KHz
S/N 比:60dB
感度 (1kHz) -42dB V/Pa、1KHz
集音パターン:単一指向性
ケーブル長1.8m
接続3.5mm 端子 (USB サウンドカード付属)
重量262g

開封

  1. BlackShark V2 ゲーミングヘッドセット
  2. 取り外し可能なマイク
  3. USBサウンドカード
  4. 説明書など

▼イヤーパッドは布製のメッシュ素材になります。肌触りが良く通気性に優れています。

▼左のイヤーカップになります。プラスチック素材ですが、傷は付きにくい印象を受けました。またRazerロゴの下に音量調整ダイヤルがあります。指紋が付きにくいように、ざらついた加工が為されています。

▼前面下側にはマイク端子があります。

▼背面下側にはマイクミュートボタンがあります。

▼内側には左右が判別できるようにLRの表記があります。

▼イヤーカップは針金のようなスチール素材で繋がっていますが、見た目以上に頑丈に作られています。高さもちょうどいい感じに調整できます。またイヤーカップ上部にはベントと思われる穴があります。ベント穴はドライバーの気圧を安定させたり、音抜けを良くするために設けられます。

▼ヘッドバンド内側もメッシュ素材なので、通気性が良く蒸れにくいです。

▼ヘッドバンド上側にはRAZERと印字されています。上側はPUレザー製のようです。

▼着脱式マイクになります。折り曲げることで口元に寄せたり離したりできます。

▼USBサウンドカードになります。3.5mmプラグをUSB Type-Aに変換してPCに接続できます。「Razer Synapse 3」という専用ソフトウェアをインストールしたPCでUSBサウンドカードを使用すると、「THX SPATIAL AUDIO(Razer製の立体音響技術)」を使用できます。(PS4/PS5/ニンテンドースイッチではTHX SPATIAL AUDIOは使用できません)

▼接続は3.5mmプラグになるため、PS4/PS5のコントローラーやニンテンドースイッチに直接接続して使用できます。

使用した感想

とにかく軽いので装着しても重さを感じません。重いヘッドホンを装着して肩こりや首に疲れを感じる方には特におすすめできます。

側圧もちょうどいい感じなので、耳の周りが痛くなりません。メガネを着けてプレイしても、それほど痛みを感じることなく長時間プレイすることができました。

イヤーパッドがさらさらのメッシュ素材なのでつけ心地も良い感じです。夏場なども蒸れにくい素材なので、汗っかきの方にもおすすめです。

ヘッドホンケーブルも布製なので、絡まりにくく取り回しがとても良いです。

頭頂部の圧迫感も強すぎない程度に収まっており、しっかりとした装着感もあります。高さ調整は針金のような部分で調整しますが、しっかりと固定されるので、持ち運んでもずれることはありませんでした。

デザインも黒を基調としたシンプルなデザインに仕上がっているため好印象です。

マイク音質もゲーミングヘッドセットとしては、かなり良い部類だと思います。またマイクは着脱式なので、ボイスチャットしない方も邪魔になりません

密閉型であることから音漏れに関しても、最小限に留まっています。全く聞こえないわけではありませんが、周りに迷惑になるほどの音は漏れません。

音質について

検証環境
・AP80pro(DAP)

【評価参考】
高音 :★★★★☆
中音 :★★★★☆
低音 :★★★☆☆
遮音性:★★★★☆

低音、中音、高音全て「万遍なく良い」です。前回レビューした下位機種の「BlackShark V2 X」(以下V2Xと表記)と同じ音の傾向ですが、そのまま更に一段階向上させた印象です。

V2Xの音色を更に丁寧にしたようなヘッドセットであり、低域の伸びはV2Xよりもおとなしめの印象を受けますが、高域の伸びがやや増し、音の全体的なクリアさと解像度がやや向上しております。

そのため、典型的なゲーミングヘッドセットとは真逆のような「堅実で丁寧な音の鳴らし方」をしているという感想です。

HIDIZS AP80Pro(デジタルオーディオプレイヤー)のレビューはこちら▼

イコライザの適正について

V2は音域が全体的に平均的で、かつドライバ性能も良好です。そのため、イコライザによる音調整に対するレスポンスもなかなか良いです。

ヘッドセットの音色に癖が少ない為、比較的イコライザで音の調整をしやすいタイプのヘッドセットといえます。

少し注意点があるとすると、高域については上げて行くと音がややサラサラ気味になり頭打ちしがちです。そういった場合には中域の100~500Hz近辺を下げ気味にして、全体の音のバランスを取ると良いかもしれません。

ApexLegendsで使用した感想

PS5コントローラー直挿し(無線)で3Dオーディオなし

不自然な強調が無く、かつ足音が聴きやすい」という印象を受けました。

ヘッドセット自体の音色の傾向が「全体的に派手さを排除した聞き取りやすい音」であるため、発砲音等の高音が耳に刺さるような事も無いです。

定位についても比較的優秀といえます。足音が聞こえた時に直ぐに足音がした方向に視点をすらしていけば問題無く素早い索敵ができます。

後方定位については、しばらくヘッドセットを利用していれば前方の音との違いを把握可能な精度です。

PS5コントローラー直挿し(無線)で3Dオーディオあり

3Dオーディオを有りにした場合には、後方定位が非常に分かりやすくなりました。

これまで多数のヘッドセットを使用してきた目線で評価をしても、後方定位は「非常に解りやすい」という印象です

具体的な例を挙げると、後方からの音はちゃんと耳介(耳の外に張り出している部分全体)の裏を隔てて耳の穴に音が入ってきているような籠った音として聞こえます。

対して、前方の遠くからの音についてはあくまで『遠くの前方から、隔てるものが無く届いているような、後方からの音に比べて明確な差があります。

これはV2の音質の特徴が良い方向に作用した一例といえます。V2の音色が『フラット系』の代表的な傾向なため、3Dオーディオの効果が強く現れた結果です。

MixAmp Pro TRでサラウンドなし

純粋にMixAmpの音質向上の恩恵を受け、全体的な音のクリアさがアップした印象を受けます。足音についてもコントローラー直差挿しの場合よりも輪郭がはっきりとし、聞き取り易さが向上しています

サラウンドが無い純粋な2ch情報ではどうしても前方と後方の判断が難しいですが、前方と後方での音の違いは聞き分けが可能な為、継続的に利用すれば問題無いでしょう。

MixAmp Pro TRでサラウンドあり

サラウンドありについても、音の輪郭が分かりやすくなった効果を得られています。DAC系のサラウンド適用時によく発生しがちなお風呂場感のある音についても、V2では控え目になっています。お風呂場感の少なさも、V2特有の派手過ぎない音色が良い方向に作用したといえます。

音のクリアさから後方からの音もややクリアになっていますが、それでも前方からの音とは十分に区別が可能なレベルです。

製品の価格を考慮せず、他の高級なヘッドセット等とも比較をしたとしても、十分にFPS用途としての品質が高いです。

ApexLegendsでのV2Xとの比較

今回のレビュー対象であるV2に比べ、V2Xは全体的にV2の音質からややクリアさを排除したような音質といえます。

ゲームプレイにおいてV2Xが悪いという訳では決して無いのですが、V2と比較するとV2Xは音が全体的にやや丸くなっている印象を受けました。

また、MixAmpProTRでサラウンドを利用した際には、V2に比べV2Xの方がお風呂場感がやや強めとも感じました。

定位についても、上記のクリアさの差がそのまま影響しています

ただし各社ヘッドセット全てを基準にすると、V2Xもお風呂場感はかなり少な目な製品に分類されます。

そういった「少な目」に分類されるヘッドセットの中でも更にお風呂場感が少ないヘッドセットがV2ということになります

FPSという用途においては、V2はV2Xの正統な上位機種という扱いで問題無いです。

V2Xもコスパに優れた名機ですが、金銭的に可能であればV2を積極的におすすめしたいところです。

ただ、発砲音や重低音等のゲーム的な迫力を優先するのであればV2Xの方をおすすめします。

V2Xもゲーミングヘッドセット全般で見ると重低音が控え目なタイプに分類されますが、V2はV2Xよりも更に重低音に関してはおとなしめな音質です。

V2の音質はゲーミング用途として「音の聞き取りやすさ」を最優先しチューニングされた結果といえるでしょう。

ApexLegendsでのAstro A40 TRとの比較

人気機種であるAstro A40 TR(以下A40と表記)と比較してみました。V2は密閉型、A40は開放型であり方向性が異なりますが、価格帯がやや近くA40は人気機種なので聴き比べてみました。

A40は単体で評価をすると『低域やや下げ、中域上げ気味』といった評価でしたが、今回のV2との比較となると評価が一変します。

まずA40が開放型であることにより、やや下げ気味の低域であっても、V2に比べて迫力かつクリアな低域を実現しています。

またA40は、高音域についてもはV2と比較すると良く出ており、全体的に『ゲーム映えする派手な音という印象です。

手軽に大迫力にゲームを楽しみたい!』という方にはA40をおすすめします

A40はただ低音が効いた音というわけではなく、高域寄りの音についても音楽を聴けるレベルでしっかりと出してくれます

ただ、FPSで足音を聴くという事に重点を置くと評価が変わってきます

A40の足音について、明瞭さはV2Xと近しい評価になります。そのため、より鮮明に足音を聞き取りたい場合にはV2をおすすめします。MixAmpProTRを用いた場合、サラウンドを使用しない状況においてはV2の方が音が鮮明に聞き取れました

ただ、上記に書いたようにA40でもV2X並に足音は聞こえているため決して悪くはありません

サラウンドを使用した場合にはA40の特色が浮彫になります。音の傾向が『ゲーム映えする派手な音』のため、サラウンド効果による「お風呂場感」がV2やV2Xに比べて強めに現れます。この点は完全に好みが分かれそうです。

A40は長時間利用しているとV2に比べやや聴き疲れをしやすいタイプとも言えるため、長時間プレイにはV2の方が向いています。

あと重要な点は、A40は開放型ヘッドセットのため、周囲の人にも音を共有するぐらいのレベルで音が漏れます。そのため、人によってはそもそも選択肢に入らない可能性もあります。

開放型(A40)と密閉型(V2)との性質の違いによって生まれた音質の差と言えるため、好みによって選びましょう。

全体的に落ち着いた音が好ましい方にはV2をおすすめします。

高級ゲーミングヘッドセットEPOS/ゼンハイザー GSP600について

価格帯は大きく異なりますが、同じ密閉型のGSP600との比較についても軽く触れておきます。

イコライザ等を使わずにV2とGSP600を聞き比べた場合、第一印象はV2以上にGSP600は低域が出ていない軽めの音と感じる筈です。

ただ、GSP600はゲーミングヘッドセットという分類においては非常に音の解像度が高く、ヘッドセットのドライバー自体のポテンシャルも非常に高いです。

そのため、GSP600に耳が慣れてくると、非常に微細な足音も聞き取れるシーンがあったり、解像度の高さから複数の混ざった音についても聴きやすいです。

更に、GSP600はMixAmpなどのDACを用いた際の、イコライザ等による音質の変化にも柔軟に反応してくれます

価格差を考えると当然ではありますが、金銭的に余裕があればGSP600(密閉型)やGSP500(開放型)をおすすめしたいところです。

V2の音楽鑑賞について

有りか無しかで言えば「有り」寄りになります。V2Xの時の評価と同様に「高域があまり伸びない」特徴があります。

ただ、V2Xと比較した場合においては、高域もやや伸びるようになっています。

極端に派手な鳴らせ方は出来ませんが、堅実な音のバランスで音楽を聴くことが出来ます。

USBサウンドカードについて

PS5コントローラー(Bluetooth接続)にヘッドセットを直挿しする場合に比べ、付属のUSBサウンドカードにヘッドセットを挿した場合には音量の最大値がかなり低めになりました。

ただ、大体の人にとってはヘッドセットとPS5自体の音量調整が限界に到達するまでには問題無く利用できる筈ですが、念のため注意が必要です。

V2が不向きな人について

ここまでの内容でも何度か記述したように、低音の大迫力な音が好きという方にとってはやや上品めの音になっています。Razer製品によくある低音重視のドンシャリを期待すると物足りない可能性があります。

そのため、派手さを重視するのであれば他ヘッドセットが選択肢となるでしょう。

最後に

ニンテンドースイッチにApexLegendsが配信されることから、今後さらにFPSゲーマーが増えていくと思います。

BlackShark V2は高音質で軽量、着け心地が良い点など、あまり不満が見当たらないゲーミングヘッドセットです。ApexLegendsや他のFPS用に検討してみてはいかがでしょうか?